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日本旅行業協会、2017年の「日中国交正常化45周年プロジェクト」など発表

2016年10月20日 開催

「日中国交正常化45周年プロジェクト」のロゴマーク

 JATA(日本旅行業協会)は10月20日、定例記者会見を行なった。2017年に中国への観光客拡大や商品造成などを行なう「日中国交正常化45周年プロジェクト」を発表したほか、「JATA経営フォーラム2017」やCSR活動についてのセミナーの開催が発表された。

日中国交正常化45周年プロジェクト

一般社団法人日本旅行業協会 理事・事務局長 越智良典氏

 2017年1月1日~12月31日を期間とする「日中国交正常化45周年プロジェクト」とは、年間を通じて中国各地へ「新しい中国の発見」をテーマに、旅行業界として需要喚起や拡大に向けて取り組むもの。主要都市では10社の幹事旅行会社が中国の地方旅游局と連携して1社1イベントを各地で開催する。

 開催地候補としては「北京、上海、広州、西安、大連、桂林、貴州省、河北省などの友好的な都市」と挙げられているが、地方都市に光を当てることも目的のため、北京や上海以外が目標。北京や上海で開催する場合には、新しい価値の創造につながるようなイベントがよいとした。また、この間の数値目標としては、中国訪問者を350万人、そのうちJATA会員企業が1万人を送客することを目指す。

 JATA 理事で事務局長の越智氏は、節目の年に、まずは民間から先に走ろうということでスタートさせるとし、「中国はインフラが大きく発展しており、中国側も新しい観光素材ということで、一生懸命やっているので、新しい場所を掘り起こして中国に行く旅行をプロモーションしていきたい」とした。

 なお、JATAではロゴマークを作成、プロジェクトを進めていくほか、専用Webサイトも開設予定。Webサイトは10月中に構築に着手し、11月中に公開予定とのことだ。

JATA経営フォーラム 2017

「JATA経営フォーラム 2017」は2017年2月28日に開催。基調講演、分科会、特別講演の3部構成で実施する。基調講演「AIとロボット技術が変える2020年の産業と生活」ではAIやIoTについて、実例を踏まえた最新情報を紹介する。

 また、分科会では、乗客数を伸ばしているLCCについてのセミナー、DMOを本当の意味で考えるセミナー、さらに、体験型セミナーとして、何か問題があったときのために「模擬記者会見」を実施、模擬ではあるが記者からの応酬を経験してもらい、リスク対応に備えてもらう。

 そのほか、特別講演も予定しているが、講演者は現在のところ未定となっている。

 会場は、東京・六本木ヒルズ49階の「アカデミーヒルズ」。時間は13時から17時40分まで。

CSR活動のセミナー

「企業成長に不可欠なCSR活動~CSRコミュニケーションで消費者(社会)を動かす~」としたセミナーは11月2日に実施する。講師を博報堂 広報室 CSR グループ推進担当部長の川廷昌弘氏が務める。

 コミュニケーションのプロが捉えるCSR活動や、自然資源を活かした産業振興による復興から地域創生までを語る。また、国連の2017年の国際年として「開発のための持続可能な観光の国際年」が決まっているが、セミナーではSDGs(持続可能な開発目標)主流化の取り組みについても説明があるという。