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ムーミンが主題のテーマパーク「ムーミンバレーパーク」、2019年春オープン

記者会見にはムーミントロールとフローレンも登場

2019年春 オープン

メッツァの記者会見に駆けつけた、ムーミントロール(右)とフローレン(左)

 フィンテック グローバルとムーミン物語は12月6日、埼玉県飯能市の宮沢湖を中心としたエリアに開業を予定しているテーマパーク「メッツァ(metsä)」について、ムーミンの物語を主題としたゾーン「ムーミンバレーパーク」を2019年春に、また北欧のライフスタイルを体験できるゾーン「メッツァビレッジ」を2018年秋に、それぞれ開業すると発表した。発表日には東京都内で記者会見を開催し、ムーミントロールとフローレンも駆けつけた。

埼玉県飯能市の宮沢湖周辺に設置

記者会見冒頭で挨拶する、フィンテック グローバル代表取締役社長の玉井信光氏

 記者会見冒頭、フィンテック グローバル 代表取締役社長の玉井信光氏により、メッツァの概要が紹介された。メッツァは、埼玉県飯能市にある宮沢湖周辺の25.7ヘクタールの敷地を利用。このうち、開発面積は15.8ヘクタール、計画施設面積は約1万3000m2を計画している。

メッツァは、敷地面積が25.7ヘクタール、開発面積が15.8ヘクタール、計画施設面積が約1万30002

 現在、事業構想ならびに基本計画の策定とその検証を元にした基本設計を終え、2017年春から事業着工を予定。総事業費は150億円を計画しているという。玉井氏は、「飯能市が有する自然と、人々の暮らしが共に息づく、地域資源豊かな観光資産に、メッツァのコンセプトを合わせることで、飯能市の皆さまとともに新たな地方創生のあり方を創造し、周辺地域へと広げていきたい」と抱負を述べた。

飯能市長 大久保勝氏

 続いて、飯能市長の大久保勝氏が登壇し、次のように挨拶した。

「昨年(2015年)6月30日、ムーミンの日に、衝撃的なムーミンのテーマパーク、メッツァを作るという言葉がありました。それから1年半、現実的に2018年から2019年にオープンすることを、飯能市民とともに喜びたいと思います。飯能市を選んでいただき、飯能市が日本で一番の適地だと言っていただいたことが、私や飯能市民にとってとてもうれしいことです。飯能市は、メッツァのオープンに向けて心ひとつになっています。飯能市は東京都心から特急で39分、飯能駅からメッツァまでは約3キロです。都心から1時間以内でメッツァに来られることは、非常に素晴らしいことと思っております。また、現在、横浜から飯能市まで鉄道1本でつながっていますし、圏央道もつながって、立地も素晴らしいと自負しております。今回の発表が、飯能市、日本中、そして世界中の皆さんの喜びにつながると確信しています」。

ムーミンの原作者ゆかりの人がロゴを製作

株式会社ムーミン物語 代表取締役のロバート・ハースト氏

 そのあと、ムーミン物語 代表取締役のロバート・ハースト氏が登壇し、「プロジェクトを進めると同時に、昨年発表したメッツァを構成する、2つのゾーンの正規名称とロゴも決めてきました」と述べ、メッツァを構成する2つのゾーンの名称が「メッツァビレッジ」と「ムーミンバレーパーク」に決まったこと、そしてメッツァと各ゾーンのロゴを発表した。

メッツァ、メッツァビレッジ、ムーミンバレーパークそれぞれのロゴ

 このロゴは、原作者トーベ・ヤンソンの姪であるソフィア・ヤンソンの息子、ジェイムス・ザンブラー氏が在籍するフィンランドの「Kobra Agency」が製作したもので、メッツァのロゴは宮沢湖周辺に広がる森を、メッツァビレッジのロゴは森のなかに広がるマーケットを、ムーミンバレーパークのロゴはムーミン谷を、それぞれイメージして製作されたという。

ビデオメッセージでムーミンバレーパークの魅力を語る、ムーミンキャラクターズ社 クリエイティブディレクター兼会長のソフィア・ヤンソン氏

 また、原作者トーベ・ヤンソンの親族で、ムーミンキャラクターズ社 クリエイティブディレクター兼会長のソフィア・ヤンソン氏のビデオメッセージも流された。ソフィア・ヤンソン氏は、「ムーミンの物語を主題とした新しいパーク、ムーミンバレーパークが、日本の埼玉県飯能市に誕生します。日本やアジア、ヨーロッパの多くのムーミンファンが、この新しいパークを訪れる日を心待ちにしています。美しい自然に囲まれたパークには、ムーミンをはじめ、トーベ・ヤンソンに関する施設やたくさんのワクワクする施設がいたるところに散りばめられています。世代を問わず楽しめる、ムーミン谷のような世界です。また、自然との共存や、例えばムーミンのキッチンで過ごす、楽しく暖かで幸福なひとときのような、トーベ・ヤンソンが創る物語の中心を流れるテーマや事情も大切にしています。そして何より、すべての人が冒険できる場所なのです。私もパークの誕生が待ち遠しく、ムーミン谷の雰囲気を味わえる日を楽しみにしています」と、ムーミンバレーパークの魅力や、自身もオープンを心待ちにしている旨を述べた。

