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マカオ コタイに花をテーマにした統合型リゾート「Wynn Palace」が2016年第3四半期オープン

敷地内を巡る「スカイキャブ」などエンタテイメントが充実

2016年6月21日 実施

2016年第3四半期オープン

 米ラスベガスの「Wynn Las Vegas(ウィンラスベガス)」に代表されるリゾートホテルを運営するWynn Resortsは、マカオのコタイ地区に新たなIR(統合型リゾート)「Wynn Palace(ウィン・パレス)」を2016年第3四半期に開業する。同社はマカオ半島に2006年に「Wynn Macau」、2010年に「Encore Macau」を開業しており、これらに続くマカオの施設になる。6月21日にはWynn Palaceの関係者が来日し、報道関係者向けに説明会を実施した。

 来日したウィンパレス バイスプレジデント・オブ・コミュニケーションズのキャサリン・リュウ氏は「Wynn Palaceはマカオだけでなく、アジア全体の観光の要地になること、そして、ラグジュアリーとエレガントの新しいスタンダードになることをお約束します」と宣言。ステージに用意されたパネルを除幕して、Wynn Palaceの外観を披露した。

ウィンパレス バイスプレジデント・オブ・コミュニケーションズ キャサリン・リュウ氏

 Wynn Resortsは、米ラスベガスで「Golden Nugget(ゴールデンナゲット)」「Treasure Island(トレージャーアイランド)」「Wynn Las Vegas(ウィンラスベガス)」「Encore Las Vegas(アンコールラスベガス)」を運営することで知られる。創業者で会長のスティーブ・ウィン氏は、ラスベガスの現在のようなリゾートの街、エンタテイメントの街にした立役者として「ラスベガスを変えた男」と呼ばれ、米ラスベガスの「Bellagio(ベラージオ)」「Mirage(ミラージ)」も手がけた人物だ。

 IRの建設ラッシュが続くマカオのコタイ地区に、このWynn Resortsが初めて進出することになるのが「Wynn Palace」で、「花」をテーマに総工費41億円をかけて建設された28階建てのIRとなる。

 ホテルには1706室のスイートとヴィラには、エジプト綿とフレッテ社(イタリア)のリネンを備える独自のベッド、「ココ&トンカ・ビーン」のウィン独自のバスアメニティなどを装備。屋上階にはペントハウスタイプの客室も備えるという。

 このほか、音楽合わせてダンスをする噴水を備える3万m2超のパフォーマンスレイクなど、広大な敷地内を巡ることができる6名乗りの「スカイキャブ」を用意。スカイキャブはエアコンも装備しており、快適な空間でエンタテイメントを楽しめる。

 また、フローラルデザイナーのプレストン・ベイリー氏がデザインした花の彫刻が施されたメリーゴーランドや、Wynn Las Vegasから移設されるジェフ・クーンズ氏作のステンレス彫刻のチューリップなども見どころになる。

 このほか日本料理店を含むレストランや、50を超えるショップ、スパ&フィットネス、MICE施設なども備えることになる。

 なお、現在フェリーターミナル、空港、中国本土との国境と、Wynn Macau、Encore Macauを結んでいる無料のシャトルバスのルートを変更し、Wynn Placeにも停車する予定としている。また、Wynn Palaceはマカオ国際空港からほど近く、タクシーで5分ほどだという。

 ホテル、IRの建設ラッシュが続くマカオだが、Wynn Palaceの担当者は「Wynn Macauは通年で90%以上の稼働率を維持している。新しい施設ができることで新しい顧客も呼び込めるし、ハイプライスのホテルは供給が不足しており、まだまだ伸びる見込みがある」とし、Wynn Palaceで富裕層をさらに取り込みたい考えを示した。

【お詫びと訂正】初出時、Wynn Palaceの客室数、ならびにWynn Resortsの運営ホテルの内容に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。

説明会ではスティーブ・ウィン氏がこれまで手がけてきたホテル、IRをアートギャラリー風に紹介した