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3シーズン目の日本発着クルーズ中、豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」の船内

横浜港大さん橋国際客船ターミナルに停泊する「ダイヤモンド・プリンセス」
三菱重工業から2004年に引き渡されたことを示すパネルが船内に掲示されている

 2015年で設立50周年を迎えているプリンセス・クルーズは、10万トン超の豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」による日本発着のレギュラークルーズを4月より実施している。横浜港に寄港時、次の新たなクルーズへと出港する直前の船内を見学する機会を得たので、レポートする。

 ダイヤモンド・プリンセスは2004年に就航した、総トン数11万5875トン、全長290mの客船で、三菱重工業長崎造船所で建造された、日本生まれの客船だ。10万トン超級の客船ではあるが、マスト高が54mと、横浜ベイブリッジの桁下高制限の条件をクリアしやすいことから、横浜への寄港時は大さん橋へ接岸している。

 2013年からは日本発着のクルーズを担当し、日本にとってのサマーシーズンとなる4月~10月を中心に、2014年、2015年には多数のクルーズツアーを運航。さらに2016年も日本発着のクルーズを行なうことが予定されている。

 下記は、2015年にプリンセス・クルーズが催行する日本発着クルーズで、これから実施されるものの一覧である。

たっぷり北海道周遊とサハリン

日程:7月8日~7月17日(10日間)
寄港地:横浜~釧路~知床半島クルージング~コルサコフ~小樽~函館~青森~横浜

たっぷり北海道周遊とサハリン

日程:7月17日~7月26日(10日間)
寄港地:横浜~釧路~知床半島クルージング~コルサコフ~小樽~函館~青森~横浜

ぐる~り! 日本列島大周遊と釜山

日程:7月26日~8月3日(9日間)
寄港地:横浜~長崎~釜山~舞鶴~金沢~青森~横浜

たっぷり北海道周遊とサハリン

日程:8月19日~8月28日(10日間)
寄港地:横浜~釧路~知床半島(クルージング)~コルサコフ~小樽~函館~青森~横浜

夏の名残の青森・秋田・函館とロシア・ウラジオストク

日程:8月28日~9月6日(10日間)
寄港地:横浜~青森~秋田~ウラジオストク~函館~横浜

 このほかに、チャーターツアーとして、阪急交通社が8月3日~12日(10日間、10日に大阪下船の8日間プランも用意)の日程で「ねぶた祭り・竿燈まつり 日本周遊 済州島クルーズ」(横浜~青森~秋田~済州島~鹿児島~大阪~横浜を催行。

 また、クルーズプラネットによるチャーターツアーとして、8月12日~8月19日(8日間)に「阿波おどり観覧・熊野大花火と瀬戸内海クルーズ8日間」(横浜~徳島/小松島~釜山~熊野沖に錨泊~名古屋~横浜)を予定している。

 プリンセス・クルーズでは、2016年もダイヤモンド・プリンセスを日本発着クルーズに投入することを決定しており、すでに販売も開始。下記のようなスケジュールとなっている。

 特徴は1週間以下の“ショートクルーズ”が増えていることで、多忙なサラリーマン世代の人でも参加しやすいプランが多い。また、2015年11月30日までに予約すると早期割引きが適用され、部屋により5000~2万円の割引きを受けられる。

 例えば、4月25日出発の長崎~韓国の5泊6日クルーズは、正規代金では海側の部屋の最安値が10万3000円となっているが、早期割引特典を適用すると9万8000円になる。このほかに政府関連諸税(プランによって額は異なる、長崎~韓国の例では8400円)が必要になるが、それでも、日数あたりの宿泊費用と無料ダイニングでの3食付きであることを考えると、日数面でも金額面でも、休みの過ごし方として十分に現実的な選択肢の1つになるものではないだろうか。

気軽にショートクルーズ 長崎と韓国

日程:4月25日~4月30日(6日間)
寄港地:横浜~釜山~長崎~横浜
正規代金:9万7000円~52万2000円

ゴールデンウィーク気軽に韓国! ショートクルーズ

日程:5月4日~5月8日(5日間)
寄港地:神戸~釜山~神戸
正規代金:9万2000円~58万3000円

台湾三都市周遊(鹿児島寄港)