サポーター制度やふるさと納税も活用

 このほか、メッツァ開業に向けて予定しているプログラムについても紹介された。まず、メッツァ内のアクティビティやレストランのメニュー、ギフトショップで販売される物販商品などを、メッツァ開発チームとともに企画を行なうサポーターを募集する「アンバサダープログラム」を実施する。アンバサダープログラムの概要や応募方法などは、2017年1月にメッツァ公式ホームページで発表する予定。

 また、フィンテック グローバルと駿河台大学との間で、地域振興ならびに教育振興の工場を目的とした連携常緑に関する基本協定を、2016年12月6日に締結したことも発表。地域貢献や教育に関するプログラムを、メッツァをはじめとして共に展開していきたいという。

メッツァ開発チームとともにパークの企画を行うサポーターを募集する「アンバサダープログラム」を、2017年1月より実施
アンバサダーは、メッツァ内レストランのメニュー、ギフトショップで販売される物販商品などを、メッツァ開発チームとともに企画したり、パークの魅力を広めるサポート役を担う
フィンテック グローバルと駿河台大学との間で、地域振興ならびに教育振興の工場を目的とした連携常緑に関する基本協定を締結

 合わせて、2016年12月6日より、メッツァ公式ホームページも開設。発表会で披露されたメッツァ、メッツァビレッジ、ムーミンバレーパークのコンセプトやコンセプト画像、ムービーなどを掲載するとともに、今後最新情報も随時更新していくという。

 最後に、飯能市が実施しているふるさと納税「ムーミン基金」の返礼品として、ムーミンバレーパークのロゴをデザインしたアイテムが、2016年12月6日より追加されたことも発表された。ムーミンバレーパークのロゴがデザインされたアイテムの提供はこれが世界初で、ペアマグカップやピンズセット、パスケースなどの新しいグッズに加えて、ムーミングッズの詰め合わせセットも3製品追加されているとのことだ。

飯能市のふるさと納税「ムーミン基金」の返礼品として、ムーミンバレーパークのロゴをデザインしたアイテムを12月6日より新たに追加

2つのゾーンから構成するメッツァ

 メッツァは2つのゾーンで構成するテーマパーク。“北欧時間が流れる森と湖での体験を通じて、こころの豊かさの本質に気づき、日常生活へと持ち帰れる場所”を目指している。

メッツァは、埼玉県飯能市の宮沢湖周辺エリアに、2018年秋から2019年春にかけてオープン
“北欧時間が流れる森と湖での体験を通じて、こころの豊かさの本質に気づき、日常生活へと持ち帰れる場所”がメッツァの基本コンセプト
本質的な心の豊かさを発見できるよう、「挑戦」「想像」「共有」「開放」「探求」「想像」という6つの体験価値を提供
メッツァでの体験は、「多様性・変化」「体験・感覚」「継続性・蓄積」の3つの指針で設計
メッツァは、「メッツァビレッジ」と「ムーミンバレーパーク」の、2つのゾーンで構成される

 無料で入場できる「メッツァビレッジ」ゾーンは宮沢湖周辺の自然豊かな公園機能を維持し、自然を身近に感じられる施設やアクティビティを展開。新鮮な地元野菜や工芸品を購入できるマーケット、サウナ併設の宿泊施設、グランピング施設などを計画している。

北欧のライフスタイルを感じられる体験や施設を用意する「メッツァビレッジ」
日常的に足を運べる自然豊かな公園機能を維持しつつ、自然を身近に感じられる施設やアクティビティを展開
新鮮な地元野菜や工芸品を購入できる大型マーケットを用意
旬の果物や野菜を使ったジャム、ジュースなどの手作り体験などのワークショップも展開予定
フィンランド発祥文化の一つ、サウナ併設の宿泊施設も計画
家族や友人と楽しめるグランピング施設も用意されるという

 もう一つのゾーン、「ムーミンバレーパーク」は、ムーミンの物語を主題としたゾーンで、ムーミン一家と仲間たちや新しい発見に出会えるとしている。ムーミン一家が暮らすムーミン屋敷や、ムーミンの物語を追体験できる複数のアトラクション、物語に登場する灯台や水浴び小屋など、ムーミンの物語の魅力や原作者トーベ・ヤンソンの想いを感じられる施設を用意。また、オリジナル商品を展開するギフトショップやレストランなども用意する計画となる。

ムーミンの物語を主題としたテーマパークゾーン「ムーミンバレーパーク」
ムーミン一家と仲間達や、新しい発見に出会えるゾーン
ムーミン一家が暮らすムーミン屋敷を用意
ムーミンの物語に登場する灯台や水浴び後やなども用意される計画
ムーミンの物語を追体験できるアトラクションも複数用意される
オリジナル商品を展開するギフトショップやレストランの設置も計画している
ムーミンの物語の魅力や原作者トーベ・ヤンソンの想いを感じられる各種施設が用意される
ムーミントロール、フローレンを加えて記念撮影