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ブータン、日本と国交30周年を記念し期間限定で最低公定料金を撤廃する「ブータン・日本親善オファー」

6月1〜8月31日実施。航空料金やホテルは最大50%割引

2016年1月19日 開催

ブータン・日本親善オファー:2016年 6月1〜8月31日 実施

プレスミーティングには、多くの報道陣、関係者が参加した

 JETRO(日本貿易振興機構)は1月19日、2016年が日本とブータンの外交関係樹立30周年を迎えるのに伴い、観光プロモーション概要説明を目的としたプレスミーティングを開催した。来日したブータン政府観光局マーケティングマネージャー、ブータン経済大臣もミーティングに参加し、ブータンの魅力や期間限定の最低公定料金撤廃を説明した。

挨拶をするブータン政府観光局マーケティングアンドプロモーション部部長のダムチョ・リンズィン氏
ブータン経済大臣のノルブ・ワンチュク氏は、今年が特別な年だと説明

 ブータンへ旅行するには、必ず現地もしくは日本の旅行会社を通して手配する必要がある。ブータン政府は旅行の品質安定のため「公定料金」を定めており、個人旅行でも団体旅行でも、最低限決められた公定料金を支払わなければならない。代わりに日本発着のフライトからビザ、現地の手配までをすべて一括で申込みできるというメリットがある。

 1日あたりの公定料金は、1人につき3〜5月、9〜11月だと、1人目290ドル、2人目280ドル、3人目以上250ドル。1〜2月、6〜8月、12月ではそれぞれ50ドルずつ安くなり、1人目240ドル、2人目230ドル、3人目以上200ドルとなる。

ブータンの公定料金表

3〜5月/9〜11月:1人目290ドル、2人目280ドル、3人目以上250ドル
1〜2月/6〜8月/12月:1人目240ドル、2人目230ドル、3人目以上200ドル

 公定料金には、内国税65ドル、宿泊代(3つ星ホテル)、食事代(1日3食)、ガイド代、国内移動代(航空路線利用以外)、トレッキング時のキャンプ設備、運搬代が含まれる。ホテルのアップグレードや食事の際の飲料などは、別途追加料金が必要となる。

 今回発表された「ブータン・日本親善オファー」は、6月1〜8月31日までの期間限定で上記の公定料金を撤廃する。旅行者は、自分または日本の旅行会社を通じて、認可されたブータン現地旅行会社に旅行を手配しなければならないが、以下の条件でブータンへの旅行ができる。

「ブータン・日本親善オファー」実施期間中の渡航条件

・日本国籍の所有者
・1泊US200ドルの最低公定料金を撤廃。1人1泊US65ドルの内国税と、宿泊や移動、飲食などの旅行にかかる実費のみを支払う。
・ドゥルックエアーとブータンエアラインズは、航空運賃を50%割り引き。
・ホテルは最大50%の割り引き。
・食事をするレストランや、ホテルなどの施設やサービスを選択できる。ただしこの場合は、公定料金を支払って旅行する際と同じ品質の施設やサービスから選択することとなる。また、滞在は三つ星以上のホテル、ライセンスを持ったガイドを雇うことが必須。

 また、ブータン・日本親善オファーの期間には、以下の祭事が行なわれる予定。

「ニマルン ツェチュ」(6月13日〜15日)

中央ブータンにあるブムタンのチュメの谷にあるニマルン・ラカン(ニマルン寺)で行われる祭。ハイライトは、ブータンに仏教を伝えた聖人「グル・リンポチェ」の縦9メートル、横12メートルの巨大な大仏画。

「クジェ・ラカン ツェチュ」(6月15日)

グル・リンポチェの誕生日に開催される祭で、「グル・リンポチェの8変化の踊り」などの仮面ダンスや、伝統的フォークダンスが行われる。

「ハ サマー・フェスティバル」(7月5日〜6日)

仮面ダンスやブータンの伝統的なフォークダンス、歌のほか、遊牧民のテントなどが展示されている。出店では、“ハ”の名物である「ヒュンテ」(そば粉の皮で作られた餃子のような料理)も味わえる。

「松茸フェスティバル」

中央ブータンにあるブムタン地方では、8月23日〜24日(仮予定)に松茸フェスティバルを開催。また、ティンプー県ゲネカ村でも8月15日〜16日に開催される。野生の松茸を探して収穫するプログラムも用意される。

 プレスミーティングでは、ブータン政府観光局マーケティングアンドプロモーション部部長のダムチョ・リンズィン氏が登壇。ブータンの観光名所などを綴ったビデオが上映された。

ブータンの伝統行事、祭、寺院などを巡る観光プロモーションビデオが上映された

 続いて、ブータン経済大臣のノルブ・ワンチュク氏が登壇し、「日本とブータンの外光樹立30周年の今年は、ブータンにとっても特別な年」と述べ、2016年、ブータンは「火の雄の申年」で、それは聖人グル・リンポチェが生まれた年の干支だとされる。また、ブータンの国家統一を成し遂げたシャプドゥンがブータンに到着して400年という記念の年。さらに、待望の王子が生まれる年ということで全国民が期待している。

 ノルブ・ワンチュク氏は「ブータンにとって、日本はとても大事な国、大事な人々。今まで30年にわたって協力してくれた。日本の救急車がブータンで患者を運び、日本の耕運機がブータンの農家を助け、日本の支援で電線が敷設され、日本の先生が教育を援助してくれる。すべてのブータン人が日本のことをよく知っている。特別な年に、日本にお礼するため、今回のオファーを企画した。このオファーを使ってぜひブータンに来てほしい」と語った。

2011年に、ジグミ・ケサル国王が来日し国会にて「日本とブータンは兄弟」だと演説した
昨年、一般募集して決定した日・ブータン外交関係樹立30周年記念行事の公式ロゴマーク
「日本と距離が離れているが、山の中に日本人の友だちがいるということを伝えたい」とノルブ・ワンチュク氏

 ブータン(ブータン王国)は、中国の南西、インドの北西に位置し、面積は約3万8000q2と九州とほぼ同じ大きさ。首都はティンプー。人口は約75万3000人(2013年現在)。日本との時差は-3時間。

ノルブ・ワンチュク氏から在東京ブータン王国名誉総領事館の徳田ひとみさんに感謝の気持ちが贈られた

(政木 桂)