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【関空旅博2016】西洋と東洋、そして折衷の文化をすべて堪能できるマカオ

日本語の案内、200カ所近くのWi-Fiスポットで親しみやすさ、便利さを打ち出す

2016年6月4日~5日 開催

さまざまな文化が混在するマカオ

 世界の国々や航空会社などが集う「関空旅博2016」が、6月4日~5日の2日間に渡って関西国際空港で開催された。ステージイベントや展示ブース、セミナーなど多くの催しが行なわれたなかから、マカオ観光局による「海外旅行セミナー」の内容を簡単に紹介したい。

カジノだけではない、大規模統合型リゾートを満喫したい

マカオの魅力を紹介するビデオ
軽妙なトークでマカオの魅力を解説したマカオ観光局の府川尚弘氏

 マカオ特別行政区は、中国大陸に接した北側の半島と、空港や自然保全地区が含まれる南側の島とで大きく2つに分かれ、南北は3つの橋でつながっている。現在は特に南側、島中央付近のコタイ地区においてレジャー開発が行なわれ、国際会議場、宿泊・飲食施設、ショッピングモール、そしてカジノといった多くの施設が集約された大規模統合型リゾートが複数集まっている。

南北に分かれているマカオ
代表的な統合型リゾートは4つ
5つ星のホテルを含む統合型リゾート「ザ・ヴェネチアン・マカオ・リゾート」
コタイ地区の代表的なホテル
サンズ・コタイ・セントラルのホテル群
ギャラクシーマカオのホテル群
シティー・オブ・ドリームスのホテル群
2015年10月にオープンしたばかりの「スタジオ・シティ」
200室のヴィラから構成されるホテル「The 13 Hotel」が2016年の晩夏にオープンする予定
エッフェル塔も建つというホテル「パリジャン」は2016年末オープンする予定
2017年以降に開業予定の大型ホテル

 マカオ観光局の府川氏によると、2015年のマカオの年間訪問者数は3071万人で、1日当たりに換算すると8万6000人。面積は30km2弱、大阪の環状線の内側程度の大きさでありながら、日本の年間訪問者数2000万人(5万5000人/日)を大きく上回る観光立国になっていると話す。

 マカオはかつてはポルトガルの植民地であり、その時代の名残としてマカオ半島にあるマカオ歴史市街地区ではヨーロッパ風の建物も多く見られる。同地区は2005年に世界文化遺産に指定され、「アジアに最初にできた最古のヨーロッパ建築の街並み」(府川氏)も見どころの1つだとした。

マカオ半島にはマカオ歴史市街地区があり、歴史的な建造物や公園が多く見られる
世界文化遺産の案内塔には英語、ポルトガル語などに混じって日本語も表記されている

 また、ヨーロッパの文化が流入しながら、中国大陸とも地続きであることから、食文化については西洋と東洋の両方の味を堪能できるほか、それらを融合させたマカオ料理も生み出された。マカオ料理は一般的な家庭料理という位置付けであり、同じメニューでも店ごとに少しずつ異なる味付けになっていることもあるため、食べ比べるのもお勧めだという。

400種類もの缶詰が売られているお店がある
中国の四川料理
ポルトガル料理
両方を融合したマカオ料理
地区によって、もしくは通り1本隔てるだけで、街並みや店の雰囲気もまったく異なるものとなる
ミシュランに掲載されたレストランも多数
このほかにも世界最大級の流れるプールやリバーライドなどの目玉アトラクションがある
世界最高の233mから飛び降りるマカオタワーのバンジージャンプ
スタジオ・シティに建造された8の字型の観覧車は必見
直径50mの巨大円形プールの上で繰り広げられるサーカス「ザ・ハウス・オブ・ダンシング・ウォーター」が開演
今後マカオで行なわれるフェスティバルも紹介。2016年6月11日~19日はドラゴンボートレース
同じく6月11日~19日にマカオ・ロータス・フラワー・フェスティバル
7月22日~8月7日はシュレックのミュージカルが登場
市街に183カ所設けられている無料Wi-Fiアクセスポイントを利用可能。連続利用は45分だが、接続し直せば何時間でも使える