トラベルグッズレビュー
デイパックを背負っていても背中の汗がすっきり!
はが建築社「汗とおる君」
(2015/7/28 00:00)
「汗とおる君」は、デイパックに取り付けることにより、汗による蒸れを防ぐグッズだ。デイパックと背中の間に15mmほどの空間を作ることで、空気が流れるようにし、汗をかいてもすぐに乾くようになるという、目からウロコの製品である。一言で説明すると「プラスチック素材のすのこ」という表現になるだろうか。
デイパックには本体四隅の紐で固定する仕組みになっており、正面からはまったく見えない。取り付け方によっては四隅の紐が見え隠れする場合もあるが、よほど注視しない限り、その存在に気づく人はまずいないはず。目立たずに使えるというのは1つの利点だ。
本製品を装着したデイパックを背負う際の感触は、金網に背中を押しつけている感触によく似ている。最初はゴツゴツしていて違和感があるのだが、そのまま使い続けていると徐々に解消され、そのうち気にならなくなる。重量は95gと驚くほど軽いので、荷物の増加を感じることはない。
わずか15mmながら、空気が流れる隙間ができる効果は絶大だ。背中が蒸れるのを嫌って一方の肩だけにデイパックを掛けることもあったのだが、本製品を使うようになってからは常にバランスのとれた状態で装着するようになり、多くの荷物を持ち歩いても肩凝りを感じなくなった。また汗が気になってデイパックをいったん下ろしたり、掛け直したりといったポジションの変更が不要になるので、移動時の時間のロスが減るという利点もある。
注意点としては、本製品を取り付けることで背中の厚みが増し、背負うのが窮屈になるので、肩のベルトは多少余裕を持った状態になるよう調整しておくべきということ。そのまま使うと肩のベルトがこれまで以上に肩に食い込み、背中は汗をかかないがベルトまわりは汗だく、という事態に陥りがちだからだ。ネットで調べたところ、本製品に近いコンセプトでショルダーベルトに取り付ける製品もあるようなのだが、ひとまずはショルダーベルトを緩めることで対処すべきだろう。
もう1つ、これは見た目の問題だが、天地のサイズが意外と大きいため、デイパックのサイズによっては下がはみ出してしまうこと。登山用のデイパックであればまず問題はなく、はみ出したとしても見た目の問題だけで実用上の問題はないのだが、市街地メインでの利用を想定したバックパックだと、本製品の方が天地サイズが大きい場合も多い。本製品はサイズ違いのバリエーションはないので、ユーザーとしては購入前に天地サイズ(43cm)が、手持ちのデイパックの高さに収まるか、確認しておいた方がいいだろう。
製品名 | 汗とおる君 |
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発売元 | はが建築社 |
価格 | 1500円 |