【イベントレポート】パリ航空ショー2015
メキシコのInterjetが運航するロシア製小型ジェット機「SSJ-100」ギャラリー
(2015/6/19 16:38)
- 2015年6月15日~6月21日(現地時間) 開催
フランス パリ郊外のル・ブルジェ空港で開催中の「パリ航空ショー2015」には多くの航空機が展示されており、一部は機内を見学することもできる。エアショーというと航空機メーカーによる提案仕様機の展示というイメージがあるかも知れないが、航空会社の仕様に合わせた納入前の機体も展示されている。航空会社向け航空機の機内では、実際に利用されるシートが取り付けられているのはもちろん、提供されるアメニティグッズや機内サービスなども紹介している。実際に乗る機会があるかも知れないこれら航空会社仕様機のなかから、本稿では「Interjet」の「SSJ 100」(Sukhoi Superjet 100:スホーイ・スーパージェット・100)を紹介する。
Interjetはメキシコのローコストキャリア(LCC)で主にメキシコ国内や北米、中南米を中心に一部国際線も運航している会社だ。航空機の「SSJ 100」は、ロシアのスホーイが製造するリージョナルジェット機で、60~90席級のサイズと、三菱航空機と三菱重工業が開発を進めている「MRJ」の競合製品である。
ただし、SSJ 100はすでに航空会社に納入済みで、各社の路線に就航している。国内の航空会社に導入事例はないものの、ロシアのヤクーツク航空が、日本とシベリアを結ぶチャーターツアーで利用されており、日本人にも無縁の存在というわけではない。
Interjetが導入するSSJ 100は、90席級の「SSJ 100-95B」で、2-3配置の5アブレストで、19列の座席を備える。最前列の2席がないため93席の仕様となっている。その大きな特徴といえるのがシートピッチが34inchと広い点で、シートも膝部分がえぐられた形状のものを採用しており、足元はかなり広い。SSJ 100-95Bはシートピッチ30inchで最大108席の装備が可能な仕様とのことで、この93席というのはゆとりのあるレイアウトといえる。