週末駅弁
高松駅「丸亀名物 骨付鳥弁当」
丸亀発祥の名物料理「骨付鳥」を豪快に盛り付けた駅弁
2017年5月19日 11:30
香川県の名物といえば、なんといっても讃岐うどんです。県名を「うどん県」にするという観光キャンペーンを2011年から始めたことも大きな話題となりましたが、すでに讃岐うどんは、ご当地グルメの枠を越えて、全国的に定着したといってもいいでしょう。
しかし、香川県の名物料理は讃岐うどんだけではありません。ほかにもさまざまな名物料理があるのですが、その1つが「骨付鳥」です。骨付鳥は、鶏のモモ肉を香辛料やニンニクを使ってスパイシーに焼き上げた、香川県丸亀市にある店が発祥のご当地グルメで、今は讃岐うどんに並ぶ香川県の名物として人気を集めつつあります。今回紹介する「丸亀名物 骨付鳥弁当」は、その骨付鳥を丸ごと豪快に盛り付けた駅弁です。
加熱式弁当となっているため、パッケージはやや大きめ。側面から伸びている紐を引き抜くと、すぐにスチームが発生して、弁当を温めてくれます。スチーム発生中は箱がかなり高温となりますので注意しましょう。5~6分ほどするとスチームが収まって、食べごろの温度となります。すると、骨付鳥のスパイシーな香りも漂ってきて、食欲をそそられます。
フタを開けると、ご飯の上に豪快に盛り付けられた骨付鳥が目に飛び込んできます。骨付鳥には、歯応えがあり濃厚な鶏肉の旨みを楽しめる「おやどり」と、ジューシーで柔らかい若鶏モモ肉を使った「ひなどり」がありますが、丸亀名物 骨付鳥弁当ではひなどりが盛り付けられています。
若鶏のモモ肉が丸ごとですので、見た目にかなりインパクトがありますし、食べ応えも申し分ありません。ただ、いきなり骨付鳥にかぶりついてはいけません。まず最初に、横に添えられている鶏油(チーユ)を骨付鳥にかけます。これで、ジューシーさが増して、さらに美味しさが高められます。
骨付鳥の食べ方ですが、豪快に手で持ってかぶりつくのが基本です。紙ナプキンが複数枚入っているので、それを使って手に持ってかぶりつきます。さすがに、お店で焼きたてを食べるときのような、パリパリとした皮と柔らかい肉のコントラストはありませんが、スチームでほかほかに温められたことで、鶏肉の臭みも感じることなく、とても美味しくいただけます。
かぶりつくたびに、ジューシーな鶏肉の旨みと、ニンニクとスパイスが効いたピリッとした味わいが口いっぱいに広がって、あとを引く美味しさです。ビールのお供としても最強でしょう。
骨付鳥の下に敷き詰められている鶏風味の五目ご飯との相性も最強です。ほんのり鶏風味の五目ご飯は、それだけでも十分美味しいですが、骨付鳥と一緒に食べると、さらに美味しさが引き立てられます。
また、骨付鳥にはキャベツが欠かせないのですが、五目ご飯とともに、カレー風味のボイルキャベツが添えられています。そして、もう一品添えられている、箸休めの鶏皮の酢漬けはさっぱりとした味わいで、こってりとした口をリセットしてくれます。
内容は、骨付き鶏モモ肉の骨付鳥と五目ご飯、ちょっとした付け合わせのみと非常にシンプルですが、だからこそ骨付鳥をメインに思う存分楽める駅弁となっています。また、見た目同様にボリュームも満点ですので、しっかり食べたい人も十分に満足できるでしょう。肉好きはもちろん、香川県の名物料理を楽しめる駅弁としてお勧めです。
「丸亀名物 骨付鳥弁当」
価格: 1350円
販売駅: 高松駅、ビッグキヨスク丸亀店、特急列車の車内販売など
購入場所: 高松駅弁当販売店
購入日: 2017年5月8日