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さっぽろテレビ塔近くに「東急ステイ札幌」誕生。ホテル内覧会/試泊レポート
4月24日オープン。北海道初進出
2018年4月23日 14:53
- 2018年4月18日 実施
- 2018年4月24日 開業
東急ステイと東急ステイサービスは4月24日、札幌大通り公園・テレビ塔近くに「東急ステイ札幌」をオープンする。東急ステイはオープンに先駆け、4月18日に内覧会および試泊会を実施した。
東急ステイは現在、東京都内に18店舗、京都に1店舗展開しているホテルで、北海道へは初進出となる。東急ステイ札幌は地下鉄の大通駅34番出口から徒歩1分という立地で、高さ1.55mまでのクルマが14台収納可能な立体駐車場を備えている。
東急ステイ札幌
所在地:北海道札幌市中央区南1条西1丁目13番4
客室数:185室
構造規模:鉄骨造、地下1階、地上14階建て
開業日:2018年4月24日
TEL:011-222-0109
Webサイト:東急ステイ札幌
東急ステイは店舗が立地している特性に合わせて内装のコンセプトがあり、この「東急ステイ札幌」のコンセプトは「NORDIC SIMPLICITY」。北海道らしさと北欧的な温かみを感じられるシンプルで過ごしやすい空間ということで、ホテルの顔となるフロントロビーは、木質系素材や間接照明で温かみを感じるような空間作りとなっている。またフロントカウンターやエレベータホールには札幌産の建設資材「札幌軟石」が用いられている。
客室には、定番となっているインターネット用の有線LANポートやWi-Fiを完備。そのほか、液晶TV/加湿空気清浄機/電気ケトル/ドライヤー/冷蔵庫/個別エアコン/洗浄便座/セーフティボックス/消臭スプレー/バスタオル/フェイスタオル/バスマット/シャンプー/リンス/ボディソープ/ハンドソープ/ハミガキセット/寝巻/使い捨てスリッパなどのアメニティも充実している。
またボディスポンジ/シャワーキャップ/ヘアーブラシ/カミソリ/綿棒/ティーバッグは、フロント・ロビーで用意してくれている。
そして東急ステイの特徴でもある洗濯機・電子レンジが全客室個別に備え付けており、プライベートを保ちつつ少ない荷物での長期滞在が可能となっている。
客室タイプには「スーペリアダブル」「コンフォートツイン」「デラックスツイン」「ステイプレミア」が用意されており、宿泊人数や用途に応じて客室を選ぶことができる。
「デラックスツイン」にはミニキッチンが設置されており、小さな子供を連れた宿泊客が簡単な料理や離乳食を作ったり、ビジネスマンの宿泊客も自炊でき食事代の負担を減らすことができたり、また海外からの連泊にも対応できる仕様となっている。また、体の不自由な宿泊客向けに「ユニバーサル」が1部屋用意されている。
ユニバーサル
客室数:1室
面積:23m2
ベッドサイズ:1600mm×2000mm
内覧会のあいさつでは、東急ステイサービス 専務取締役の稲葉章司氏が「従来の東京都内の東急ステイでは、ビジネス利用が主要顧客であったため、シングルルームの比率が90%であったのに対し、東急ステイ札幌では国内の観光客また海外の観光需要を意識しツイン、またはトリプルの客室が全体の約50%で95室。すべての客室が2名以上でご利用可能とし、ビジネス目的のみならずレジャー目的や外国人需要も視野に入れた客室数の設定にした」と説明。
また、道内からも一定の需要が見込めることから、東急ステイ初となるテレビCMをオンエアしており、稲葉氏は「これをきっかけに道内の皆さまへ東急ステイ並びに東急ステイ札幌の名前が浸透していくことを期待している」と述べ、これまで以上に集客に力を入れている様子だ。
