旅レポ

少人数でアットホームなリゾ婚に適した「ワタベウェディング ルース・デ・アモール チャペル」

コンセプトは「グアムの海と空を一番近くに感じられるチャペル」

ワタベウェディングの最新チャペル「ルース・デ・アモール チャペル」。グアムにおける3つ目のチャペルとなり、光と愛がテーマ

 海外や国内に多数のリゾートウェディング用チャペルを持つワタベウェディングの最も新しいチャペルが、グアム タモン湾に11月19日オープンした「ルース・デ・アモール チャペル」になる。

 ルース・デ・アモール チャペルは「グアムの海と空を一番近くに感じられるチャペル」をコンセプトに建てられ、スペイン語で「ルース」は“光”、「アモール」は“愛”を意味し、「光が降り注ぐステージ(空間)で永遠の愛を誓って欲しいという想いと、おふたりと新たな家族の未来が光り溢れるものになりますようという想いが込められている」という。

 この新チャペルのお披露目&模擬結婚式の模様をここにお届けする。

少人数リゾートウェディングに適した「ルース・デ・アモール チャペル」

 新たにオープンしたワタベウェディングの「ルース・デ・アモール チャペル」は、ワタベウェディングにとってグアムで3番目のチャペルとなる。ワタベウェディングではグアムのタモン湾沿いに最大30人の結婚式に対応する「ブルーアステール」、最大60人の結婚式に対応する「セント・プロバス・ホーリー・チャペル」を用意しているが、新たに建てられた「ルース・デ・アモール チャペル」は最大24人の結婚式を想定したものとなり、最もコンパクトなチャペルとしてオープンした。

 冒頭に紹介したコンセプトどおり、チャペルのデザインはガラスを大胆に使うことで、グアムの明るい光とタモン湾の水の青さが印象的なものとなっている。とくにバージンロードは、長さ8mのブルーのガラスが敷き詰められており、海の上を歩いているような感覚で祭壇へと向かうことになる。

長さ8mのブルーのガラスを敷いたバージンロードの先に祭壇がある。3方をガラスに囲まれ、天井もガラスを大胆に配置。グアムの光をふんだんに採り入れたデザイン
祭壇の先にはタモン湾の風景が広がる。チャペルは2階にあるため、その風景は浮遊感のあるものとなっていた
祭壇もガラスを中心に組み立てられた透明感あるもの。祭壇の上には「水合わせの儀」のためのグラスが置かれている

 ゲストのイスも、カーブした柔らかい印象のもので、どの位置からでも祭壇の2人を見やすいように工夫されている。座り心地もふんわりしたもの、高齢のゲストを呼ぶ際にも安心できるイスとなっていた。

 愛を誓う儀式は様々なものがあるが、ルース・デ・アモール チャペルでは「水合わせの儀」を用意。お互いの水を1つのグラスに注ぐことで、2つの家族が1つの家族になることをゲストの前で誓うことになる。

独特の柔らかいデザインを持ったゲスト用のイス。座り心地もふんわりと柔らかかった
バージンロードを囲むように花が飾り付けられていた
水合わせの儀を行なうためのグラス。神聖な雰囲気が漂う
チャペルに入る瞬間を再現。扉が開くと、そこには長さ8mのバージンロードが現われる。この海のようなバージンロードを歩いて祭壇へと向かう

 このルース・デ・アモール チャペルは、ワタベウェディングの邸宅風バンケット「テ・キエロ」の2階に位置しているため、祭壇から見えるグアムのタモン湾は浮遊感に溢れた景色として広がる。海に浮かぶ祭壇といったイメージで愛を誓うことになるわけだ。

模擬結婚式

 ルース・デ・アモール チャペルで模擬結婚式が行なわれた。このルース・デ・アモール チャペルは、ガラスと木で構成されているチャペルのためか、音の響きがよいのも特徴の1つ。ガラスの反響のよさと、木の温かさが同居した不思議な雰囲気のチャペルで、賛美歌など独特の心地よさが印象的だった。

模擬結婚式。ドレスのバージンロードへの映り込みが美しい
模擬結婚式による一連の流れ。チャペルの光の回り込みがよいせいか、絵になる写真を撮ることができる。一生の思い出を一番美しい状況で残すことができるだろう
チャペルを出たところでフラワーシャワー

 ルース・デ・アモール チャペルには、オープンエアのプライベートガーデン「Family Tree Garden」もあり、式の後のフォトスポットなどに利用できる。今回の模擬結婚式においては、ケーキの入刀などのイベントを行なう場となっていた。

Family Tree Garden。タモン湾のビーチへのアクセスも用意されている
Family Tree Gardenでの記念写真。チャペルのすぐ横にあるため、移動時間もないことが魅力
Family Tree Gardenからは、グアムのタモン湾に出ることができる。そのため、ウェディング直後にビーチで記念写真を撮ることが可能。タモン湾は波が穏やかで、海と空と砂浜のコントラストが美しい

 結婚式の後は披露宴となるのだが、披露宴会場となる邸宅風バンケット「テ・キエロ」はチャペルの1階にある。チャペルで式を終え、ステンドグラスに彩られた階段を下りると、3つのパーティルームを擁するテ・キエロがあるのだ。今回は3つの部屋の中から広めの部屋で、2016年1月から提供するというメニューがお披露目された。

