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カンタス航空、成田~メルボルン直行便を就航。12月16日に初便記念セレモニー実施

2016年12月16日 就航

初便を記念したフォトブースで撮影するQF80便のクルーたち

 カンタス航空は12月16日、成田~メルボルン直行便を就航し、初便を記念したセレモニーを成田空港第2ターミナル84番ゲートで開催した。成田~メルボルン線就航により、カンタス航空のオーストラリアと日本を結ぶ路線は、2015年に就航した羽田~シドニー線、成田~ブリスベン線を加えて3路線に。週の提供座席数は6000席となる。

 成田~メルボルン線での使用機材は、新改装のエアバス A330-300型機で、ビジネスクラスとエコノミークラスの2クラス制。機内はマーク・ニューソン氏によるデザインで快適性を追求している。ビジネス28席、エコノミー269席で、エコノミークラスの座席はレカロ製の最新世代シート。ビジネスクラスとなる「ビジネススイート」はシートリクライニングの状態でも離着陸できるフルフラットベッドを採用している。機内エンタテイメントは1500のメニューが用意される。

 メルボルン行きのフライトは、人気が高い都市、ホバート、アデレード、バースなどオーストラリア国内線へ円滑に乗り換えできるようにスケジュールされている。

カンタス航空の成田~メルボルン線(1日1往復)

QF80便:成田(19時00分)発~メルボルン(翌日07時30分)着
QF79便:メルボルン(09時15分)~成田(17時30分)着
※12月24日/25日/31日は運休

就航セレモニーが開催された成田空港第2ターミナル84番搭乗ゲート
主催者挨拶をするカンタス航空アメリカ・太平洋地区統括 スティーブン・トンプソン氏

 就航セレモニーは、84番搭乗ゲート前に設置されたステージで開催された。まずは、主催者として、カンタス航空アメリカ・太平洋地区統括 スティーブン・トンプソン氏が登壇し、「今回の就航は、ビクトリア州およびオーストラリアを旅行されたい日本の皆さまにとってすばらしいニュース。新路線就航により、お客さまは美しい町並みを誇るメルボルンの旅はもちろんのこと、メルボルンからの乗り継ぎ便を利用することで、オーストラリア国内各地の旅も楽しめるようになる」と、挨拶した。

 また、「観光旅行は、2国間のサービス貿易総額を支える最大の項目の1つであり、2015年には、運輸および教育分野と共に50億オーストラリアドル(4000億円強)を超えるまでに成長した」と、観光旅行のもたらす経済効果について語り、「カンタス航空国際線部門では、よりダイナミックかつ柔軟にお客さまのご要望にお応えすることを主要な戦力としてきた。今回の増便のように、今後もお客さまの需要にお応えしていく」とまとめた。

祝辞を述べる駐日オーストラリア大使 ブルース・ミラー氏

 次に、来賓祝辞として駐日オーストラリア大使 ブルース・ミラー氏が登壇。「皆さま、こんばんは。このたびは、成田~メルボルン間の就航、誠におめでとうございます」と日本語で挨拶し、その後も日本語と英語で交互にスピーチを続けた。

 ミラー氏は、「日豪間を行き来する人の数は大幅に増え、2016年1月~9月までのオーストラリアから日本への訪問客は21%の増加、日本からオーストラリアへは25%も増えた。メルボルンはビクトリア州の州都で、スポーツや食やカフェ文化、アートなど、あらゆるものの中心地。そして、英経済誌エコノミストが発表する世界一暮らしやすい都市として、6年連続でトップの座に輝いた」と増加する需要と、メルボルンの魅力を語った。

祝辞を述べるビクトリア州政府駐日代表 アダム・カニーン氏

 続いて登壇したビクトリア州政府駐日代表 アダム・カニーン氏は、「メルボルンと、その周辺の地域は、グルメやカフェ文化、野生動物や自然など、洗練された旅行体験ができ、全豪オープンテニスやF-1グランプリなど、世界クラスのイベントも開催されている。世界で最も美しい海岸道路と呼ばれるグレート・オーシャン・ロードや、ペンギンで有名なフィリップ島へ足を伸ばす人も増えている」と、さらに魅力をアピール。また、「安全で親日家が多いメルボルンは、長い間、修学旅行でも大変人気がある」と、日本からの修学旅行先として人気があることも付け加えた。

 セレモニーでは引き続き、QF80便機長であるテッド・ランディー氏に花束の贈呈、テープカットが行なわれた。搭乗の際には、就航を記念して初便搭乗者全員にカンタス航空とビクトリア州政府観光局より記念品が贈呈された。

 QF80便は成田空港第2ターミナルを、19時22分に出発。19時37分に離陸し、8188kmの飛行距離を9時間57分かけてフライト。メルボルン空港6ゲートに、現地時間7時56分(日本時間12月17日5時56分)に到着した。

カンタス航空QF80便機長 テッド・ランディー氏への花束贈呈
テープカット参列者。左から、カンタス航空日本支社長 荻野雅史氏、成田国際空港 代表取締役副社長 斉田正己氏、ビクトリア州政府駐日代表 アダム・カニーン氏、駐日オーストラリア大使 ブルース・ミラー氏、国土交通省 成田国際空港長 木村茂夫氏、カンタス航空アメリカ・太平洋地区統括 スティーブン・トンプソン氏、カンタス航空 QF80便機長 テッド・ランディー氏
セレモニーが終わるとゲートがオープンし、搭乗手続きが始まる
初便の記念品が搭乗者全員にスタッフから手渡された
記念品は、手のひらサイズのペンギンのぬいぐるみ
定刻より遅れてQF80便は19時22分に出発
滑走路に向かうQF80便。約10時間かけメルボルンにフライトする