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「ジャパンインターナショナルボートショー2018」、3月11日までパシフィコ横浜/横浜ベイサイドマリーナで開催
3月9日金曜は20時まで。国内外222社のボート・ヨット・水上オートバイなどを展示
2018年3月9日 12:06
- 2018年3月8日~11日 開催
日本マリン事業協会は3月8日から11日まで、パシフィコ横浜と横浜ベイサイドマリーナでマリン業界における国内最大級のイベント「ジャパンインターナショナルボートショー2018」を開催している。
ボート、ヨット、水上オートバイ、各種マリン用品、マリンレジャーの最新情報を展示するほか、ステージイベントやワークショップなども行なわれる。パシフィコ横浜では各社が構えるブースで最新商品などを展示、横浜ベイサイドマリーナでは約50隻の船が係留展示され、一部は実際に乗り込むこともできる。
2会場は無料シャトルバスと有料シャトルボートで結ばれていて、パシフィコ横浜へはみなとみらい線みなとみらい駅から徒歩3分。桜木町駅からも「ランドマークプラザ」や「クイーンズスクエア」などを通り抜けることで、雨天でもほとんど傘を差さずに徒歩12分ほどでアクセス可能。2会場とも開場時間は10時から17時までだが、パシフィコ横浜の屋内展示は3月9日の金曜は20時まで開催している。
ジャパンインターナショナルボートショー2018
会場:パシフィコ横浜(屋内展示、神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-1)、横浜ベイサイドマリーナ(係留展示、神奈川県横浜市金沢区白帆1番地)
アクセス:パシフィコ横浜はみなとみらい線みなとみらい駅から徒歩3分、横浜ベイサイドマリーナはシーサイドライン鳥浜駅から徒歩5分、2会場を結ぶ無料シャトルバスと有料シャトルボートあり
開催期間:2018年3月8日~11日
開場時間:10時~17時 ※8日は11時30分開場、9日はパシフィコ横浜会場のみ20時閉場
入場料:一般(高校生以上)1200円、中学生以下無料
Webサイト:ジャパンインターナショナルボートショー2018
ヤマハ発動機
初日の3月8日にパシフィコ横浜の会場をまわり、各ブースの担当者に話を聞いたので紹介する。屋内展示でもっとも広くブースを展開していた企業はヤマハ発動機。「海、とびきりの週末」をテーマにボート、水上オートバイ、船外機(船の推進システム)などのマリン製品から、免許取得やマリンクラブなど、海の総合メーカーとして幅広い展示内容となっている。
屋内に18艇のボートと水上オートバイが展示されている様子は圧巻だ。オープンスポーツモデルの「SR330」は大型の船外機2基を備え「圧倒的なスピード性能」を発揮。オープンデッキと広い居住空間では、船上パーティなどさまざまなスタイルの遊びに対応するという。プレミアムボート「EXULT」シリーズには最上位として「EXULT 43」がラインアップに加わることを発表。発売は6月だが、横浜ベイサイドマリーナでいち早く係留展示している。
ヤンマー舶用システム
ヤンマー舶用システムでは「未来技術」と「新商品」の2つのゾーンに分けた展示となっており、未来技術として「SUSPENSION BOAT」をデモンストレーション。双胴船のように2つに分かれた船底がそれぞれ独立して稼働することで、波による揺れを低減させるというもの。そのほかディーゼルとモータのハイブリッドエンジンも参考出品されていた。
「新商品」ゾーンでは、発表されたばかりのフィッシングクルーザー「EX34」を展示。ミドルアッパーレンジのプレジャーボートで、価格は2697万6700円(税別)。大分県にあるヤンマー造船(大分県国東市)で行なわれた試乗会を取材しているので、合わせてご参照いただきたい(関連記事「ヤンマー、フィッシャビリティを高めた新艇『EX34』試乗会レポート」)。そのほか発売済みモデルも展示されており、担当者によると各船に施された「豊富なオプションの艤装(ぎそう:舟艇に装備を取り付けること)もぜひご覧いただきたい」とのことだった。
本田技研工業
本田技研工業は船外機の展示がメイン。特に目を引くのがスポーツボートで、発表されたばかりの新型船外機「BF250」を3基取り付けている。BF250については「2018年マイアミ国際ボートショー」に参考出品されたプロトタイプモデルも展示している。
ブースの奥で存在感を放つのが「BF20」を取り付けた木造の「江戸和船」。江戸時代に東京・八重洲付近で創業したという造船所「佐野造船所」が手がけたもので、埼玉県草加市が「草加松原」を綾瀬川から鑑賞する遊覧船として使用するために発注したもの。担当者は「弊社は2輪と4輪のイメージがありますが、マリン分野も元気なんだよというところを見せていきたい」と語っていた。
スズキ
スズキは「船外機と2輪と4輪と総合メーカーとしてアピールできれば」という企図の展示。フラグシップの350馬力という巨大な船外機は、一部に透明パネルを使い中を見えるようにしている。
デュッセルドルフ国際ボートショーで発表され、レギュラーガソリン仕様ではスズキにとって船外機最大出力モデルという「DF325AT(X)」が、発売はまだ先だが参考出品されていた。
TOYOTA MARINE(トヨタ自動車)
TOYOTA MARINE(トヨタ自動車)ではプレミアムスポーツクルーザー「PONAM-28V」などクルーザーを中心にした展示。レクサス・ブランドを具現化したという「LEXUS Sport Yacht Concept」は特に来場者の注目の的となっていた。
国内外222社が「ジャパンインターナショナルボートショー2018」に集結
初日に行なわれた開会式の様子を最後にお伝えする。主催者を代表した日本マリン事業協会 会長の柳弘之氏は、「ジャパンインターナショナルボートショー2018」に国内外222社が集まったことに感謝を述べ、このイベントを皮切りに海の魅力を伝えるさまざまな活動を行なっていくと語った。特に若い世代に海を知ってもらう、海の遊びを知ってもらうために、全国数十カ所でサイトを設けて50前後のプログラムを提供してアピールしていくという。
2月にアメリカで開催された「2018年マイアミ国際ボートショー」は大成功だったそうで、「アメリカのマリン市場は非常に活況でして、横浜はマイアミに負けるなという気概でやっていきたい」と挨拶を締めくくった。
来賓を代表した国土交通審議官の田端浩氏は、「海洋国家日本として、多くの人が海に親しみを持てるようにマリンレジャーの普及・拡大を図ることが重要な課題」であるとして、「国内最大級のイベントであり、マリンレジャーイベントである『ジャパンインターナショナルボートショー2018』は、マリンレジャーの楽しみに出会い、触れられる場所として非常に貴重な機会」と語った。
「海の初心者からベテラン、また女性も楽しく受講できる操船体験な、魅力あるプログラムを通じて海の親しみが深まれば」と期待を示し、挨拶を終えた。