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【関空旅博2018】ドイツは6月~7月が値上がり前で季候もよくお勧め。2階建て「ジャンボ」で快適な空の旅を

ドイツ観光局とルフトハンザが観光セミナー

2018年5月19日~20日 開催

ドイツ観光局とルフトハンザ ドイツ航空は合同でドイツ観光の魅力を伝えるセミナーを実施した

 関西国際空港で5月19日~20日の2日間開催された「関空旅博2018」において、ドイツ観光局とルフトハンザ ドイツ航空は合同でドイツ観光の魅力を伝えるセミナーを実施した。

 先に登壇したドイツ観光局 マネージャー・マーケティング&セールスの高尾舞弓氏は、まずドイツの概要を紹介。ドイツの面積は35万700km2で日本とほぼ同じ。そこに日本の約2/3にあたる約8200万人が暮らしている。9つの国と国境を接してさまざまな文化が混じり合い、地域ごとに多様性のある文化が特徴となっている。ユネスコの世界遺産登録は42件あり、世界で第5位。日本と同じように明確な四季があり、このセミナーでも四季それぞれにお勧めのポイントを紹介した。

ドイツ観光局 マネージャー・マーケティング&セールスの高尾舞弓氏が登壇して、ドイツ観光の魅力を紹介した
ドイツの面積は35万700km2で日本とほぼ同じ。そこに日本の約2/3にあたる約8200万人が暮らしている。ユネスコの世界遺産登録は42件あり、世界で第5位

 何気ない街角でもきれいでかわいらしい街並みを楽しめるのがドイツの特徴だが、春のお勧めは「ロマンチック街道の宝石」と呼ばれるタウバー渓谷に寄り添う街「ローテンブルク」。また、バルト海を背景に北ドイツの菜の花畑を駆け抜ける「モリー機関車」は、菜の花が見頃を迎える5月が素晴らしいそう。

 ニュルンベルクのイベント「ブルーナイト」は、街中が青くライトアップされる光の祭典。日中はステージイベントや屋台で賑わうが、夜は教会やお城が青くライトアップされとても美しいとのこと。

 ボーデン湖に浮かぶ「マイナウ島」は1年中何かしらの花が咲き誇っている「花の島」。ローテンブルクの街を救った伝説を伝える民族祭「マイスタートゥルンク」は、2018年は6月に開催される予定だ。

何気ない街角でもきれいでかわいらしい街並みを楽しめるのがドイツの特徴
「ロマンチック街道の宝石」と呼ばれるタウバー渓谷に寄り添う街「ローテンブルク」
バルト海を背景に北ドイツの菜の花畑を駆け抜ける「モリー機関車」
ニュルンベルクのイベント「ブルーナイト」は、街中が青くライトアップされる光の祭典
ボーデン湖に浮かぶ「マイナウ島」は1年中何かしらの花が咲き誇っている「花の島」
ローテンブルクの街を救った伝説を伝える民族祭「マイスタートゥルンク」は、2018年は6月に開催される予定

 夏のドイツのお勧めは、ライン川沿いに打ち上げられる花火が美しい「ラインの火祭り」。5月から9月にかけて、ライン川周辺のボン、ローゼンハイム、ビンゲン、コブレンツ、オーバーウルゼルなどで行なわれる花火の祭典だ。ドイツ観光の一番人気の大聖堂「ケルン大聖堂」は世界遺産にも登録されており、夜はライトアップされてとても美しいという。

 日本人にもよく知られる「ノイシュヴァンシュタイン城」はロマンチック街道にあるルートヴィッヒII世の城。夏の緑に囲まれた城も、冬の雪景色のなかの城もそれぞれ美しく趣深い。

 ポツダム宣言で有名なブランデンブルク州のポツダムにある「サンスーシー宮殿」は、広大な庭園。チェコ国境に近いドレスデン郊外にある国立公園「ザクセンスイス国立公園」は、浸食によってできた断崖絶壁が見どころ。徒歩で登ると1時間ほどかかるが、高所に架けられたバスタイ橋を越えて望む上からの眺めは絶景だという。

