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スポーツ庁、文化庁、観光庁と民間団体が連携した「ジャパン・トラベル・マンス」は9月21日~10月22日
ツーリズムEXPOジャパンなどのイベントと情報発信で観光を活性化
2016年9月1日 18:37
- 2016年9月21日~10月22日
スポーツ庁、文化庁、観光庁の3庁と、JATA(日本旅行業協会)、JNTO(国際観光振興機構)、日本観光振興協会は官民連携プロジェクトの第1弾として「ジャパン・トラベル・マンス」を始動する。期間は9月21日から10月22日までで、イベントと情報発信により訪日観光や国内観光の活性化を図る。
3庁と3団体の代表が集結
9月1日に行なわれた「ジャパン・トラベル・マンス」の概要発表では、3庁の代表者と各団体の代表者が一同に集まった。
JATAの会長でツーリズムEXPOジャパン実行委員会 委員長の田川博己氏は、官民連携して盛り上げる必要があると、連携の必要性を強調、それぞれのイベントを紹介した。また、ツーリズムEXPOジャパンについては、商談を意識したものに進化させたいと今後の希望を述べた。
JNTOの理事長の松山良一氏は、成功のカギはオールジャパンでの連携とし、4つのイベントの一つ、VISIT JAPAN トラベル&MICEマート2016には「世界30カ国から招待されるバイヤー、日本各地からくる国内のセラー、合わせて830社、商談は8500を超えるビジネス創出の機会を提供する」と規模を紹介した。
日本観光振興協会 会長でツーリズムEXPOジャパン組織委員会 委員長の山口範雄氏はツーリズムEXPOジャパン2016の概要を紹介、展示会、フォーラム、JAPAN NIGHT、商談会、顕彰事業の5つの柱で進めていくと説明した。今回の特徴としてブース数は過去最大で、特に地域連携が目立つほか、ツーリズムテクノロジーの展示など、すそ野の広さを展示に反映しているという。
3庁からも代表者が出席した。国土交通省 観光庁長官の田村明比古氏は「観光に、文化やスポーツは不可欠なコンテンツ。今年に関しても、新潟でAKBの総選挙があり、例年にない人の動き。今年は広島カープが調子がよいので、広島のお客さんが増えている」と文化やスポーツとの関わりを紹介、担当官庁として「一緒になって盛り上げていきたい」と述べた。
文部科学省 文化庁長官の宮田亮平氏は「我が国の文化は多岐にわたっているが、国民性からか、そのよさのアピールに欠けている」とし、今回の取り組みは「2020年に向けたキックオフとしてちょうどよいチャンス」と評価した。宮田氏はリオのパラリンピックが終了したあとがたいへんなチャンスとし、2020年を成功させたいとした。
スポーツ庁は長官の鈴木大地氏が出席できなかったため、参事官(地域振興担当)の仙台光仁氏が代理で出席、鈴木氏のメッセージを読み上げた。今回の取り組みはスポーツ庁として「スポーツツーリズムを推進する取り組みを行なっており、こうした動きを牽引するものとして期待」とし、「日本中をスポーツで盛り上げる。オリンピックの旗も届き、4年後に向けて盛り上げたい」とのメッセージが紹介された。
4つのイベントと情報発信で構成
ジャパン・トラベル・マンスの期間に含まれる大きなイベントとしては、9月22日~25日に開催のツーリズムEXPOジャパン2016、その前の9月21日~23日に開催の商談イベント「VISIT JAPAN トラベル&MICEマート2016(VJTM)」、東京・日本橋の屋外で9月22日に行なう「JAPAN NIGHT」、10月19日~20日に京都で開催する「スポーツ・文化・ワールド・フォーラム」がある。
さらに情報発信として、9月21日から10月22日の間に行なわれるスポーツイベント、祭り、公演、展覧会などの文化イベントの情報を一元にまとめ、ツーリズムEXPOジャパンの公式Webサイトで紹介する。このなかで紹介される祭りとして「鹿沼秋まつり」が一例として挙げられたが、日本人も知られていない祭りと紹介、JAPAN NIGHTでも栃木県知事と参加するという。