【イベントレポート】パリ航空ショー2015
カタール航空がドーハ~ロンドン間で運航する全席ビジネスクラス仕様の「エアバス A319」ギャラリー
(2015/6/20 00:00)
- 2015年6月15日~6月21日(現地時間) 開催
フランス パリ郊外のル・ブルジェ空港で開催中の「パリ航空ショー2015」は、主力航空機メーカーは揃って出展している一方で航空会社の出展は少ない。そんななかで、シャレーを構え、地上展示機を5機も用意したのがカタール航空(Qatar Airways)だ。
厳密に言うと、5機のうち「A350 XWB」と「A380」の2機はエアバスの展示スペースを使ったの展示となり、「ボーイング787-8」「エアバス A319」「エアバス A320」はカタール航空による展示。それぞれが個性的な客室を持っており見応えがある。今回はこのなかからエアバス A319の機内を紹介する。
今回のパリ航空ショーでカタール航空が展示したA319は、全座席がビジネスクラスという仕様の機体だ。2機を運用し、ドーハ空港~ヒースロー空港(ロンドン)をデイリーで運航している。
全席ビジネスクラスという仕様はカタール航空だけでなく、ブリティッシュ・エアウェイズが一回り小型の「エアバス A318」で運用しているほか、過去にはシンガポール航空が「エアバス A340-500」型機を使って、100席全席がビジネスクラスという便を運航したこともあった。国内でも、ANAが「ボーイング737-700ER」を使って全席ビジネスクラス(38席)の「ANAビジネスジェット」を運航するほか、かつてはJALがボーイング747-200B型機を使った「エグゼクティブ・エクスプレス」がファーストクラス44席、ビジネスクラス204席という2クラスの機材を運航していたこともあった。
とはいえ、こうしたビジネスユースに特化した仕様の航空機はそれほど多くなく、フルフラット化も可能な大型座席が、末尾まで並ぶ姿は圧巻。レイアウトは2-2配列の4アブレストで、10列が並ぶ。安定した需要があるそうで、全席数のうち平均しておおむね30席ほどは予約が入るとのことだ。