 2019年に壁崩壊30周年を迎える首都ベルリンは、「ブランデンブルク門」が必見。ミュンヘン郊外で行なわれる「カルテンベルク騎士祭」は、7月の週末、金・土・日曜の夜に行なわれる祭り。中世騎士たちの迫力ある戦いが演じられるアクロバティックショーで、深夜1時ぐらいまで行なわれる。

夏のドイツのお勧めはライン川周辺に多い。写真はライン川沿いのブラウバッハにある山城「マルクスブルク城」
ライン川沿いに打ち上げられる花火が美しい「ラインの火祭り」
ドイツ観光の一番人気の大聖堂「ケルン大聖堂」
日本人にもよく知られる「ノイシュヴァンシュタイン城」
ポツダム宣言で有名なブランデンブルク州のポツダムにある「サンスーシー宮殿」
チェコ国境に近いドレスデン郊外にある国立公園「ザクセンスイス国立公園」
2019年に壁崩壊30周年を迎える首都ベルリンは、「ブランデンブルク門」が必見
ミュンヘン郊外で行なわれる「カルテンベルク騎士祭」

 秋のドイツのお勧めは、JATA(日本旅行業協会)の「ヨーロッパの美しい村30選」に選ばれた「ベルンカステル村」。モーゼル川沿いにある人口3000人ほどの村で、木組みの家と石畳、迷路のような細い路地が特徴で、村の近くにはブドウ畑が広がっている。

 フランクフルトから電車で1時間ほどの距離で日帰り観光も可能な「ハイデルベルク」は、旧市街が美しいネッカー川沿いにある古都。ドイツの紅葉時期は一般的には11月の上旬で、特に有名なのは南ドイツに広がる「黒い森」。黒い森の中にあるの「ホーエンツォレルン城」は、ノイシュヴァンシュタイン城に次いで最近注目されている城で、「天空の城」と呼ばれている。「エルベ川のフィレンツェ」とも呼ばれている「ドレスデン」は、「東部ドイツ麗しの古都」だ。

 ドイツといえばやはり「オクトーバーフェスト」。毎年700万人の来場者がある世界最大のビール祭りで、2018年は9月22日から10月7日まで開催される。

秋のドイツのお勧め
JATAの「ヨーロッパの美しい村30選」に選ばれた「ベルンカステル村」
フランクフルトから電車で1時間ほどの距離で日帰り観光も可能な「ハイデルベルク」
南ドイツに広がる「黒い森」。ドイツの紅葉時期は一般的には11月の上旬
黒い森の中にあるの「ホーエンツォレルン城」はノイシュヴァンシュタイン城に次いで最近注目されている「天空の城」
「エルベ川のフィレンツェ」とも呼ばれている「ドレスデン」
ドイツといえばやはり「オクトーバーフェスト」。毎年700万人の来場者がある世界最大のビール祭り

 冬のドイツのお勧めは、「音楽の国ドイツ」を満喫すること。ベルリン、ライプチヒ、ドレスデン、ミュンヘンなどには、名だたるコンサート/オペラ会場があり、本場のクラシックやオペラを楽しむことができる。ドイツの南、オーストリア国境近くの「ベルヒテスガーデン」にある湖では、雪に包まれた静寂の自然の世界が広がっている。

 冬のドイツといえばクリスマスマーケットが有名。「エアフルト」では荘厳な大聖堂と教会の前で開かれる歴史のあるクリスマスマーケットを楽しむことができる。日本人にはあまり知られていない「コーブルク」という街は、バイエルン州の北、州境にある街で、童話の世界のようなかわいらしいクリスマスマーケットが開かれる。南部の「リンダウ」という街では、「ボーデン湖」と2つの灯台を望むシチュエーションでクリスマスマーケットを楽しめる。クリスマスマーケットは街中で開かれるのが一般的だが、ラヴェンナ渓谷では鉄道橋の下にマーケットが開かれ「幻想的な風景」が広がる。

