【イベントレポート】

マカオ・コタイ地区にパリ出現! 「ザ・パリジャン・マカオ」がオープン(その4)

「サンズ・リゾート・コタイ・ストリップ・マカオ」内のホテルと周辺を散策

2016年9月13日(現地時間) オープン

 ラスベガス・サンズならびにサンズ・チャイナは9月13日に香港のマカオ・コタイ地区に「ザ・パリジャン・マカオ」をオープン。同ホテルのオープンにて「サンズ・リゾート・コタイ・ストリップ・マカオ」のエリアには7つのブランドホテルが集結。個性豊かなホテルが立ち並び1回の旅で周辺のホテルにハシゴして宿泊する楽しみも倍増した。ということで今回は「サンズ・コタイ・セントラル」周辺と「シェラトングランド・マカオホテル、コタイセントラル」についてレポートをする。

約4000の客室を持つ最大規模のホテル

「サンズ・コタイ・セントラル」は2012年にオープンした、コンラッド、シェラトン、ホリデイ・インの3つのホテルが集まったリゾート地区。「サンズ・リゾート・コタイ・ストリップ・マカオ」内にあり、ショッピングセンターやレストランを有し、マカオのコタイ地区の発展の中心となっている場所でもある。

 そのなかでもスターウッド系の「シェラトングランド・マカオホテル、コタイセントラル」は約4000の客室を持つ最大規模のホテル。スカイタワーとアースタワーの2棟からなる同ホテルは、ファミリーはもちろん、ビジネスユース、カジノを目的としたゲストを始め多くのゲストから愛される納得のホスピタリティと、ゆったりくつろげる客室で人気だ。

 先日の「ザ・パリジャン・マカオ」のオープニング・セレモニーでも、祝福の花火をセレモニーで打ち上げ、式典に華を添えていた。アクセスはマカオ国際空港からはシャトルバスで約10分ほど。立ち並ぶホテル群を眺めているとあっという間にホテルに到着する。

 ロビーに入るとまずはチェックインカウンターのきらびやかさに驚かされる。落ち着いた色味のゴールドカラーをふんだんに使い、豪華さのなかにもシックさが漂う。ロビーの反対側にカジノエリアが目の前に迫るのもマカオらしい風景だ。

広々とした楕円形のロビー。豪華さの中にも落ち着きのあるたたずまい
チェックインを終え、後ろを振り向くとカジノエリアが広がっている

 ロビーで一息つきたいときには、太平洋をテーマにしたリゾート感たっぷりのカフェ「パームズ」で軽食や紅茶などが味わえる。手入れの施されたヤシの木が、室内にいるのにも関わらずゲストを癒やしてくれるのはありがたい。自然光も降り注ぎ、気温30度以上の日でも外に出ることなく気持ちよく過ごせる。営業時間は日曜~木曜は8時~24時。金・土曜は8時~25時。

「パームズ」はロビー奥のヤシの木が生い茂るエリアにある
外側には「TEA WG」のロゴがずらり。カフェを抜けると「サンズ・コタイ・セントラル」のショッピングエリア「ショップス・アット・コタイセントラル」に直結
ショッピングエリア「ショップス・アット・コタイセントラル」は自然光が降り注ぐデザインで、いたるところに噴水など水を活かしたデザインが見られる

優雅なウェルカムスウィーツとおもてなしの心感じる客室でのんびり

 今回宿泊した「デラックスルーム」は広さ42m2のコタイの開発地区を臨む部屋。価格は843HKD(約1万1800円、1HKD=14円換算)~とかなりリーズナブルだが、女子にうれしいサプライズが。部屋に入ると、たっぷりのウェルカムスイーツが出迎えてくれる。マカロン、チョコレート、マドレーヌ、カップケーキと種類も豊富。サンズのロゴ入りのボードもチョコレート製。

