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国道357号東京湾岸道路 本牧ふ頭~大黒ふ頭が開通

一般道路を使った輸送時間が約20分短縮

2016年3月27日 開通

 国道357号東京湾岸道路の本牧ふ頭~大黒ふ頭間が3月27日夜、開通した。供用開始時刻は上りの大黒ふ頭方面行きが同日23時、磯子方面行きの下りが同日20時。

 それに先駆けて国土交通省関東地方整備局は同日、本牧地区 国道357号東京湾岸道路・臨港道路開通式を開催した。

 開通区間は横浜市の大黒ふ頭と南本牧ふ頭を結ぶ延長2.3kmの区間で、本区間の開通によって東京湾岸道路と南本牧ふ頭を一般道路で直結し、港湾施設の輸送力強化や周辺地域の渋滞軽減などが期待されている。特に信号の少ない道路を通ることができることから、従来は33分(信号15回、約9.3km)かかっていた南本牧ふ頭~大黒ふ頭間が、約14分(信号7回、約8.6km)に短縮されるという。

 また、600mに渡る「本牧出口ランプ」も新設。357号の延伸によってこれまで使用してきた新山下方面と357号大黒方面(横浜ベイブリッジの一般道部分)を結ぶ入口および出口が、新山下方面から大黒方面への入口専用となり、大黒方面からの車両は新設された出口専用の本牧出口ランプを通って本牧、新山下方面へ行くことになる。

菅義偉内閣官房長官

 式典ではまず、地元選出の衆議院議員である菅義偉内閣官房長官が挨拶した。菅氏は「357号は横浜港と東京・羽田を結ぶきわめて重要な道路。本日の開通によって横浜港は大黒、本牧、南本牧が結ばれ効率化に大きな役割を果たすと同時に、港湾部の道路混雑緩和をし、元町、みなとみらい21地区などがより活性化される」と述べたほか「私たちにとっての最大の悲願は横浜から東名高速へ直結する環状道路である北線、北西線の開通。これが実現すれば横浜が全国と結ばれる。北線は来年度中の開通をめざし、横浜から第三京浜道路の港北インターまでを開通。港北から東名・青葉までを結ぶ北西線はなんとしても2020年の東京オリンピック/パラリンピックまでに開通させたい。国と横浜市、首都高がきわめてしっかり連携をしている。予算をしっかり確保して予定通り開通できるよう国としても対応していく」と、国としてバックアップしていくことを明言した。

林文子横浜市長

 続いて、林文子横浜市長も挨拶した。林氏は、「今回の開通で臨海部の物流が強化され、横浜港の機能も強化される。今回の区間開通は待望したもので、大黒ふ頭と本牧南ふ頭がつながることで、横浜市の経済活性化につながる。今後も経済活性化と市民生活に寄与する開発を進めたい。また、先ほど官房長官から力強い言葉をいただき、国からの支援の強さに感謝したい。本事業がスタートした当時から長い時間がかかっているが、これは先人の努力の成果。そうした思いを受け止めて今後も道路行政に努めていきたい」などと語った。

【お詫びと訂正】初出時、菅氏の名前を誤って表記している箇所がありました。お詫びして訂正いたします。

出席者によるくす玉割りの様子
通り初めの様子
式典会場は横浜ベイブリッジからつながる本牧出口ランプ付近で行なわれた
本牧出口ランプの分岐
国道357号 八景島 磯子方面の道路
本牧出口ランプ
地上から本牧出口ランプを見たところ

(ミヤハラシンジ)