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ナビタイム、外環道千葉区間開通後の影響を分析。6時~9時の松戸街道は最大34分が約10分程度に
東関東道から東北道への流出は首都高経由が13ポイント減
2018年6月11日 20:16
- 2018年6月11日 発表
ナビタイムジャパンは、6月2日に開通した外環道(東京外かく環状道路)の千葉区間、三郷南IC(インターチェンジ)~高谷JCT(ジャンクション)間の影響について発表した。開通前後の平日3日間を比較して、首都圏を走行するクルマに与えた影響を「広域」「狭域」の視点で分析しており、データは同社が提供するカーナビアプリ「カーナビタイム」「トラックカーナビ」などから取得した走行実績に基づいている。
「広域」分析では、東関東道(東関東自動車道)湾岸市川IC付近から東京・埼玉方面への流出ルートを可視化。開通前は東北道(東北自動車道)へ向かうクルマが首都高 中央環状線を経由していたが、開通後はその交通量が13ポイント減少。同社は「千葉方面から東北道方面に向かう車両が都心部への流入を回避し、外環道の新規開通区間を経由したルートを選択した傾向」があると分析している。
一方「狭域」分析では、千葉の県道1号 市川松戸線(松戸街道)付近の平日朝(7時~10時)の旅行速度(信号待ちや住宅を含む移動時間)と所要時間を可視化している。それによると、開通前は県道1号の外環道 松戸IC付近から国道14号(市川広小路交差点)付近にかけて、平均速度が低下している箇所が多く見受けられるが、開通後は多くの部分で制限速度まで回復している。また、ピーク時間帯(6時~9時)の所要時間については、開通前は最大34分かかっていたところが、開通後は最大でも10分程度まで減少しており、約20分の短縮になっている。同社はこの結果について「外環道千葉区間の開通により、通過交通が外環道に転換し、周辺一般道における交通流の改善傾向」が見受けられる、としている。