日程:5月8日~5月16日(9日間)
寄港地:神戸~鹿児島~基隆(台北)~高雄~花蓮~神戸
正規代金:16万円~83万8000円

台湾三都市周遊(那覇寄港)

日程:5月16日~5月24日(9日間)
寄港地:神戸~那覇~基隆(台北)~高雄~花蓮~神戸
正規代金:16万円~83万8000円

新緑の瀬戸内海と九州・四国・韓国

日程:5月24日~5月30日(7日間)
寄港地:神戸~瀬戸内海クルージング~関門海峡クルージング~釜山~長崎~油津(宮崎)~高知~神戸
正規代金:13万3000円~57万1000円

グランド北海道周遊と知床クルージング・サハリン

日程:5月30日~6月10日(12日間)
寄港地:神戸~函館~室蘭~釧路~知床半島クルージング~コルサコフ~小樽~青森~神戸
正規代金:24万7000円~106万6000円

龍馬ゆかりの地 神戸・長崎・高知と韓国

日程:6月10日~6月15日(6日間)
寄港地:神戸~高知~関門海峡クルージング~釜山~長崎~横浜
正規代金:7万7000円~50万2000円

ハイサイ沖縄と台湾三都市周遊

日程:6月15日~6月24日(10日間)
寄港地:横浜~那覇~基隆(台北)~高雄~花蓮~横浜
正規代金:19万7000円~91万9000円

ぐるり北海道周遊と知床クルージング・サハリン

日程:6月24日~7月3日(10日間)
寄港地:横浜~釧路~知床半島クルージング~コルサコフ~小樽~函館~青森~横浜
正規代金:19万7000円~91万9000円

気軽にショートクルーズ 長崎と韓国

日程:7月3日~7月8日(6日間)
寄港地:横浜~釜山~長崎~横浜
正規代金:10万6000円~52万7000円

ぐるり北海道周遊と知床クルージング・サハリン

日程:7月8日~7月17日(10日間)
寄港地:横浜~釧路~知床半島クルージング~コルサコフ~小樽~函館~青森~横浜
正規代金:19万7000円~91万9000円

本州・四国・九州・北海道 美しきニッポン発見と韓国

日程:7月17日~7月25日(9日間)
寄港地:横浜~清水~高知~長崎~釜山~函館~横浜
正規代金:17万1000円~84万7000円

ねぶた祭りに沸く青森、ぐるり北海道とサハリン

日程:7月25日~8月4日(11日間)
寄港地:横浜~釧路~知床半島クルージング~コルサコフ~小樽~室蘭~函館~青森~横浜
正規代金:23万2000円~100万3000円

日本の夏! 竿燈・ねぶた・よさこい・阿波おどりに沸く日本周遊と韓国

日程:8月4日~8月15日(12日間)
寄港地:横浜~秋田~青森~堺港~釜山~関門海峡クルージング~高知~徳島~横浜
正規代金:25万7000円~107万6000円

熊野大花火・瀬戸内海・湯ったり九州と韓国

日程:8月15日~8月24日(10日間)
寄港地:横浜~清水~(熊野)~瀬戸内海クルージング~別府~鹿児島~釜山~名古屋~横浜
正規代金:18万7000円~92万9000円

にっぽん南国めぐりと韓国

日程:8月24日~8月31日(8日間)
寄港地:横浜~釜山~鹿児島~油津(宮崎)~高知~清水~横浜
正規代金:14万7000円~77万円

ぐるり北海道周遊と知床クルージング・サハリン

日程:8月31日~9月9日(10日間)
寄港地:横浜~釧路~知床半島クルージング~コルサコフ~小樽~函館~青森~横浜
正規代金:18万7000円~90万9000円

日本の美 瀬戸内海・名城の地めぐりと韓国

日程:9月9日~9月17日(9日間)
寄港地:横浜~名古屋~瀬戸内海クルージング~関門海峡クルージング~釜山~長崎~八代(熊本)~横浜
正規代金:16万1000円~83万7000円

シルバーウィーク 秋の瀬戸内海・大阪たっぷり満喫と韓国

日程:9月17日~9月25日(9日間)
寄港地:横浜~名古屋~瀬戸内海クルージング~関門海峡クルージング~釜山~長崎~大阪~横浜
正規代金:16万1000円~83万7000円

