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キュナード、2018年のクイーン・エリザベスの大阪発着クルーズ12月1日発売
7泊8日で16万2000円から
(2016/5/17 20:47)
- 2016年5月17日 発表
- 2016年12月1日 受付開始
キュナード(カーニバル・ジャパン)は5月17日、帝国ホテル 東京で記者発表会を開催、「クイーン・エリザベス」「クイーン・ヴィクトリア」「クイーン・メリー2」による2018年のワールドクルーズを発表した。クイーン・エリザベスのワールドクルーズ区間では、2017年の神戸発着クルーズに続き、2018年においては大阪発着クルーズが設定され、2016年12月1日から販売開始となる。
発表会の冒頭では、カーニバル・ジャパン 代表取締役社長 堀川悟氏から挨拶があった。
「このたびキュナードは『クイーン・エリザベス』『クイーン・ヴィクトリア』『クイーン・メリー2』3隻の2018年世界一周クルーズを発表しました。2015年に発売された、2017年分クイーン・エリザベスのワールドクルーズにおいて、初の日本発着となる神戸発着クルーズは、発売後瞬く間に完売いたしました。
また、2016年3月にありましたクイーン・エリザベスのワールドクルーズでの日本寄港では、各寄港地で心温まる歓迎を受け、乗船客は日本の魅力や日本人のおもてなしに感動し、他国では得られない特別な体験とともに次の寄港地へと向かわれました。そしておかげさまで2016年度、キュナードのワールドクルーズ史上で過去最高となる日本人乗船客数を達成しました。
2017年分のワールドクルーズも現在クイーン・エリザベス、クイーン・メリー2を中心に順調にご予約をいただいており、2016年度の数字を更新するペースで推移しております。これらの状況を踏まえ、キュナードでは2018年において、クイーン・エリザベスのワールドクルーズ区間に再び日本発着クルーズを実施することを決定しました。クイーン・エリザベスの日本での高い知名度を活かし、日本発着クルーズを展開することにより、日本でのあらたなマーケットを開拓し、さらなる市場拡大を目指してまいります」と、日本発着クルーズを継続する経緯などが語られた。
続いて大阪市副市長 田中清剛氏が登壇、2018年クイーン・エリザベス ワールドクルーズ区間 大阪発着クルーズの発表を歓迎する大阪市長 吉村洋文氏からのメッセージを代読した。
「このたびクイーン・エリザベスの2018年ワールドクルーズにおいて、初の大阪発着クルーズを実施していただくことになり、大変光栄に、誇りに思っております。洋上の貴婦人と称された先代クイーン・エリザベス2は大阪に12回寄港していただき、ホテルシップとして3カ月近く停泊していただいたこともありました。また、引退前の2008年最後のワールドクルーズでは、日本で唯一寄港していただくことなど、大変名誉なことであったと感謝しております。
そして3代目クイーン・エリザベスの2016年3月22日の初寄港では、官民をあげて歓迎させていただきました。憧れの客船を見るために7万人を超える大変多くの方々にお越しいただきました。今回の大阪発着クルーズの実現により、クルーズ客船の寄港地としての大阪港のステータスがさらに高まるものと期待しております。
また、乗船される方々、見学の方々など多くの人が大阪港に集まり、華やかな雰囲気につつまれ、さらなる賑わいとなり、大阪の魅力向上につながるものと確信しております。2018年のクイーン・エリザベス大阪発着クルーズを心から歓迎するとともに、大阪をあげて万全の態勢をととのえ、クイーン・エリザベスの大阪寄港をお待ちしております」と、大阪発着クルーズを歓迎するコメントを発表した。
大阪発着クルーズの寄港地となる高知からは、高知県知事 尾﨑正直氏が臨席し、挨拶した。
「このたびクイーン・エリザベス大阪発着クルーズの寄港地に、初めて高知を選んでいただいたことは大変栄誉なことであり、心から歓迎するとともに、お礼を申し上げます。高知県としても大きな飛躍のチャンスを掴めるものと、うれしく思っております。
高知新港は2014年にメインバースが完成し、世界最大級の船も寄港できるようになりました。それにより2016年度は24隻の大型客船が寄港する予定で、乗客の皆さまには高知のさまざまな魅力を楽しんでいただいております。
高知には多くの歴史・観光資源がございます。まずは坂本龍馬の出身地ということもあり、高知新港のすぐそばには坂本龍馬の銅像があり、ゆかりの地があります。また、高知の街はコンパクトで、本丸の建造物が完全に残る日本唯一の城、また大変夜景が美しく『日本三大夜城』ともいわれる高知城が、高知新港からも車で20分ほどの近さにあります。2017年には高知城歴史博物館も開館し、6万7000点の山内家の資料が公開される予定となっております。高知においでいただいて、日本の方にも外国の方にも日本の歴史をぜひ感じていただきたいと考えております。
