週末駅弁
「信州いいやま ぜにがめ堂 笹ずし」
飯山地方の郷土食“笹ずし”を詰めたシンプルな駅弁
2017年3月10日 11:00
先日、飯山駅で販売されている駅弁「信州いいやま 謙信笹ずし」を紹介しましたが、飯山駅ではもう一つ駅弁が販売されています。それが、今回紹介する「信州いいやま ぜにがめ堂 笹ずし」です。こちらも、飯山地方で親しまれている郷土食”笹ずし”を扱う駅弁となっています。
前回の「信州いいやま 謙信笹ずし」では、笹ずしだけでなく、おかずとしても飯山地方の郷土食がふんだんに盛り付けられた、豪華な内容となっていました。それに対し今回の「信州いいやま ぜにがめ堂 笹ずし」は、笹ずしのみが詰められた、比較的シンプルな内容となっています。
詰められている笹ずしは全部で4つです。酢飯の上に乗せられている具は2種類ありますので、2種類の笹ずしが2つずつ詰められている形です。
まず1つは、「信州いいやま 謙信笹ずし」とほぼ同じで、笹の葉の上に酢飯が置かれて、ぜんまいや椎茸の煮物、大根の味噌漬けの油炒め、胡桃(くるみ)、錦糸卵、紅ショウガなどが乗せられた、伝統的な笹ずしです。酢飯は酢が弱めでさっぱりしていて、甘みが強く煮付けられた具ともよく合います。もちろん、笹の葉ごと手に取って食べるのが基本となっていますが、直接鼻に届く笹の葉の香りもよいアクセントとなっています。とても優しく、素朴で懐かしい味わいで、飽きずに食べられます。
もう1つが「信州サーモン笹ずし」です。信州サーモンとは、ニジマスとブラウントラウトを掛け合わせて作られた、信州独自品種の魚です。信州サーモン笹ずしには、その信州サーモンをスモークした身と、イクラ、錦糸卵などが乗せられています。信州サーモンのスモークは、クセが少なく、非常に甘みが強い味わいです。また、口の中でとろけるような食感も食欲をそそります。
食べ進めると、イクラのプチッとした食感にコク深い風味が加わって、さらに美味しさが高まります。伝統的な笹ずしも素朴で美味しいですが、こちらはより寿司らしい味わいとなっています。
そして、なによりうれしいのがその値段で、680円とお手頃です。中身はシンプルですが、見た目以上にお腹にたまります。また、笹ずしは2種類で味の変化も楽しめますし、なにより素朴ながらあとを引く美味しさが大きな魅力です。気軽に小腹を満たせる駅弁としておすすめです。
「信州いいやま ぜにがめ堂 笹ずし」
価格:680円
販売駅:飯山駅
購入場所:NewDays 飯山
購入日:2017年1月31日