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JAL、「羽田で縁結び」で集まった「恋のお願い事」を神田明神に奉納

JAL利用者が記入・投函したバレンタインカードは総数1000枚

2016年2月4日~2月14日 実施

 JAL(日本航空)は、2月4日から羽田空港内で社員有志による企画「JALバレンタインデーイベント」を展開した。神田明神とタイアップした企画「羽田で縁結び」では、羽田空港利用者が書いた「恋のお願い事」を神田明神に奉納し縁結びを祈願するもの。イベントが終了した翌日となる2月15日、JALグランドスタッフが出向き奉納・祈願する様子を見学してきたので、その模様をお届けする。

神田明神にバレンタインカードを奉納して「羽田で縁結び」

 この「羽田で縁結び」は、羽田空港からJAL便で出発する利用者に手作りバレンタインカードを配布し、「恋のお願い事」を記入してもらって神田明神に奉納する企画であるが、2月14日の夜まで受け付けた翌日に奉納するスケジュールとなった理由について、JAL本店 国内旅客販売推進本部 国内業務グループの中村嘉哉氏に尋ねると「ご記入いただいたカードの一枚一枚がお客様の思い。なのでできるだけ早く奉納し成就を祈願するのが、承った私たちの仕事だと考えて、神田明神とのスケジュールを調整させていただいた」とのことだ。

 また、「今日(2月15日)は友引ではあるが暦の上の中段、二十八宿吉凶、下段ともによい日。神社への祈願なので大安の方がよいと思われる方がいるかも知れないが、次の大安である18日は中段が“さだん”であり旅行などには凶。JALとしては今日が最適と考えた」ことや、「旧暦では今日は8日、そして友引。漢数字の“八”は末広がりとも言われるので、このイベントで感じてもらえた楽しさをご友人にお話しいただき、より多くの方にJALに親しみを感じていただけたらうれしい」といった理由もあるそうだ。このあたりは日本の企業らしい配慮だ。

 また2月4日から利用者が記入、投函したバレンタインカードは総数1000枚を超えた。JAL広報部 羽田広報グループ長の岩本浩一氏も「我々が想定していた数を大幅に上回る恋のお願いごとが寄せられた。JALを利用すると楽しいことがあると、少しでも感じてもらえればうれしい」と満足顔。また「江戸に鎮座して1300年の歴史を持つ神田明神ではあるが、一之宮はだいこく様。出雲大社のご祭神でもあり、縁結びの神様である」とのことだ。

 神田神社(神田明神)の清閑寺信房氏は「記入されたカードは絵馬と同じ意味があるので、心願成就として祈願させていただいた。もちろんこの後にお焚き上げも行なわせていただく」とのことだった。

本殿で祈念するJALスタッフ(本殿内の撮影は本来は禁止されているが、今回は特別な許可を得て撮影している)

 奉納の儀が終わり、参列したグランドスタッフの皆さんに話を聞くと、「メッセージカードのデザインなども含め、スタッフみんなで考えて行なったこと。短い期間でしたが多くのお客様にバレンタインカードをご記入いただけてうれしく思っています」「カードを楽しみながらご記入いただいているお客様を見て、こちらまでうれしい気分にさせていただけました。お客様の笑顔が私たちのやりがい、充実感につながります」と感想を述べた。

 また、「JALに対してプラスのイメージをお持ちいただけ、素敵な空の旅をお楽しみいただけたらうれしいです」「お客様にご記入いただいたカードをお預かりして今日、奉納させていただけるのはとても光栄なことです」などのコメントもあった。羽田広報グループ長の岩本氏も「できれば今後も、このようなお客様に楽しんでいただける企画をしていきたい」と話しており、これからのJALのイベントにも期待したい。

(酒井 利)