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【インタビュー】「ザ・パリジャン・マカオ」を運営するサンズ・チャイナのルース・ボストン氏に聞く
デスティネーション マーケティング&セールス バイス・プレジデント
2016年6月24日 00:00
マカオのコタイ・ストリップでIR(統合型リゾート)開発を行なっているサンズ・チャイナが、9月にオープンする豪華ホテルが「ザ・パリジャン・マカオ」。そのザ・パリジャン・マカオのプロモーションのため、サンズ・チャイナでデスティネーション マーケティング&セールス バイス・プレジデント務めるルース・ボストン氏が6月に来日した。
ルース・ボストン氏は、ザ・パリジャン・マカオ以外にすでにオープンしている「ザ・ベネチアン・マカオ」「コンランド・マカオ」「ホリデイ・イン・マカオ」「コタイ・セントラル」のマーケティングを統括。インタビューの時間を得られたので、9月にオープンするザ・パリジャン・マカオなどについて話を聞いてみた。
――なぜ、この時期にマカオに大型ホテルをオープンするのか?
ボストン氏:マカオは現在も旅行者にとってエキサイティングなデスティネーションです。日本のみなさまにも魅力的な場所だと思います。日本からは毎日マカオへ運航している航空便がございますし、まだ成長の可能性を秘めています。
私どものIRはライフスタイルからラグジュアリーまでたくさんの小売店がございますが、ザ・パリジャン・マカオのオープンにより新たに150店加わり、合計750店に増えますし、MICE(Meeting、Incentive Travel、Convention、Exhibition/Eventの頭文字からの略称)においてもリゾートが新たに加わることで需要も増えると考えています。
パリは日本人のみならずアジア人にとって、大変魅力的なデスティネーションですので、マカオにパリをコンセプトにしたIRをオープンするのは価値があることだと考えております。
――マカオには現在多数のラグジュアリーホテルが進出しているが、ザ・パリジャン・マカオとほかのホテルとの違いは?
ボストン氏:大きなIR傘下には7つのブランドがあり、世界各国の食から、現地で親しまれるお料理を含むバラエティに富んだお食事のチョイスをご提供しています。ドリームワークスとのパートナーシップをはじめファミリー向けのアクティビティも多くご用意しています。ザ・ベネチアンには歌うゴンドラ乗りがいるように、新しいザ・パリジャンには展望台付きのエッフェル塔があります。これはほかのリゾートとは大きく異なると思います。
――日本でのプロモーションイベントを行なうというのは、日本人のマカオ観光への期待があると思う。日本人にどのようなマカオを感じてほしいのか?
ボストン氏:歴史的、文化的価値と新しさのコンビネーションがマカオの魅力だと思います。IRにはエンタテインメント、ショッピング、ダイニングなどが1つのリゾートにまとまっておりますので、リゾートの中で楽しむことができます。
新しくザ・パリジャンがオープンすることにより、さらに食のチョイスが増えますし、小売店の数は南アジア最大になります。このショッピングモールにはフランスのブランドも多く取り揃えており、オーセンティックなパリの街並みと情緒をご体験いただけますので、日本人旅行者にもお楽しみいただけると考えております。
――IRでは、米国のラスベガスが代表的な箇所として知られている。サンズもラスベガスにIRを展開しているが、ラスベガスとマカオの違いはどこにあるのか?
ボストン氏:似ているとは思いますが、やはりマカオはエンタテインメントや食、ホスピタリティにおいてもアジア的です。21の世界遺産、数百年前に遡るポルトガルの影響が感じられる独自の歴史があります。ラスベガスは国内市場が大半を占めますが、マカオはほかのアジアの国々の旅行者にも人気のデスティネーションです。
――ボストン氏が考えるマカオの魅力とは?
ボストン氏:アクセスがよく、交通機関が整っているのが魅力的です。(将来)香港とマカオを結ぶ橋ができればさらに利便性が向上すると考えています。
歴史とモダンな文化が融合し、さまざまな楽しみ方ができます。私はマカオ歴史地区を散策したり、犬たちと一緒にトレールを散歩したりするのが好きです。カジュアルで住みやすい場所だと思います。