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JR北海道、根室線は9月8日から臨時列車と代行バスを運行し札幌駅~釧路駅を結ぶ

「スーパーおおぞら」「スーパーとかち」は少なくとも11月末まで運転再開は困難

2016年9月7日 発表

代行バスを含めた札幌駅~釧路駅の移動ルート

 JR北海道(北海道旅客鉄道)は連続した台風の影響で在来線に運休区間が発生しているが、橋梁と路盤が流出して富良野駅~芽室駅が運休の根室線について、9月8日から臨時列車と代行バスを運行開始、札幌駅~釧路駅の移動が可能になると発表した。

 臨時列車と代行バスの組み合わせは札幌駅~釧路駅を1日3往復運行、札幌駅~トマム駅は臨時特急列車、トマム駅~帯広駅は代行バス、帯広駅~釧路駅は臨時快速列車で結ぶ。3往復のダイヤは以下のとおり。途中のトマム駅と帯広駅で乗り換えが必要となる。

札幌駅→釧路駅

・札幌駅(07時54分)発~トマム駅(09時34分)着、トマム駅(09時55分)発~帯広駅(11時25分)着、帯広駅(11時45分)発~釧路駅(13時22分)着
・札幌駅(11時53分)発~トマム駅(13時38分)着、トマム駅(14時00分)発~帯広駅(15時30分)着、帯広駅(15時53分)発~釧路駅(17時34分)着
・札幌駅(14時16分)発~トマム駅(16時02分)着、トマム駅(16時25分)発~帯広駅(17時55分)着、帯広駅(18時37分)発~釧路駅(20時15分)着

釧路駅→札幌駅

・釧路駅(08時23分)発~帯広駅(09時57分)着、帯広駅(10時20分)発~トマム駅(11時50分)着、トマム駅(12時12分)発~札幌駅(13時56分)着
・釧路駅(10時37分)発~帯広駅(12時14分)着、帯広駅(12時40分)発~トマム駅(14時10分)着、トマム駅(14時32分)発~札幌駅(16時19分)着
・釧路駅(14時50分)発~帯広駅(16時25分)着、帯広駅(16時45分)発~トマム駅(18時15分)着、トマム駅(18時36分)発~札幌駅(20時15分)着

 トマム駅~帯広駅の代行バスは両駅のみ停車で新得駅、十勝清水駅、芽室駅には停車しない。また札幌駅~トマム駅の臨時特急列車は、新札幌駅、南千歳駅、追分駅、新夕張駅、占冠駅に停車、帯広駅~釧路駅の臨時快速列車は、池田駅、浦幌駅、白糠駅に停車する。

「スーパーおおぞら」「スーパーとかち」は少なくとも11月末まで運転再開は困難

 JR北海道は、運行状況のお知らせを更新、9月7日14時現在の情報を公開した。途中に代行バスを介すことで札幌駅~釧路駅の間が結ばれたが、根室線は橋梁の流出、路盤の流出が複数発生し、復旧には数カ月かかると予告した。そのため、根室線を経由して札幌駅~帯広駅または釧路駅を結ぶ「スーパーおおぞら」「スーパーとかち」について、「少なくとも11月末まで運転再開は困難」という見通しを示している。

 同様に石北線を経由する特急「オホーツク」は10月中旬の運転再開を目指している。これは9月4日の状況と変わっていない。

 普通列車については、4つの区間で運休。日高線の苫小牧駅~鵡川駅、根室線の富良野駅~芽室駅間、石北線の上川駅~白滝駅、釧網線の釧路駅~知床斜里駅間となっている。

 なお、JR北海道では、札幌~帯広・釧路間を利用の際は、航空機、都市間バスなどほかの交通機関の利用も検討するようお願いしている。

9月7日14時現在の台風による被害状況