ぐるり北海道周遊と知床クルージング・サハリン

日程:9月25日~10月4日(10日間)
寄港地:横浜~釧路~知床半島クルージング~コルサコフ~小樽~青森~函館~横浜
正規代金:17万7000円~89万9000円

気軽にショートクルーズ 長崎と韓国

日程:10月4日~10月9日(6日間)
寄港地:横浜~釜山~長崎~横浜
正規代金:9万7000円~52万2000円

客室紹介

 それでは船内を紹介していく。まずは客室だ。今回見学できたのは、窓のない「内側」、デッキ9(ドルフィンデッキ)の「ジュニア・スイート(中央)」、船首寄り角部屋の「プレミアム・スイート」の3部屋だ。

客室があるデッキの通路。絨毯のラインが左舷側通路は赤色、右舷側通路が緑色と分けられ、自分がどこにいるかを把握しやすくしている。ピンと来た人もいると思うが、船や飛行機が、進行方向を示すために夜間に点灯する側面標識と同じ色使いだ

内側部屋

 内側部屋とは船体内側寄りにある部屋で、窓がなく、もっとも安価な部屋となるのが特徴。部屋からの大海原は望めないが、船内アクティビティを活発に行なって部屋は寝る場所、と割り切る人も少ないなくそうだ。

内側部屋の客室
日本茶のティーバッグは無料で各部屋に用意される
TVも装備。BS NHKほかを視聴できる
クローゼット
お手洗いとシャワールームも清潔感がある。シャワーヘッドは以前は固定されていたが、現在は取り外して利用できるものへ改装されている

ジュニア・スイート(中央)

救命ボートの上部にバルコニーがせり出しているデッキ(フロア)があるが、この部屋が「ジュニア・スイート」である

 続いては、デッキ9(ドルフィンデッキ)の「ジュニア・スイート(中央)」。ジュニア・スイートを含め、船体側面のバルコニーのある席は、船体中央部と前方/後方寄りで価格差が付けられ、中央部がやや高い設定になっている。

 ちなみに、ジュニア・スイートはデッキ9だけに設けられており、その上の10~12デッキの同位置はバルコニー付きの一般客室となる(一部ペントハウス・スイートがある)。この違いは、船を外から見た方が分かりやすいが、デッキ9のみは、その下の階にあるボートを吊るす施設のために床面がせり出している。その分、部屋が広くなっており、これを「ジュニア・スイート」として分類しているのだ。

 また、ジュニア・スイートは、ファミリー・スイートと並んで最も安価な“スイートルーム”となるが、ファミリー・スイートは船内に2部屋しかないのに対し、ジュニア・スイートはデッキ9の側面ほぼ全部屋と、デッキ8の一部に用意されており、部屋数が圧倒的に多い。

 乗船時のウェルカム・グラス・スパークリングワインに始まり、バスタブ付きのお風呂、ウォシュレット付きトイレ、上質なマットレスなど、ワンランク上の船旅を楽しむ上で、価格の面でも部屋の取りやすさでも利用しやすい部屋となっている。

ジュニア・スイートの客室
このリビングルームがジュニア・スイートの特徴。TVもベッドルームとリビングルームの両方向に向けて2台設置されている
バルコニー。隣室とのプライバシーも保たれている
ティーバッグはジュニア・スイートも同じように提供される
コンセントは日本の電気製品がそのまま使える形状で、アース付きの3つ口となっている
バスタブ付きのシャワールーム、ウォシュレット付きトイレも“スイートルーム”である「ジュニア・スイート」の特徴

プレミアム・スイート

 船内に5部屋しかない「プレミアム・スイート」は、上から数えて5番目に高価な“スイートルーム”となる。船首の両舷部に置かれた部屋で、デッキ10(カリブ・デッキ)とデッキ11(バハ・デッキ)に2部屋ずつ、デッキ12(アロハ・デッキ)の左舷側に1部屋が設置されている。

 客室内はベッドルームとリビングルームが独立。バルコニーは船首に向かって大きく広がっている。後ほど紹介するが、ダイヤモンド・プリンセスは船の前方の眺めを楽しめるパブリックスペースがあるものの、自分の空間で落ち着いて眺めを楽しめるのはこの部屋の大きな魅力だ。

