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JAL、「国境なき合唱団」が羽田空港で実施したフラッシュモブに参加

「NPO 国境なき子どもたち」との東北支援チャリティの一環

2015年12月25日 実施

 JAL(日本航空)は12月25日、羽田空港国内線第1ターミナル2階のマーケットプレイスのイベントスペースで、NPO法人「国境なき子どもたち」が実施したチャリティ活動に協力。この一環として同NPOの活動に賛同する人達が参加して結成される「国境なき合唱団」と「羽田フラッシュモブオーケストラ」によるフラッシュモブが行なわれ、JAL合唱団「フロイデ」のメンバーや有志ら約20名も参加した。このほか東京モノレールなども協力している。

 フラッシュモブとは、公共の場に人々が何気なく集まって突然演奏を始めるパフォーマンス。今回のフラッシュモブは、2011年の東日本大震災時に発生した津波などで楽器が流されるなどの被害を受けた東北の子供達に楽器や寄贈しようという国境なき子どもたちの活動の一環。演奏の前後で募金活動を行ない、寄付金はすべて東北の子供達への楽器や、音楽イベントの開催に充てられる。会場では、JALと国境なき子どもたちのスタッフがチームを組んで募金活動を実施した。

国境なき子どもたちとJALスタッフが一緒になって募金活動

 募金活動を開始してしばらくすると、会場脇でヴァイオリンやチェロによる演奏がスタート。そのまわりにバイオリンなどを持った人達が次々に集まって音楽の輪が広がり、指揮者が移動した先にも、さまざまな楽器を持った人が集まって、1つのオーケストラとなった。そして、ステージには合唱団も集まり第九を合唱。約150名の合唱団と約100名のオーケストラによる迫力ある第九が空港ターミナルビルに響き渡った。

募金活動を行なっていた脇で、最初は4名の演奏がスタート
そこに人が集まり始めて音楽の輪が広がる
指揮者の横島さんが移動した先にも、さまざまな楽器を持った人達が集まり、オーケストラと合唱団が作られた
ベートーヴェンの第九を合唱。迫力あるオーケストラの演奏と合唱団の歌声がターミナルビルに響き渡った

 この国境なき合唱団は、2012年12月にも同様に羽田空港でフラッシュモブを実施。その際にYouTubeにアップロードされた公式動画の再生回数は80万回を超えている。このイベントをプロデュースしている松山でんじろう氏によれば、国境なき合唱団は常設ではなく、こうしたイベントがあるたびに声をかけあって有志が集まるという。羽田フラッシュモブオーケストラも1つの楽団ではなくイベントのために特別に編成されており、やはりこの活動に賛同する人達が集まっているそうだ。

 2012年の羽田空港開催が初回。そして、2014年にも東京・六本木で同じような主旨で実施。今回は3回目とのこと。2012年に羽田空港で実施した際の倍ほどの人数が参加し、練習もなくぶっつけ本番だったものの、「2012年よりも遥かによかった」と話していた。

JALからも合唱団「フロイデ」のメンバーや有志社員など20名ほどが合唱に参加
吹き抜けの上層階からも多くの人がパフォーマンスを楽しんだ
演奏終了後は何事もなかったかのように(?)、そそくさと散会
JAL 東北支援チャリティイベント 羽田空港フラッシュモブ ベートーヴェン 第九

(編集部:谷川 潔/編集部:多和田新也/動画協力:石岡宣慶)