大城和歌子の沖縄グルメ&スポット
アイスであそぼ! ブルーシールのアイスパーク
2017年1月27日 00:00
「冬だ! アイスクリームだ!」
え、なに言ってるの? アイスは夏でしょ。
いやいや、沖縄ではあながち間違ってもいない事実なのだ。
体感的に、アイスが食べたくなるのは夏よりも冬。夏は暑すぎるのでアイスが溶けてしまうのと、甘いものよりも水やお茶が欲しくなる。しかし、平均20℃前後ある沖縄の冬は、食欲が増すことも手伝ってアイスが食べたくなるのだ。
さて、沖縄でアイスといえばブルーシール。戦後まもない1948年、アメリカのフォーモースト社が沖縄に上陸したことがルーツ。今年創業69年を迎える歴史あるアイスクリーム屋さんなのだ。
沖縄の素材を使ったフレーバーも開発され、うちなーんちゅのソウルスイーツと言えるほど子供の頃から親しみのあるアイスだ。
浦添市にあるブルーシール牧港本店の隣に、2016年9月、アイスのテーマパーク「アイスパーク」がオープンした。「食べるだけのアイスから楽しむためのアイスへ」という思いから誕生した。アイスが食べたくなるこの季節、アイスバー作りを体験しに行った。
牧港本店と直結したアイスパークは、パステルカラーでとてもかわいい雰囲気。パーク内もアイスをモチーフにしたテーブルセットなどで出迎えてくれる。
入ってすぐにあるヒストリーゾーンには、ブルーシールの歴史を展示。懐かしい写真とともに沖縄でのブルーシールのあゆみが紹介されている。歴代の商品のパッケージも一部展示され、当時を知っている人には懐かしく、知らない人でもちょっと昔の沖縄に触れられるひととき。
アイスバー作り体験は予約制。10時30分から20時まで一日に5回行なわれている。予約はアイスパークのWebサイトから申し込みができる。
インフォメーションで受け付けを済ませ、時間になると体験ゾーンに案内してくれる。
体験ゾーンは6台のテーブルがあり、最大32名までの参加が可能。この日も私以外に2組の親子連れが参加していた。それぞれ割り当てられたテーブルに着いたら、テーブル名が書かれたネームシートに自分の名前を書く。これはあとで必要になるもの。
テーブルに着いたらさっそくアイスバーのデザインに入る。
メインのアイスはどんな形にするか? 何のフレーバーにするか? どんなトッピングを使うか? 選ぶ項目は5点。ベースとなるアイスの形は星型、スマイル、ハート型の3種類からスマイルをチョイス。次にフレーバー。バニラ、チョコ、紅芋、マンゴーから紅芋を選んだ。
そのアイスのコーティングを3種から選ぶ。チョコレート、ストロベリー、ホワイトチョコからストロベリーをチョイス。そして「おえかきペン」。これは模様や文字を描いたり、トッピングをベースのアイスにくっつけたりする接着剤の役割もする。こちらは4色のなかからブラックを選んだ。
オーダーシートの裏面ではトッピングをチョイス。大きいものを2種類、小さいものを3種類、全部で5種類選ぶ。
パーツを選んだらデザイン画を作成。
むむむ、手が止まった……。
意外とアイディアが湧いてこない。ほかの参加者の子供たちはスラスラと楽しみながら描いている。大人になるとこういう創造力が薄れてくるのか……。
微妙な感じでデザイン画が完成。一応、テーマは「ロックスター」だ(笑)。
スタッフがスライドショーとともにアイスバーの作り方を説明。このときにすべての事項を記憶しなくても大丈夫。作業しているときもスタッフさんが説明してくれる。
作業に入る前にしっかり手洗い。
テーブルに戻ると、作業用トレイが置かれている。タイマーは、作業時間を測るためのもの。5分に設定されている。
トレイを持って材料を受け取りに行く。最初に自分が選んだトッピングをピックアップ。次にベースとなるアイスを受け取り、最後にお絵描きペンを受け取る。
さあ、作業開始!
まずアイスバーを、コーティング。根元までしっかり着けて、持ち上げてから20秒間待つとコーティングが固まる。
トッピングを始めるときにタイマーのスイッチが押された。アイスが溶けないうちに作業を終えるためだ。5分間の真剣勝負。
トッピングを乗せていく作業はとても楽しい。童心に帰る心持ちだ。しかし、細かいトッピングをつかむのが困難(苦笑)。おそらく子供たちは難なくこなすのだろう。
下絵どおりにいったかどうか微妙だが、だんだん形になってきた。今になって思ったが、ちょっと平面的すぎたなぁと。もうちょっとデコってもよかったかも……。
5分のタイマーが鳴って作業終了。アイス保存用の容器に入れ、保冷バッグに収める。アイスの上にドライアイスを乗せれば作業完了だ。アイスの食べごろは1時間後。それまで保冷バッグの中で冷やされ、固まっていく。
アイスバー作りが終わると冷凍庫体験が待っている。アイスが保管されているのは約-20℃。その温度をアイスになった気分で体験しようというもの。10℃を切ると極寒に感じる沖縄では、マイナス気温は未知の世界。いざ、冷凍庫へ! 10秒間の貴重体験だ。
最後はソフトクリームマシンにてソフトクリーム体験。コーンかカップを選択し、自分でアイスをサーブできる。コーン(カップ)を回しながらうまく形作るのがコツ。付き添いの人も体験できる。余ったトッピングを乗せて、締めのアイス、いただきます!
親子連れはもちろん、大人がカップルや友達同士で来ても楽しいと思った。完成したアイスバーをお互いに交換したりするのも楽しいだろう。
また、この空間を利用したイベントもいろいろと考えているそうで、実際にクリスマスのときには、アイスケーキ作りのイベントを開催したそうだ。
作って楽しい、食べて美味しい、コミュニケーションも深まる。新しいアイスとの付き合い方ができる、まさに「アイスであそぼ」な場所だ。
ブルーシール アイスパーク
所在地:沖縄県浦添市牧港5-5-6(ブルーシール牧港本店隣)
TEL:098-988-4535
営業時間:10時~21時
体験開始時刻:10時30分~/14時~/16時~/18時~/20時~(要予約)
入場料:無料
体験料:1000円(アイスバー1本、オリジナル保冷バッグ付き)※10歳以下は保護者同伴が必要
Webサイト:ブルーシール アイスパーク