また、高知は清流で有名な土地でもありまして、四万十川はもちろん、高知市近隣には水質日本一の仁淀川が流れております。食でも、旅行雑誌が行なったアンケート『地元ならではのおいしい食べ物が多かった』の都道府県別ランキングで、過去10年のうち6回日本一になったのが高知県でございます。鰹のたたきをはじめとする定番のすばらしい食べ物がたくさんございます。
高知県は瀬戸内海とも世界ともつながる港を持っており、歴史、自然、食で誇るものを持っている県だと自負しております。観光でお越しになる皆さまを、高知が誇るこれらで大いに歓迎したいと思います」と高知の魅力を述べた。
続いてカーニバル・ジャパン キュナード担当部長 児島得正氏から、クイーン・エリザベス、クイーン・ヴィクトリア、クイーン・メリー2の2018年のワールドクルーズについて説明があった。
「クイーン・エリザベスは122泊123日、4カ月を超える長いクルーズを予定しておりまして、英国サウサンプトンから始まり、パナマ運河を通り西海岸に出て、南太平洋、オセアニア、日本と西回りに世界を一周します。その長い旅程のなかで、日本の寄港に絡めた発着クルーズとして、7泊8日の大阪発着クルーズを発表する次第であります。
高知については高知新港が完成したことにより実現することができましたし、大阪では3月には盛大な歓迎をしていただいたばかりでありますが、2018年も多くの日本の方に楽しんでいただきたいと考えております」とまずはクイーン・エリザベスのクルーズの概要について述べられた。
大阪発着クルーズ7泊8日の運航日程(1名16万2000円から)
3月15日:大阪(07時00分)入港~船中泊
3月16日:大阪(04時00分)出港~瀬戸内海クルージング~広島(23時00分)入港~船中泊
3月17日:広島(20時00分)出港
3月18日:関門海峡クルージング
3月19日:韓国釜山(07時00分)入港~釜山(19時00分)出港
3月20日:クルージング
3月21日:高知(07時00分)入港~高知(19時00分)出港
3月22日:大阪(07時00分)入港
「多彩なプランをご用意しておりまして、スイートルームにあたる『クイーンズスイート』にフルでご乗船いただくと912万円(以下1名あたり)からとなっております(笑)。もしもこれが大阪発着クルーズ7泊8日となりますと、59万円からとなっております。
また、日本のお客さまに人気の高い、部屋にバスタブとベランダがあるいわゆるジュニアスイートにあたる『プリンセス スイート』ですとフルで744万円から、大阪発着クルーズでは49万4000円からとなります。おそらく2018年分でもかなりお申し込みが集まるかと思います。
実はクイーン・エリザベスでもっとも多いタイプの船室が『バルコニー付船室』でして、お写真ではキングサイズベッドですが実際はツインベッドとなっております。ソファやベランダも備えておりまして、こちらがフルですと408万円からですが、これが大阪発着クルーズでは27万2000円からと、ぐっとお得なお値段となりまして、2017年に予定しております神戸発着クルーズでもっともお申し込みが多かったのがこのタイプでございます。
最後にご紹介するのが窓のない『内側船室』、価格のせいか意外と人気がございまして、こちらですとフルで240万円からの設定が、16万2000円からとなります。このようにお客さまのご予算に応じて幅広いお部屋をご用意しております。ちなみに大阪発着には設定がないのですが、フルワールドクルーズで最高額のお部屋『グランド スイート』をご利用されると、2200万円でございます」と多彩な部屋のバリエーションを紹介した。
「これまでクイーン・ヴィクトリアは北米への寄港が多かったのですが、2018年は北米発、南米を回るクルーズを初めて予定しております。実は30泊を超える長期クルーズを楽しまれる方が増えておりまして、ゆったりと船の旅を楽しまれたいシニアの方が増えているようです。おそらく日本からも多くのご乗船が予想されるので、日本人スタッフの乗船も予定しております」とクイーン・ヴィクトリアのワールドクルーズについても説明。
クイーン・ヴィクトリアの2018年フルワールドクルーズ プランの一部
フォート・ローダーデール発着50泊:96万1000円~
フォート・ローダーデールからバルパライソ34泊:66万1000円~
リオデジャネイロからバルパライソ19泊:40万9000円~
「そしてキュナードのフラグシップであるクイーン・メリー2は、アフリカ、オセアニア、東南アジアを回るクルーズを予定しております。日本には寄港しないのですが、日本から飛行機でお越しになる『フライ&クルーズ』で1週間~10日ほどの短めのクルーズを楽しまれる方が毎年大変増えております。
2016年のクイーン・エリザベスに乗船された日本人のなかで、日本から香港に飛行機で移動して、シンガポールまで乗船された方が一番多かったんですね。乗船期間も2泊~122泊まで用意しておりまして、そういった船旅の楽しみ方もあると思いますので、ご検討いただければと思います」とクイーン・メリー2や船旅の選択肢が増えていることについて語った。