冬のドイツのお勧め写真はベルリンの大聖堂
ベルリン、ライプチヒ、ドレスデン、ミュンヘンなどには、名だたるコンサート/オペラ会場があり、本場のクラシックやオペラを楽しむことができる
ドイツの南、オーストリア国境近くの「ベルヒテスガーデン」にある湖では、雪に包まれた静寂の自然の世界が広がっている
冬のドイツといえばクリスマスマーケットが有名。「エアフルト」では荘厳な大聖堂と教会の前で開かれる歴史のあるクリスマスマーケットを楽しむことができる
日本人にはあまり知られていない「コーブルク」では、童話の世界のようなかわいらしいクリスマスマーケットが開かれる
南部の「リンダウ」では「ボーデン湖」湖畔の街でクリスマスマーケットを楽しむ
ラヴェンナ渓谷では鉄道橋の下でクリスマスマーケットが開かれる

 そのほかのドイツのお勧めとして、朝食が挙げられた。ドイツの朝食はバリエーション豊かで、チーズやソーセージの種類が豊富、コーヒーやハードブレッドはとても美味しいそう。ドイツといえばビールだが、ワインも有名。フランクフルト周辺を中心に13の有名なワイン産地があり、「フルーティで上品な味わい」のドイツワインを味わうことができる。

 ドイツ観光局では月刊ペースでドイツを紹介するニュースレターを配信しているほか、Twitterを使ったキャンペーンも展開しており、これらのチャネルを活用して最新のドイツ情報をチェックしてみてほしいと紹介した。

ドイツの朝食はバリエーション豊か
ドイツはワインも有名
ドイツ観光局では月刊ペースでドイツを紹介するニュースレターを配信。Twitterキャンペーンも展開中だ
ドイツ観光局 マネージャー・マーケティング&セールスの高尾舞弓氏(左)と、ルフトハンザ ドイツ航空 販売企画推進部 シニアマネージャーの杉山雄介氏(右)

 ルフトハンザ ドイツ航空 販売企画推進部 シニアマネージャーの杉山雄介氏は、ドイツへの旅に便利なルフトハンザ ドイツ航空について説明した。

 ルフトハンザは2月にロゴを約30年ぶりに刷新しており、これまでの青い背景に黄色い鶴だったものを、青を基調に白を組み合わせた鶴のマークに変更した。現在、機材を順次約7年がかりで塗り替えているところだそう。

 ルフトハンザは1926年に「Deutsche Luft Hansa A.G.」として創立。「ルフト」は英語の「Air」にあたり、空気、空、風のようなイメージ。「ハンザ」は中世ヨーロッパ北部であった「ハンザ同盟」という商業都市同盟からとっているそう。「商業的に空を結んでいく」という意味合いで名付けられたとのこと。

 第二次世界大戦を経て、1955年に新生ルフトハンザとして運航を再開。1961年に東京・羽田空港へ定期路線を就航し、1969年には大阪・伊丹空港まで欧州航空会社で初めて運航し、来年2019年には就航50周年を迎える。1997年に国営から完全に民営化され、スターアライアンスの創立メンバーでもある。

 ルフトハンザグループのなかに、オーストリア航空、スイスインターナショナルエアラインズ、ブリュッセル航空、ユーロウィングス、そしてルフトハンザ ドイツ航空があり、ルフトハンザグループ全体では2018年は356億ユーロ(約4.6兆円)という「歴史的な売上」を記録している。グループ全体の内、旅客運送の売上高は約75%。貨物部門は約7%。1月からは、関空からノボシビルスク経由フランクフルトという貨物路線を再開している。

 ケータリング部門は約7.2%の売上高で「世界の機内食10食に1食」はルフトハンザが担当しているという。ドイツ発の日本の航空会社の機内食も多くはルフトハンザによるもので、世界でも大きなシェアを占めているそうだ。

