【イベントレポート】

【パリ航空ショー2017】日本航空宇宙工業会 吉永泰之会長が日本企業の出展ブースを視察

2017年6月19日~25日(現地時間) 開催

スバルブースで説明を聞くSJAC(日本航空宇宙工業会)会長 吉永泰之氏(左)

 フランス・パリ郊外のル・ブルジェ空港で6月19日~25日(現地時間)に開催されたパリ航空ショー。このパリ航空ショーでは航空機の商談・デモフライトのほか、航空機に関連する部品製造メーカーの展示も多数行なわれている。

 第二次世界大戦前および大戦中は世界的にトップクラスとなっていた日本の航空機製造業は、敗戦(1945年8月)により製造そのものがGHQによって禁止(1945年9月)されたほか、主要クライアントであった陸軍・海軍がなくなったため、ほとんどの企業が解体・廃業・業種転換に追い込まれた。しかしながら朝鮮戦争の発生などによりGHQは方針転換。1947年4月に「兵器、航空機の生産禁止令」を解除し、戦後の航空機産業は実質的にこの年から始まった。

 戦後日本が復興するなか、日本の航空機産業も順調に育ち、売上高は2015年に約1兆7916億円となり、2011年以降は民間航空機部門の伸びが著しくなっている。経済産業省では2030年に3兆円を超えるという予測をだすほど期待されている産業になった。

 その航空機産業の業界団体が「一般社団法人 日本航空宇宙工業会」で、「The Society of Japanese Aerospace Companies」との英語名から「SJAC」との略称を用いている。

 パリ航空ショーにおいてもSJACの会員企業である三菱重工業、川崎重工業、スバル、KYBなどがブース出展していた。

 そのSJAC会員企業のブースを会期初日に視察に訪れていたのが、SJAC会長 吉永泰之氏(スバル代表取締役社長)。自身の出身企業であるスバルブースのほか、三菱重工業、川崎重工業など一つ一つのブースを丁寧に視察していた。

三菱重工業ブースで説明を聞く吉永泰之氏。一つ一つのブースを時間をかけて回っていた