 ここには各ホテルの名前も刻まれており、シェラトンをはじめ、「ザ・ヴェネチアン・マカオ」、「ザ・パリジャン・マカオ」など7ホテルの連名となっている。味も大満足でしっとりマドレーヌに、果実の酸味やフレーバーが味わい深い濃厚チョコレート、さっくりマカロンなどさまざま。口にしていくたびに幸せがやってくる。

客室で出迎えてくれるのはたっぷりのスイーツたち。到着日にスイーツのサプライズはありがたい

 客室はクラシックな淡いグリーンを基調とした空間。旅の疲れを癒やしてくれるキングサイズのシェラトンシグネチャー・スリープエクスペリエンスベッドを採用、ふかふかの感触ながら、しっかりと体を支えてくれる。

 人間工学に基づいたチェアが設置されたワークデスクなどもあり、ビジネスユースでも安心。Wi-Fiも無料となっており、簡単アクセスで1分もかからずに使用可能となった。デスクには電圧さえ適合していれば日本から持ち込んだ機器でもそのまま使用ができるコンセントやLANケーブルが揃い、枕元にもUSB電源が2口あり、手持ちのガジェットを充電できる。

 ベッドの正面には42インチのテレビを設置。チェストには、ミニバーなどがある。ミニ冷蔵庫の内容はプリエッツエルや青島ビール、スプライトが揃っていた。

客室は淡いグリーンとホワイトがメイン。かなり落ち着いた印象でゆったりできる
ワークデスク
電源コンセントがあり、左側は日本から持ち込んだ機器も差し込める(機器の対応電圧に注意)
LANケーブルはこの機器から引き出して使う
枕元の時計にもUSB電源が2口ある
42インチのテレビをベッドの目の前に設置
ミニバーにはビールとおつまみ、ジュース類が揃っていた
窓側には深めに座れるチェアと小さなテーブルが1台ずつ

 バスルームは大理石を使用し、明るい雰囲気。ガラスのウォークインシャワーの洗い場とセパレートのバスタブを用意。また、しっかりと体を洗えるウォークインシャワーの水の勢いはかなり強力で、角度の調整が難しいため手持ちで使った方がスムーズだった。なお、湯船に水を溜めながらシャワーを使っても水の勢いが変わらないのもうれしい。

 バスアメニティはすべてオリジナルの「シャイン・フォー・シェラトン」。泡立ちもよく、使い心地もさっぱり。歯ブラシセットやアメニティセット、シェーバーやクシなどは、洗面台のボックスの中に入っていた。トイレはTOTO製で温水洗浄便座などはないシンプルなもの。バスルームを出たところにクローゼットがあり、バスローブやスリッパ、アイロン台などが収納されていた。バスローブとスリッパはともに着心地がよくふんわり。特にスリッパの履き心地がとてもやわらかかった。

バスルームは大理石が採用され、かなり広々な空間。ガラス張りのウォークインシャワーとバスタブ
バスアメニティは「シャイン・フォー・シェラトン」。洗いあがりはしっとり潤う
アメニティ類は洗面台のボックスの中。歯ブラシセットやボディーローションやシャワーキャップ、綿棒など一式が揃っている
TOTOのトイレはシンプルなもの。トイレットペーパーを流してもOK
無料のペットボトルが2本
クローゼットにはバスローブやスリッパ、アイロンとアイロン台。セキュリティボックスなどを設置

 窓からの眺めについてはコタイの景観が楽しめる部屋だったが、夜景は向かい側の「ザ・パリジャン・マカオ」と「スタジオ・シティ・マカオ」のイルミネーションが少し楽しめる程度。なお、昼間は目の前が開発途中の地区のため、コタイのこれからが想像できる風景。まだまだ発展を続けるマカオを感じられる壮大な眺めとなっていた。

