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ラスベガス観光局 副局長とマーケティング責任者インタビュー。「2~3年かけて東京からの直行便を誘致する」

音楽やVRでラスベガスを感じる「DISCOVER LAS VEGAS NIGHT」開催

2018年3月28日 実施

ラスベガス観光局 副局長 マイケル・ゴールドスミス氏(左)とChirf Marketing Officerのキャシー・タル氏(右)がインタビューに応じた

 ラスベガス観光局は3月28日、インスタグラマーなどを招いて、六本木ヒルズ森タワーで音楽やカクテル、VRでラスベガスを体感する「DISCOVER LAS VEGAS NIGHT」を開催。そのイベント前にラスベガス観光局 副局長のマイケル・ゴールドスミス(Michel Goldsmith)氏とChirf Marketing Officerのキャシー・タル(Cathy Tull)氏が報道陣のインタビューに応じた。

 タル氏は、ラスベガスにとって日本はアジアのなかでナンバーワンの市場であり、まだまだ伸びる余地があると期待を示しつつ、「かつては日本からの直行便が運航されるなどしていたが、現在はカジノを含むIR(統合型リゾート)としては日本からより近距離のマカオがあり、存在感が弱まっているのでは?」という指摘に対して、「マカオはまだギャンブル(カジノ)の印象が強いが、ラスベガスはもうギャンブルを重視していない。今は日本からの直行便がなくなってしまったが、北米西海岸のサンフランシスコやロサンゼルス、シアトルなど経由地が増えているので、それほど不便ではないはず」と話し、ゴールドスミス氏が「ラスベガスはマカオと比べてアクティビティがバラエティに富んでいて、グランドキャニオン観光やショッピング、エンタテイメントショーなど、子供や家族連れでも楽しめるスポットがたくさんある」と補足した。

 また、現在ラスベガスはMICE(Meeting:会議、Incentive travel:報奨・研修旅行、Convention:学会・国際会議、Exhibition/Event:展示会・見本市・イベントの頭文字を取った略語で、大規模な集客が見込める催しなどのこと)、なかでもコンベンションを重視しており、直行便がないからといって、訪れる人が減るといった不安はないという。

 新しい観光素材について問われたゴールドスミス氏は、NHL(National Hockey League)の新チームを誘致して、昨シーズン(2017年)からラスベガスを本拠とする「ベガスゴールデンナイツ(Vegas Golden Knights)」がウェスタン・カンファレンスのパシフィック・ディビジョンに参戦していることや、NFL(National Football League)の「オークランド・レイダース(Oakland Raiders)」のラスベガス移転が決まっていることを挙げ、「これからはスポーツでも人を呼べるのではないか」と期待を述べた。

 エンタテイメントショーについては、「シルク・ドゥ・ソレイユだけでも8種類の異なるプログラムが上演されているなど、非常に種類が多い。例えば3週間滞在したとしても、毎晩異なるショーを見ることができるだろう」と述べ、今後についてはエンタテイメントショーのためだけの施設を作っている最中だと説明した。

 また、ゴールドスミス氏は今後について「2~3年かけて東京からの直行便を誘致していきたい、それが今目指しているゴール」だとして、実際に空港などとも協議を進めていると明かした。

六本木ヒルズ森タワーで「DISCOVER LAS VEGAS NIGHT」を開催
その場で撮った写真をInstagramにアップすると、抽選でラスベガス旅行のペアチケットが当たるといった催しも
VRゴーグルを使ったラスベガスのバーチャル体験も行なわれていた