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クロアチア/スロヴェニア政府観光局、両国の魅力をアピールする観光セミナーを実施

世界遺産/無形文化遺産豊富なクロアチアと温泉大国スロヴェニア

2018年2月15日 実施

クロアチアとスロヴェニアの両政府観光局が観光セミナーを行なった

 クロアチアとスロヴェニアの両政府観光局は2月15日、都内ホテルで「クロアチア&スロベニア観光セミナー/商談会2018」を開催した。当日は両国の公使・大使が臨席して開会のあいさつを行なったほか、商談会では集まった旅行業者と現地観光局などによる活発なやり取りが見られた。

 セミナー冒頭、スロヴェニア共和国 公使参事官のマティアシュ・インゴリッチュ氏は、スロヴェニアについて「1991年に独立したばかりの若い国」と紹介し、温泉大国であり、緑に囲まれた国であり、名前に「LOVE」の入った国(S“love”nia)であるとアピールした。続いて登壇したクロアチア共和国 大使のドラジェン・フラスティッチ氏は「クロアチアは世界でも有数の美しく安全な国です。ザグレブやドゥブロヴニクなどのほかにも多くの美しい場所があり、親切な人々に出会えます」として、まだ知られてない魅力が詰まっていると述べた。

スロヴェニア共和国 公使参事官 マティアシュ・インゴリッチュ氏
クロアチア共和国 大使 ドラジェン・フラスティッチ氏

 クロアチアのプレゼンを行なったのは、流暢な関西弁が印象的だったクロアチア出身のエレナ・ヤマサキ氏。基本的な情報としてクロアチアは「(アドリア海を挟んで)イタリアの反対側にある」「クロアチア語が母国語」「450万くらいの人口」「通貨はクローナ」であると説明。地図で見ると小さく思えるが、幅広い経験ができる「大きくて小さな国」と紹介した。

 ほとんどの街はアドリア海に面しており、たくさんの国立公園があり、物価が安い。14の世界無形文化遺産が登録されていて、これは日本、中国、韓国の次はクロアチアで、世界第4位であるとのこと。また、「イメージがないかもしれないが、クロアチアはワイン醸造が盛んで、イタリアやフランスより早く、2000年前からの歴史がある」そうで、ワインセラーを巡ると、さまざまな地元のブドウ品種を楽しめるという。

クロアチア出身のエレナ・ヤマサキ氏
クロアチアはアドリア海を挟んでイタリアの反対にある
10の世界遺産
14の世界無形文化遺産がある。レースもその一つ
エノロジー(ワインの醸造)が盛ん
首都ザクレブ。クロアチアといえばこの赤い屋根
内陸には古い村や城がある
スラボニア地域では民族舞踊の祭り
リカ カルロヴァツ地域には、16の湖が滝になっているプリトゥヴィツェ湖群国立公園がある
夕日が美しいというザダル
映画の撮影なども行なわれるシベニク
世界遺産の街スプリト。1700年の歴史があり、宮殿に今も人が住んでいる
クロアチアで最も有名なドゥブロヴニク
人口の4倍の観光客が訪れるためホテルが増えている

 続いてスロヴェニア出身のウナ・ソフティッチ氏が登壇、「スロヴェニアはベニス、ウィーン、ブタペストに囲まれた小さな国で、環境省によると世界で5番目に自然豊かな国」と紹介した。スロヴェニアは国土の60%が森に囲まれ、多くの自然公園があり、なかでもジュリア・アルプス山脈の頂上にあるトリグラウ国立公園が知られている。

 また、水資源が豊かな国でどこにいても湖や川、滝に出会うことができ、美味しいミネラルウォーターを味わえる。意外にも温泉大国であり、豊富な天然温泉で心身ともに癒されるのがスロヴェニア、とソフティッチ氏。「国名に『LOVE』を持つ唯一の国で、皆さんが恋に落ちるようなおもてなしを受けられると思います」と締めくくった。

スロヴェニア出身のウナ・ソフティッチ氏
スロヴェニアはクロアチアの北にある
国土の60%が森林
1万以上の鍾乳洞がある
首都リュブリャナは彩り豊かな街並みが広がる活気のある都市
2016年に欧州グリーン首都賞を受賞
年間を通して過ごしやすい気候なので、カヤックやジョギング、サイクリング、スイミングが楽しめる
冬はスキーやパラダイビング
豊富な水資源があり、温泉大国でもある
スロヴェニアもワイン醸造が盛ん
数多くの文化遺産が残り、歴史的建造物や謎めいた城があるという
豪華な5ツ星ホテル、お城など、ユニークな施設に宿泊できる
観光はGDPの13%、輸出サービスの36%を占めている