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期間限定で無料になったインターネット接続。JAL国内線機内Wi-Fiサービス「JAL SKY Wi-Fi」を使ってみた
2月1日~8月31日。事前のGogoアカウント作成がお勧め
2017年2月26日 00:00
今や多くの航空会社で展開されている機内Wi-Fiサービス。空を飛ぶ航空機の中からインターネット網に接続でき、速度的な制約はあるものの、メールやちょっとしたSNSへの投稿などであれば地上と変わらない使い勝手を提供してくれる。
長時間乗ることになる国際線でのサービスが主流だが、JAL(日本航空)は国内線においても使用容量に制限のない機内Wi-Fiサービス「JAL SKY Wi-Fi」を展開。JALは国際線ではパナソニックアビオニクスコーポレーションによるインターネット接続を提供しているが、国内線はGogoによるサービスを提供している。
この国内線機内Wi-Fiサービス。通常は30分400円の時間制プラン、時間制限なしでスマートフォン500円から(距離や機器によって異なる)のフライトプランで展開されていた。容量制限がないことを考えるとこれはこれでリーズナブルなサービスではあったが、JALは2016年4月から国内線機内インターネット「15分無料キャンペーン」を開始。より利用者を増やすような施策を行なっていた。
さらに利用者を増やしたいという意図の現われか、2月1日から始まったのが「国内線機内インターネット無料キャンペーン」。読んで字のごとく、国内線の機内Wi-Fiサービスを無料で提供するものだ。このキャンペーンは期間限定となっており、キャンペーン終了日付は8月31日。ゴールデンウィークや夏休みの多客期も無料で提供され続けることになる。
この国内線インターネットサービスの紹介は関連記事「JALは国内線も容量無制限の空飛ぶインターネット『JAL SKY Wi-Fi』&座席間隔拡大シート『JAL SKY NEXT』へ」を、航空機に搭載されたシステムの紹介は関連記事「機内インターネットサービス『JAL SKY Wi-Fi』の衛星通信アンテナ設置作業を見学してきた」を参考にしていただきたいが、無料キャンペーンに伴って接続手順が変更されている場所があるので、改めて接続手順画面を紹介しておく。
足し算をするのを忘れずに
今回インターネット接続に使用したスマートフォンは、AppleのiPhone 7 Plus。iOSは10.2.1のものとなる。インターネット接続まわりの設定は端末の種類やOSのバージョンによって変更されることが多く、一つの参考として見ていただきたい。
航空機の機内では、「機内モード」にする必要があり、搭乗口から機内に乗り込んでシートに座ったらまずは「設定」から機内モードに変更しておこう。機内モードに変更すると同時に、Wi-Fiも一旦OFFになるはずだ。
JALのSKY Wi-Fiは、機内アナウンスで流れているとおり、離陸後5分程度してから使えるようになる。離陸後5分程度経過したら、Wi-FiをONにしてSSIDを検索。「gogoinflight」というのがあるはず(メンテナンスなどの関係で、Wi-Fiサービスが行なわれてない場合もある)なので、そのgogoinflightをタップ。するとgogoinflightへのWi-Fi接続が行なわれる。
次に認証が必要なため、WebブラウザとしてSafariを起動。すると機内インターネットの認証画面が開く。この段階で航空機内に設置されたWebサービスコンテンツにはアクセス可能で、映画やドラマなどのムービーコンテンツも用意されている。
この認証画面は無料キャンペーンに対応して「無料インターネット」という項目ができており、ここから「接続」をタップ。するとインターネット接続プロパイダーであるGogoのログイン画面が表示される。実はこの画面がなかなか面倒で、すでにGogoのユーザーアカウントを持っていれば問題ないが、初めて利用する場合はここでさまざまな項目を入力する必要がある。国内線は搭乗時間が短く、場合によっては登録だけで終わってしまうこともあるだろう。
そのため、JALは同社のWebサイト「機内インターネット無料キャンペーン」からGogoのユーザーアカウント作成を推奨しており、初めて使う場合は、空港の待ち時間などにユーザーアカウント登録を済ませておこう。
ユーザーIDとパスワードを入力するとセキュリティ認証画面が表示される。以前は英数字がランダムに表示され、それを入力するものだったが、無料キャンペーンとなってから計算結果を入力するよう変更された。以前からのサービス画面に慣れていると、画面の計算式をそのまま入れてしまいがちなので注意したい。計算式は小学一年生レベルのものだが、なぜか間違えてしまうこともあるから空の上は不思議だ。
この計算の答えを入力するとインターネット網と接続され、インターネットを楽しめる。制約条件としては、ストリーミングサービスなどには対応していないことなどがある。また、接続速度も地上よりは遅く、実測で5Mbps程度のときが多い。ベストエフォートタイプのため、利用者が多ければさらに低下するので、そのときの接続速度で楽しめるコンテンツを選ぶのがよいだろう。
いずれにしろ現在は無料で提供されているので(ときたまメンテナンス中だが)、空の上のインターネットを楽しんでみてほしい。LINEやFacebookなどであれば問題なく利用でき、“空の上から撮影した富士山の写真をアップする”といったことができるのは楽しいものだ。
2月は国内線ファーストクラスの朝食、昼食で博多あまおうの提供も
2月は国内線ファーストクラスの朝食(10時29分まで)、昼食(10時30分~13時59分)において、フレッシュフルーツに博多あまおうの提供も行なわれている。メインの食事は関連記事「JAL、歴史遺産にフォーカスした『JAL 新・JAPAN PROJECT 岩手』実施」で紹介したように岩手の食材を用いているが、あまおうも食べることができる。
ファーストクラスというと、どうしても航空運賃が高価でハードルが高そうなイメージがあるが、当日空港で空席があれば普通席からは8000円で、クラスJのチケットをもっていれば7000円でアップグレードできる。食事がついて、お酒も飲めてと考えると、コストパフォーマンス的にも納得のいく価格となってくる。国内線ファーストクラスは、当日になって空席がでることも多く、機会があったらチャレンジしてみてほしい。