窓からの眺めは少しイルミネーションが見える程度
昼間は開発地区が目の前に広がる

朝食はドリームワークスの仲間たちとキャラクターブレックファーストで盛り上がる

「サンズ・コタイ・セントラル」のお楽しみといえば、ドリームワークスのキャラクターたちと触れ合える「Po's Kung Fu Feast, Character Breakfast with the DreamWorks All-Stars」。「カンフー・パンダ」の主人公ポーや、「マダガスカル」の敏腕なペンギンズにキング・ジュリアン。「シュレック」のシュレックに長靴を履いた猫、そして「ヒックとドラゴン」のドラゴンを始め、人気キャラクターの登場に朝から大盛り上がり。

 会場は「サンズ・コタイ・セントラル」の4階「ウルムチ・ボールルーム」。会場の入り口には、映画のデコレーションがされ、中に入ると正面にはステージそして、サイドには「カンフー・パンダ」シェイプの饅頭や、マカオで大人気のエッグタルト、お粥に麺などの中華から、洋食までさまざまなメニューが並んでいる。ビュッフェ形式で好きなメニューを思う存分堪能しながらショーが楽しめる。

 会場には提灯や映画にまつわるデコレーションがされており、ショーのあとには各テーブルでキャラクターのグリーティングも行なわれる。好きなキャラクターと自分のテーブルの近くで記念写真や、触れ合ったりと楽しい時間が楽しめる。また、ステージでの記念撮影やショーに参加もできるので積極的に楽しむことをおすすめしたい。

 価格は大人が238MOP(約3100円、1MOP=13円換算)+10%、子供が138MOP(約1800円)+10%、ファミリーパッケージ(3Family+1child)688MOP(約9000円)+10%。宿泊施設やパッケージにより100HKD(約1400円)で利用できる場合もある。利用時間は火~金曜日が9時~10時30分。土~月曜日が10時~11時30分。

会場の入り口にはデコレーションがされており、入る前から気分が盛り上がる
中央にはステージがあり、ショーが行なわれる
各テーブルもデコレーションされている
「マダガスカル」のペンギンズたちやキング・ジュリアンたちが会場を盛り上げる
「シュレック」のシュレックや長靴を履いた猫もダンス
とにかくメニューが美味しいのもポイント。パンダシェイプの饅頭「Po' Red Bean Paste Bun」もほどよい甘さの餡に、ふんわり&もっちり饅頭がベストマッチ
キャラクターをイメージしたメニューも盛りだくさん。ジンジャーブレッドマンはまさにそのまま
その場で麺をゆでてくれるサービスも
マカオで人気のエッグタルトもミニサイズで提供。何個でも食べられる美味しさ
カップケーキにはポーをデコレーション
大人も積極的に撮影に参加。ステージも含めさまざまな場所でグリーティングが行なわれる
「サンズ・コタイ・セントラル」のさまざまな場所にフォトスポットなどがあった

「サンズ・コタイ・セントラル」の「パラダイス・ガーデン」もキャラクターたちのバナーなどでデコレーション。グリーティング「DreamWorks Animation Character Meet and Greet」が毎日12時30分~14時30分に行なわれ、パレード「DreamWorks Experience All Star Parade」も「ショップス・アット・コタイセントラル」にて16時より20分間開催。人気キャラクターたちと触れ合うチャンスにあふれている。

パラダイス・ガーデンにはキャラクターたちのバナーが飾られており、グリーティングも楽しめる

 なお、豪華な食事に舌鼓を打ちたいのならば「ダイナスティ・エイト」へ。「シェラトングランド・マカオホテル、コタイセントラル」から直結する「サンズ・コタイ・セントラル」内の1階に位置し、本格的な中華料理が味わえる。見た目も美しく、大満足だ。今回はメニューには表記されていないが、予約時にリクエストすれば味わえる、とっておきの食事を紹介する。

落ち着いた雰囲気の「ダイナスティ・エイト」のエントランス
テーブルセッティングも上品。菊のお茶を飲みながら料理を待つのも楽しい

 まず前菜は「Marinated Sea Whelks in Wasabi Flavored Dressing(ツブ貝のワサビドレッシング和え)、Organic Vegetable Salada with spicy sesami dressing(無添加野菜のサラダ・スパイシーゴマドレッシング和え)、Chilled Goose Liver with Hawthorm Fruit Jelly(冷製フォアグラとサンザミゼリー)」。マカオではワサビが人気で食材としては近年よく使われるとのことだったが、ツブ貝はかなり強いワサビ味が印象的だった。