チャペルは2階にあり、テ・キエロは1階にある。その2層をステンドグラスの光に照らされた階段が結んでいる
エントランスホール。左下が入口、右上が2階、右下が1階
逆側から撮影した写真。階段を活かした写真撮影の演出ができそうだ
テ・キエロのオープンラウンジ。2階から新郎・新婦が下りてくる際の待合室として使用したり、ウェルカムドリンクを振る舞ったりなど、利用しやすい位置にある
テ・キエロのパーティルーム入口に置かれていたウェルカムボード類
このような感じで迎えてくれるのでしょうか?
眩しいばかりの海の景色が広がるパーティルーム
木製のテーブルがリゾート気分を盛り上げる
テーブルコーディネート例
まずは食前酒から。乾杯用スパークリングワイン
AMUSE ビーフケラグエンとパルメザンチーズのクレームブリュレ
APPETIZER オマールエビと野菜のテリーヌ キャビア・ド・オーベルジーヌ添え
SOUP パンプキンのポタージュ
FISH レッドスナッパーのアクアパッツァ仕立て レッドライスの焼きリゾット
STEAK 牛フィレ肉のグリル カベルネワインのソース 3種のシーズニングで
DESSERT マンゴープリン フルーツミネストローネソース
右手前のパンはタロイモが使われており、中は鮮やかな紫。独特の甘い風味のあるパンだった

グアムで大人気のチャペル「ブルーアステール」

グアムで大人気のチャペル「ブルーアステール」。リゾートウェディングを満喫できるデザイン

 ワタベウェディングの持つグアムのチャペル「ブルーアステール」「セント・プロバス・ホーリー・チャペル」も見学する時間があったので、簡単に紹介していく。

 ブルーアステールは、グアムで大人気というチャペル。収容人員は30名で、バージンロードは12m。写真を見てもらえれば分かるが、一段一段空へと上っていくようなバージンロードとなっており、トライアングルをベースに全面ガラス張りのチャペルとなっている。

“海外リゾートウェディング”と聞いて思い浮かべるのはこのようなチャペルだろう。美しいタモン湾を望みながら挙式ができる
ブルーアステールの入口から1階の控え室まで。ブルーアステールのチャペルはこの直上に位置し、このチャペルにおいても浮遊感を感じられる

地元の人の利用も多い大規模チャペル「セント・プロバス・ホーリー・チャペル」

チャペル名からも分かるように宗教的な祝祭空間の雰囲気を持つ「セント・プロバス・ホーリー・チャペル」

 ワタベウェディングがグアムに持つ最大のチャペルが「セント・プロバス・ホーリー・チャペル」。最大収容人数は60名で、これまで紹介したチャペルの中ではタモン湾の最も西側の高台に位置し、ヒルトングアムリゾート&スパ内の敷地に建っている。

 セント・プロバスの名前から分かるように、聖人「プロバス」の名を受けた祝福の空間で、クリスタル感を持つ前の2つのチャペルとは異なり、重厚な力強さを感じるものとなっている。

セント・プロバス・ホーリー・チャペルは、タモン湾の西側の高台に位置する
光と木と石を活かした設計。高台にあるため、海の色は濃いブルー

 最大60名入るチャペルのため、バージンロードは最も長い13m。ガラス張りのバージンロードには1万本のバラが埋め込まれ、バージンロードのスタート地点から祭壇へ向かって徐々に花びらが開いている。チャペルの入口の扉は卵形で、生まれてから育っていき、そして結婚へという時の流れを表現している。

 これまでのチャペルは、チャペルを2階に配置することで浮遊感を出していたが、セント・プロバス・ホーリー・チャペルは高台にあるため、広々とした海の景色が広がる。海の色も見下ろす角度のためか濃い青となり、特別な空間の演出に一役かっている。リゾート地のグアムでありながら、ヨーロッパのような重厚感のある空間設計で、リゾートウェディングとしての需要もあるが地元のウェディングの利用も多いとのことだ。

卵形の扉が開くと、1万本のバラが敷き詰められた長さ13mのバージンロードが現われる
バラは手前から徐々に花びらが開き、時の流れを示する
バージンロードから見た祭壇(写真左)、祭壇から見たバージンロード(写真右)

 セント・プロバス・ホーリー・チャペルはヒルトングアムリゾート&スパ内にあるため、宿泊施設からの移動も容易。挙式後は、ヒルトングアムリゾート&スパ内の高級レストラン「ロイズ」でのパーティが可能だ。

 海外リゾートウェディングというと、やはりハワイが一番人気とのことだが、グアムのよさは日本から航空機で3時間30分程度という近さにある。また、羽田空港、成田空港、新千歳空港、仙台空港、セントレア(中部空港)、関西空港、福岡空港と、全国の主要空港から直行便が飛んでおり、利便性も高い。日本から南へ飛ぶため時差も+1時間と小さく、体の負担も小さいことから高齢のゲストを呼ぶ際の不安も少ないだろう。

 最大24名規模のカワイイチャペル「ルース・デ・アモール チャペル」が加わることでより選択肢の広くなったグアムのリゾートウェディング。リゾートウェディングの候補地として検討してみていただきたい。

編集部:谷川 潔

Photo:安田 剛