また、2014年にオープンした新橋店までの15店舗は8割以上がビジネス目的、一方、新宿店、銀座店は7割以上がレジャー利用となっていることや、外国人比率が新橋店までの15店舗は25%、新宿店、銀座店の2店舗は65%以上となっていることに触れた稲葉氏は、「このような状況を背景にビジネス需要がベースにあり、そして観光需要もあり、さらには外国人の増加が見込まれ、東急ステイの商品性がご評価いただけると思われ、全国主要都市に今後も展開してまいります」とこれからの展開を語った。
なお、北海道2店舗目となる2018年冬に開業予定の「東急ステイ札幌大通」については、地下鉄大通り駅を挟んだ形でコンセプトが異なるものとして考えているとコメントした。
「東急ステイ札幌」の1階にオープンするレストラン「Source」は、地元北海道の食材を中心に世界各地のスパイスとハーブで味わうイタリア系フュージョン料理を提供する。
朝食、ランチ、ディナーの3部構成で、朝食は朝6時30分から10時までで、北海道を感じる豊富な洋食メニューと彩り豊かな新鮮野菜と果物が楽しめるサラダビュッフェ。ランチは11時30分から15時まで。数種類から選べるパスタと、たっぷり食べられる野菜とフルーツのビュッフェ。そしてディナーは17時から23時まで。料金は4000~5000円をベースとし、良質な野菜、肉、魚と世界各地に由来するスパイスやハーブを使ったソースで楽しむ料理を提供してくれる。
Source
席数:59席
電話:011-206-7260
営業時間:朝食 6時30分~10時(ラストオーダー9時30分)、 ランチ 11時30分~15時(ラストオーダー14時)、ディナー 17時~23時(ラストオーダー22時30分)
料金:
朝食:1500円
ランチ:1300円
ディナー:4000~5000円
レストラン運営を担当したグラフィックホールディングス 代表取締役の山本壮一氏は、Source開業にあたり「我々は東急ステイ札幌にお泊りのお客さまの記憶に残るレストランとして、そしてまた地元札幌のお客さまへの末永く愛していただける場として、ホテルとお客さまをつなぐ玄関口としての役割をスタッフ一同全力で全うしてまいりたいと思います」と意気込みを述べた。
11階の「スーペリアダブル」に試泊
内覧会のあと試泊会が実施された。カウンターでカードキーを受け取り、カウンター横に設置してある自動チェックイン機でチェックイン。
エレベータ内にある青く点滅している部分にカードキーをタッチすると、宿泊する階が自動的に点滅するようになっている。自分の宿泊する階以外には行くことができないようなので、安心できるセキュリティだ。入室時は客室のドアノブの下にカードキーをタッチすることで開錠することができる。
今回試泊した客室は11階の「スーペリアダブル」で、トイレ・洗面と浴室は一体となっているが、十分な広さがあり、特に不自由さは感じなかった。今回は1泊なので出番はなかったが、洗濯機や電子レンジは長期滞在時には重宝しそうな設備だ。
窓付近に設置してある丸いテーブルは、大きめのノートPCを広げてもしっかりマウスを動かすスペースがり、椅子とテーブルの高さもちょうどよく、PC操作をしていても疲れにくく感じた。
ベッドは幅1600mmと広く、2人で睡眠がとれるスペースがあるため、一人で使う分には十分過ぎるほど広々としている。またベッド横にはUSB充電ポートがあり、スマートフォンやモバイルバッテリなどの充電に便利だ。
液晶テレビは40インチが備え付けられていて、HDMI入力端子が延長ケーブルで画面横付近まで伸びており、観光地巡りなどで撮影したビデオをホテルに帰って大画面で確認するようなこともできそうだ。加湿機能付きの空気清浄機も設置されており、夏場や冬場のエアコンをフルで稼働させる場面でも、空気の乾燥を防ぐことができるよう配慮されている。
今回は17m2という一番面積の狭い客室に宿泊したが、それでも大変居心地がよくリラックスして過ごすことができ、さらに面積の広い客室では満足感が高くなることが安易に予想できる。