コリッとした食感のツブ貝にワサビドレッシングが利いている前菜に、口に入れた途端にとろけるサンザミゼリーなど

 続いてはスープの「Double-boiled Chiken Soup with Matsutake Mushrooms and Bamboo Pith(松茸と衣笠茸のチキンスープ)」。薄口の上品な味に松茸と衣笠茸の食感が楽しめる1杯。かなりボリュームがある。

かなり量のあるスープだが、食感を楽しみつつ、優しい味を堪能しているとあっという間に完食できた

 そしてメインは、「Pan-fried Shrimp Paste Rolled with Crab Claw,Fried Conpoy and Asparagus(焼き海老のペーストの蟹爪巻きと干貝、アスパラガス添え)」。こちらは濃厚ソースが肉厚の海老に絡まり極上の味わい。

ボリューム満点のメイン。ソースをたっぷり付けて食べると至福の美味しさ

 続いてはさっぱり系のスープとビーフのコンビネーションが絶妙の「Wok-fried Beef Strips with Garlic and Black Pepper(牛肉のニンニク胡椒炒め)」と「Braised Green Vegetable with Lily in Superior Soup(青菜とユリのスープ)」。しっかりと味付けがされた炒飯「Wok-fried Five Grains with Crab Meat and Conpoy(五穀と蟹肉、貝柱炒め)」も締めに登場。

濃厚なメインの後はさっぱりスープを、青椒肉絲を彷彿させる肉料理と一緒に
しっかりとした味付けの炒飯に蟹肉や各種食材が絡み一口で思わず笑みがこぼれる美味しさ

 デザートはあたたかい杏仁を注ぐ、クセになる味わいの新感覚のスイーツ「“Kung Fu” Almond Tea(“カンフー”アーモンドティー)」。ゆっくり1つずつのメニューを味わえるディナーにはぴったり。もちろんランチタイムも比較的リーズナブルに本格中華が楽しめる。

温かい杏仁味のお茶をぷるんとした食感のスイーツにかけて食べる新食感スイーツ。スイーツはシェフのオリジナル。一度食べてみる価値あり

遊歩道で移動もラクラク、ホテル&モール間移動で楽しみ広がる

 そのほかにも「ショップス・アット・コタイセントラル」から「ショップス・アット・フォーシーズンズ」、「ショップス・アット・ヴェネチアン」へ向かうための空中遊歩道にも「ザ・パリジャン・マカオ」オープンのデコレーションが施され、お祝いムードにあふれている。

 遊歩道の途中には、遠くに見えるエッフェル塔との記念撮影スポット、著名人のサイン入りパネルなども展示され、ほかにもモール内のいたるところにフォト・スポットが設置されていた。2016年12月には「ザ・パリジャン・マカオ」から「ショップス・アット・フォーシーズンズ」や「ショップス・アット・コタイセントラル」へ向かうのに便利な空中遊歩道も開通予定。ますます、ホテル間、そしてモールの移動が効率よくできるようになる。

 レストランをはじめホテル周辺のショップはほぼ被ることがなく、さまざまな美味しさや楽しみを見つけることができるのも「サンズ・リゾート・コタイ・ストリップ・マカオ」の一つの魅力。それぞれのエリアで、エンタテイメント系も充実しているので、ぜひ、滞在する際は遊歩道を渡り、周辺ホテルの魅力も存分に堪能してみてほしい。

遊歩道には「ザ・パリジャン・マカオ」のオープンを祝うデコレーションが並ぶ
エッフェル塔を背景に撮影できるフォト・スポットも人気
空中遊歩道は各エリアを行き来する手段として多くの人が利用している