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観光に便利な飲食店パラダイス五反田に誕生した街中ホテル「OMO5東京五反田 by 星野リゾート」。魅力的な施設を見てきた

2024年4月26日 公開

1階のエントランスには五反田のにぎわいを表現した看板がある。ホテルのコンセプトは「夜景とご馳走のパラダイス」

 4月26日にグランドオープンした「五反田JPビルディング」内には、星野リゾートが手掛ける「OMO5東京五反田 by 星野リゾート」が入居している。こちらは一足早く、4月11日より営業を開始しているが、一部の施設・客室が公開されたので紹介しよう。

「OMOベース」と名付けられているロビーラウンジは14階にある。客室は14~20階に10タイプ、全188室を用意

 星野リゾートは多くのホテルブランドを手掛けているが、そのなかでOMOは“街ナカホテル”のコンセプトを掲げて運営している。開業記念式典において代表の星野佳路氏が「ビジネス利用のお客さまだけでなく、観光で利用されるお客さまもとても大事にしています」と説明しているように、施設だけでなく、スタッフと地元を巡る飲食店ツアーなど、さまざまな独自サービスを展開しているのが特徴だ。本施設ではそれ以外にも、ペットと一緒に泊まれる部屋を5室用意するなど、時代のニーズを取り込んだサービスを用意している。

コンセプトや概要などを説明する星野リゾート代表の星野佳路氏
OMOブランドのなかにもセグメントがあり、サービススタイルが異なる
今回は公開されなかったが、14階にはドッグガーデンと専用の客室を用意している。スタッフに聞いたところ、客室内にケージがあり、中型犬まで同伴できるそうだ。同伴するに当たっては別途追加料金が発生するとのこと

 OMO5東京五反田のサービスについては総支配人の沖拓人氏が説明した。OMOブランドにはご近所を愛するスタッフで構成された「OMOレンジャー」が在籍しており、それぞれが地道に集めたガイドブックにも載っていないような細かな情報まで提供してくれるのがウリ。

 施設内にはオススメを掲示した「ご近所マップ」を用意しており、街歩きが楽しめるようになっている。また、毎日夕方に行なわれるお店のレクチャー「五反田ご馳走レセプション」(無料)や、人気店と提携し、30分間で1品と1ドリンクが楽しめる「ひとさら de ご馳走パス」(2000円程度)、約40店集まる「五反田ヒルズ」をはしご酒する「五反田ヒルズツアー」(6000円)といったアクティビティも用意している。

OMOブランドならではの地元密着アクティビティを説明するOMO5東京五反田 by 星野リゾート 総支配人の沖拓人氏
無料のレクチャーや有料のアクティビティなどを用意しており、半径2kmに1300店が集まる五反田をより一層ディープに楽しめる

 14階には高層階からの景色を眺めながらゆっくりできる「OMOカフェ&バル」もある。地上60mのロケーションは抜群の眺望を誇り、夜景は一層美しいそうだ。こちらでも地元密着の取り組みとして、鶏肉専門店「信濃屋」とコラボした「おつまみプレート」を提供している。

11時~23時に営業している「OMOカフェ&バル」
五反田で70年以上の歴史を持つ信濃屋とコラボレーションした「おつまみプレート」

 そして、14階には屋外エリアに空中庭園があるのも大きな特徴。テーブルとイスが用意されており、開放的で緑が多いこの場所は、都会のなかにあってもリラックスできる場所になっている。中央には水をたたえた浅瀬と島があり、夏場は足を水に浸して涼を楽しむこともできる。また、この場所は羽田空港の南風運用ルートに近いこともあり、五反田駅上空を降下していく飛行機を眺めることもできる。

地上60mの空中庭園
水をたたえた浅瀬がなんとも涼しげ
夏はベンチに腰掛けて涼を楽しむこともできる

 客室は全部で10タイプあるが、そのなかでもっとも広い「OMOハウススイート」とリビングスペースを確保した「デラックスルーム」を取材することができた。OMOハウススイートは角に位置し、2面から見える眺望が自慢の部屋だ。ダイニングテーブルやミニキッチンを備えており、長期滞在も可能になっている。

OMOハウススイート(57.3m2)からは五反田の街並みが一望できる。公開された20階の部屋は地上100mの高さ
部屋の定員は6名で客室数は5室。靴を脱いで上がる日本風スタイル
夜はこのようになる(写真提供:OMO5東京五反田)

 デラックスルームはリビングスペースを確保していることから、ファミリーでも使えるようになっている。こちらも窓際に置かれたソファベッドから景色を楽しむことができ、夜景はひときわ美しいとのことだ。

デラックスルーム(32.1~40.5m2)。公開された部屋は中央に畳が敷いてあり、こちらも靴を脱いで過ごすようになっている
都心のビル群が織りなす夜景は美しいそうで、東京タワーやスカイツリーも見える
部屋の定員は4名で客室数は34室。バス・トイレ別で洗面台も用意している

 部屋のインテリアも五反田の街並みから着想を得てデザインされたものになっており、それらを堪能するのも楽しみの一つ。窓際には五反田をイメージした看板照明が飾られており、部屋によって異なっている。

 ソファベッドやクッションは、ビルのタイルやレンガを表わしたレトロ調の布地を用いており、五反田ならではの色彩に仕上げてある。また、廊下のテキスタイルデザインは、近くにある貴重なトレッスル橋(やぐら状に組まれた橋脚に橋桁を渡した建造物)をイメージしているとのことだ。

部屋に飾られている看板照明は3種類ある
クッションの色合いは飲食店のビルから着想を得ている
トレッスル橋をイメージした廊下

 星野リゾートらしいユニークな仕掛けが随所に見られるOMO5東京五反田は、当地を訪れる利用客にとって大変魅力的なホテルと言える。OMOブランド16番目の当施設も人気を呼びそうだ。

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