ルフトハンザは1926年に「Deutsche Luft Hansa A.G.」として創立した長い歴史を持ち、ルフトハンザグループ全体では2018年は356億ユーロ(約4.6兆円)という「歴史的な売上」を記録している

 ルフトハンザの関空~フランクフルト線は毎日1往復2便。関空を朝出発してフランクフルトに15時到着。昔は1日がかりで南回りで往復していたが、今は往路が約11時間55分、復路が約11時間で行き来できる。

 フランクフルトに到着してからのドイツ国内線への接続のよさが特徴で、15時にフランクフルトに到着して、例えばハンブルクに17時05分、ミュンヘンに17時10分、ベルリン(テーゲル)に17時25分に到着することができる。夏のドイツは22時ぐらいまで明るいので、到着日に観光や夕食をちゃんと楽しめるスケジュールが組める。

 また、国内の移動は空路だけでなく、フランクフルト空港からはICE(インターシティエクスプレス:特急列車)があり、列車の便をルフトハンザのフライト番号で予約できる。「ルフトハンザエクスプレス レイル」というサービスも提供している。デュッセルドルフ中央駅へは電車で1時間30分ほどで到着でき、飛行機だと40分だが待ち時間を考えると、電車も十分検討する価値がある。

ルフトハンザ ドイツ航空の関西国際空港~フランクフルト空港線

LH741便:関空(10時05分)発~フランクフルト(15時00分)着、毎日運航
LH740便:フランクフルト(13時45分)発~関空(翌07時45分)着、毎日運航

関空~フランクフルトは毎日1往復2便運航している
往路はフランクフルト空港に15時に到着。国内線に乗り継いで、その日のうちにドイツの各都市へ移動できる
列車の便をルフトハンザのフライト番号で予約できる。「ルフトハンザエクスプレス レイル」というサービスを提供している

 ルフトハンザの関空~フランクフルト線の機材は、「ジャンボ」の愛称で知られるボーイング 747-400型機を使用している。数年前に改装されたばかりで内装は新しく「快適な空の旅」ができる。2階建ての2階と1階前方がビジネスクラス67席、プレミアムエコノミークラスが32席、エコノミークラスが272席の合計371席。

 ビジネスクラスは全長約2mのフルフラットになるシートで、「ドイツ人は大柄な人が多いので、日本人は快適に過ごせる広さがあるのでは」とのこと。機内食にもこだわっていて、和食の本格的なコースメニューもあり、ドイツワインやドイツビールも楽しめる。

 プレミアムエコノミークラスは、同社の従来のエコノミークラスより約50%面積が広く、足元や席幅などがゆったりしていて、12時間前後のフライトを快適に過ごすことができる。ウェルカムドリンクやアメニティキットなどの提供もエコノミークラスとの違いだ。また、エコノミークラスでもアルコール類を無料で提供していることも大きな特徴で、ドイツビールももちろんドリンクメニューに含まれている。

 関空~フランクフルト線では現在プロモーション運賃を販売中で、エコノミークラス往復は6月24日~7月13日の出発(購入は5月27日まで)で1人総額14万510円、プレミアムエコノミークラス往復は7月16日~8月31日の出発(購入は6月6日まで)で1人総額22万5510円、ビジネスクラス往復は7月16日~8月31日の出発(購入は6月6日まで)で1人総額42万5510円という料金で展開している。ルフトハンザのWebサイトで購入すれば発券手数料は無料であり、8月のハイシーズンはあらゆる料金が上がり、混雑もするので、6月~7月のドイツ観光が季候もよく、日も長くお勧めだと紹介した。

関空~フランクフルト線の機材は、「ジャンボ」の愛称で知られるボーイング 747-400型機
2階と1階前方がビジネスクラス67席、プレミアムエコノミークラスが32席、エコノミークラスが272席の合計371席
関空旅博2018のルフトハンザ ドイツ航空とドイツ観光局のブースでは、観光パンフレットの配布や、ルフトハンザの新しいロゴマークをあしらったグッズのプレゼント企画などを行なっていた