週末駅弁

高松駅「四国家のおもてなし弁当」

四国四県の郷土料理をふんだんに盛り付けた期間限定駅弁

「四国家のおもてなし弁当」

 4月から6月までの3カ月間、徳島県、香川県、愛媛県、高知県の四国四県を対象とした大型観光キャンペーン「四国デスティネーションキャンペーン」が開催されています。期間中は、四国四県でさまざまな関連イベントが開催されていますが、その一環として、香川県の高松駅で6月末までの期間限定駅弁が販売されています。それが、今回紹介する「四国家のおもてなし弁当」です。

 パッケージの掛け紙には、栗林公園、松山城、鳴門のうずしお、桂浜の坂本龍馬像など、四国四県の代表的な観光地の写真がプリントされ、観光気分を盛り上げてくれます。そして、フタを取ると、9つの器に盛り付けられた、たくさんの料理が目に飛び込んできます。

 しかも、ご飯ものが3種類、おかずが13種類と盛りだくさんの内容で、見た目にもとても豪華に感じます。それらのおかずは、四国四県それぞれが誇る郷土料理や、特産の食材を使った料理が中心となっています。

フタの下にはお品書きが添えられている。ご飯ものが3種類、おかずが13種類と盛りだくさんの内容だ
9個の器に、四国四県それぞれが誇る郷土料理や、特産の食材を使った料理が盛り付けられている

 徳島県産の地鶏を使った「阿波尾鶏の照焼き」、愛媛県の郷土料理“鯛飯”を彷彿とさせる、ご飯の上に盛り付けられた「真鯛の塩焼き」、高知県の代表食材、カツオを使った「カツオのやわらか煮 和風あんかけ」、そら豆を使った香川県の郷土料理「醤油豆」などは、まさに四国四県それぞれを代表するようなおかずとなっています。

 阿波尾鶏の照り焼きは、しっかりとした歯応えと、地鶏の濃厚な旨みが口いっぱいに広がりますし、鯛の塩焼きもほとんど臭みがなく、ちょうどいい塩加減で、ご飯のお供として最強といった印象です。カツオのやわらか煮は、じっくり煮込まれてほろほろのカツオの身から、噛むごとにカツオの風味がしみ出してきます。そして、甘く柔らかく煮込まれた醤油豆は、箸休めとして抜群です。

阿波尾鶏の照り焼きときんぴらごぼう。阿波尾鶏の照り焼きは、ジュージーで濃厚な阿波尾鶏の旨みが口いっぱいに広がる
鯛の塩焼きは、臭みがなくちょうどいい塩加減。下のいりこだしを使った味付けご飯との相性も抜群
「カツオのやわらか煮 和風あんかけ」は、噛むごとにカツオの風味がしみ出す。人参煮は甘い味わいで、こちらも美味しさ抜群
徳島県産の鳴門金時芋を使った「鳴門金時芋の甘露煮」と、香川県の郷土料理「醤油豆」。どちらも甘みの強い味付けで、箸休めに最適

 このほかにも、瀬戸内海産の小海老を使った「小海老入りかき揚げ」、徳島県産の鳴門わかめを使った「わかめの雲丹たらこ和え」、タコの煮付けなど、瀬戸内海の海の幸を使ったおかずも豊富です。このなかで特に気に入ったのは、タコの煮付けで、とても柔らかく煮付けられたタコの身からは、なんともいえない旨みがしみ出してきて、あとを引く美味しさです。

瀬戸内産小海老を使った「小海老入りかき揚げ」。小海老の香ばしさがたまらない
徳島県産の鳴門わかめを使った「わかめの雲丹たらこ和え」と、漬物の「さくら漬け」。コリコリとした食感の鳴門わかめは、雲丹とたらこの風味が加わって、こちらもご飯が進む美味しさだ
タコの煮付けと椎茸煮、厚焼き卵。旨みたっぷりのタコの煮付けは絶品

 さらに、ご飯にも工夫が凝らされています。ゆかりが添えられた白飯のおにぎりは、味の濃いおかずにぴったりですし、瀬戸内産のいりこから取ったいりこだしを使った味付けご飯は、その上に盛り付けられた鯛の塩焼きとの相性抜群です。そして、刻み穴子がのせられた醤油味の味付けご飯は、穴子の風味が加わることで、それだけでもとても美味しくいただけます。

白飯のおにぎりは、濃厚な味わいのおかずにぴったり
刻み穴子が添えられた味付けご飯。穴子の風味が広がり、それだけで美味しい

 四国家のおもてなし弁当は、四国のさまざまなおいしさを楽しめる、非常に豪華な駅弁に仕上がっていますので、四国を旅するときのお供として、最強の駅弁といっていいでしょう。6月末までの期間限定販売ですので、それまでに四国を旅するときには、ぜひ手に取って、四国のおいしさを楽しんでみてはいかがでしょうか。

 ちなみに、駅での販売は高松駅のみですが、岡山始発の特急「しおかぜ」や「南風」の車内でも販売されていますので、それら特急乗車時にもお勧めです。

「四国家のおもてなし弁当」

価格: 1280円
販売駅: 高松駅
購入場所: 高松駅構内 高松駅弁当店
購入日: 2017年5月8日