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写真で見る、JR西日本 大阪環状線専用「323系」
内外装まで変化させた女性専用車や、混雑対応の8号車
2016年6月27日 00:00
- 2016年6月24日 公開
JR西日本(西日本旅客鉄道)は6月24日、近畿車輛において、大阪環状線の新型車両「323系」を公開した。こちらでは写真で323系を紹介する。
お披露目会の様子はJR西日本、大阪環状線専用の新型車両「323系」を公開をご覧いただきたい。
ステンレス車体にオレンジの路線カラー、女性専用車だけピンク
車両デザインはステンレスのシルバーの車体に、ドアまわりに路線カラーの「オレンジバーミリオン」を配置した。4号車は女性専用車となっており、オレンジではなくピンク色となっている。
ドア配置は225系などと同じ1両あたり片側3扉で、フロントを含めて225系の最新仕様とは「色違い」と言えるほど似ているが、カラーリングを路線カラーのオレンジとなることで印象を異にしている。カラーは上半身に集中しており、将来、ホームドアが設置され、ホームドアで下半分を隠されたとしても、車両のカラーリングやドア位置が識別しやすい。
走行メカニズムは先に登場した225系などと同様に「0.5M」方式を採用し、8両編成の全車が電動車。衝突安全対策も重視されており、前面衝撃吸収構造や側面衝突対策をとっている。
なお、車両を撮影した際にしか関係ないことだが、最新の225系などと同様、速いシャター速度で撮影しても正面や側面の列車行き先や種別表示が縞になることなくきちんと写り込んだ。天候がわるいことと夕方の撮影だったため、あまり速いシャッター速度とはなっていないが、1/100~1/250秒のシャッター速度ではLEDの表示は乱れていない。
混雑を想定した8号車
外回りでは先頭、内回りでは最後尾となる8号車。大阪駅の階段配置から8号車に乗客が集中する傾向があるため、8号車だけ仕様を変え、シート数を少なくして立ち席客が乗りやすくしたことが特徴。
扉間のシートはほかの号車が10人掛けなのに対して8号車は8人掛け。そのぶん、ドアの左右のスペースが大きくなっている。ドア左右には立ち席の乗客を考慮して腰当てがある。適度な弾力があるので、寄りかかって前後の揺れから体を支えやすい。
シートはドア横の席に大型袖仕切りを配置、板を斜めにすることで着席した人の肘や肩スペースを稼ぐとともに、ドア横に立つ人の寄りかかりやすさも改善。8号車はドア横スペースが大きいため、腰当てが装着された。
8号車の優先席は運転台に近い両側4席、合計8席。ほかの号車が優先席が8号車側にあるため、8両すべての車両で優先席に近い場所で乗車するためには、8号車側、大阪駅で乗車の場合は天満駅側の扉から乗車すればよいことになる。
また、優先席ほか、車いす・ベビーカースペースが各車に設けてある。8~2号車の場合は大阪駅で福島駅側の扉を入ったところ、1号車のみ反対の天満駅側となる。
7号車(通常車両)
通常車両は編成のなかの1~3号車、5~7号車。3つ扉で、扉間のシートは10人掛け。斜めになった大型袖仕切りやシート端の肘掛けは8号車とも共通だが、ドア横に立つ人の腰当ては装着していない。