ニュース

国交省、平成28年熊本地震で被害を受けた長陽大橋ルートを8月27日開通、南阿蘇へのアクセス改善へ

2017年8月1日 発表

2017年8月27日 開通

平成28年熊本地震で被害を受けた“長陽大橋ルート”が8月27日に復旧

 国土交通省 道路局は8月1日、平成28年熊本地震で被害を受けたことから通行止めとしていた、阿蘇長陽大橋を含む村道栃の木~立野線“長陽大橋ルート”を、8月27日に開通することを発表した。開通時刻は改めて発表するとしている。この開通により、震災後は大きく迂回する必要があった熊本IC(インターチェンジ)や立野地区から南阿蘇村中心部へのアクセスが大幅に改善する。

 平成28年熊本地震では、崩落した阿蘇大橋の下流にある阿蘇長陽大橋も橋台が沈下。長陽大橋ルートは、道路の崩落や、斜面崩落、栃の木地区にある戸下大橋が落橋するなど大きな被害を受け、大規模災害復興法に基づく国の代行事業として国交省が復旧工事を進めてきた。その結果、8月27日に応急復旧工事を完了し、開通する見込みとなった。

 同道の通行止めにより、南阿蘇村中心部へアクセスするには南側の俵山トンネルを通行するルートでアクセスする必要があり、南阿蘇村役場と熊本IC間の所要時間は60分、立野地区にある国道57号 立野交差点~南阿蘇村役場間の所要時間は40分となっていた(2017年5月の平日昼間の平均所要時間)。

 8月27日に長陽大橋ルートが復旧、開通することにより、南阿蘇村役場~熊本IC間は約35分、同立野交差点間は約10分へと短縮(いずれも震災前となる2016年3月の平日昼間の平均所要時間)され、特に立野地区からの大きな迂回が不要となる。

長陽大橋ルートの被害と復旧状況
長陽大橋ルート復旧による効果