ベッドルームは独立。ベッドのほかには化粧台が設置されている
セキュリティボックスのほか、ソーイングセットなどのアメニティも
クローゼット
リビングは広いながらも書斎のような個室感もある落ち着けそうな部屋
有料とはなるがミニバーも用意されている
部屋から一見すると普通のバルコニーだが、1歩外に出ると驚く。船の進む先を眺めながら自分の時間を過ごせるし、見上げれば操舵室の窓も見える
バスルームはもちろんバスタブがあり、トイレもウォシュレット付き

パブリックスペース

 ここからは乗客が共有する船内の施設を紹介していく。

 ボーディングブリッジを使ってダイヤモンド・プリンセスへ乗船する場合は、デッキ6から乗り込むことになる。一歩入ると、そこには3デッキ吹き抜けのアトリウムが広がっている。ここでは、通常出港の翌日に設定される最初のフォーマルナイト(フォーマルな服を着て夜を楽しむ日)には、グラスタワー(シャンパンタワー)を行なうのが恒例になっている。また、出港時には鏡割りも行なわれるほか、クルーズ終了間際に設定される2回目のフォーマルナイトでは、上から風船を落とすバルーンドロップが行なわれるという。

 ちなみに、プリンセス・クルーズ運航客船の出港式などでのバルーンリリースなど、同社が風船を使ったイベントを行なう場合は、イメージカラーでもある青と白の風船を利用することが多いが、50周年記念の今年は“ゴールド”をイメージカラーに使っており、バルーンドロップで使われる風船も金色なのだという。

 船内での支払いは、ルームキーとしても機能するIDカード「クルーズカード」がクレジットカードに紐付けされており、船内ではサインのみでさまざまな支払いを行なう。支払い通貨は米ドル立てとなる。

乗船直後に目の前に広がる3デッキ吹き抜けのアトリウム。この写真は1層下がってデッキ5から撮影したもの
デッキ5~7にかけて吹き抜けになっているアトリウム
出港を控え、鏡割りの準備も行なわれていた
6階の乗船口すぐのところにあるカウンター。さまざまなゲスト対応を行なう

 ここからは、下層デッキにある施設から順に紹介していく。ちなみに、客室の紹介のところでも少し触れているが、ダイヤモンド・プリンセスは各デッキに名前が付いている。例えば、乗船口のあるデッキ6は「フィエスタ・デッキ(Fiesta Deck)」、デッキ5は「プラザ・デッキ(Plaza Deck)」などと名付けられている。

 客室があるデッキ8~12は、上層階から順に、デッキ12が「アロハ・デッキ(Aloha Deck)」、デッキ11が「バハ・デッキ(Baja Deck)」、デッキ10が「カリブ・デッキ(Caribe Deck)」、デッキ9が「ドルフィン・デッキ(Dolphin Deck)」、デッキ8が「エメラルド・デッキ(Emerald Deck)」となっており、A~Eのアルファベット順に頭文字が並んでいる。

 部屋番号も、アロハ・デッキ(12)なら「A***」、バハ・デッキ(11)なら「B***」といった具合に頭文字を付与して付けられており、自分の部屋がどのデッキにあるかを把握しやすくなっている。

船内の案内板も、現在地のデッキの名前が記載している。この看板がある場所は「Dolphin Deck 9」の「Starboard Side」、つまり右舷側であることを表わしている
エレベータホール。エレベータは前方、中央、後方の3カ所にある

デッキ5~6:ダイニング

 クルーズ代金に含まれる料理を楽しめるレストランはデッキ5~6にある。デッキ5に「サボイ・ダイニング」「ヴィバルディ・ダイニング」、デッキ6に「インターナショナルダイニング」「サンタフェ・ダイニング」「パシフィックムーン・ダイニング」と5カ所あり、乗客それぞれに、決められたダイニングに専用のテーブルが割り振られている。

 例えば、「Aさんはサボイ・ダイニングのこのテーブル」といった具合に決められ、サーブするスタッフも決まっている。日を重ねるごとに乗客の好みを把握でき、サービスの質が高まっていくというわけだ。

クルーズ代金に含まれる料理を楽しめるレストランの1つ「インターナショナル・ダイニング」
ランチメニューの例
ディナーメニューの例

デッキ5:図書館

 デッキ5には図書館もある。ここには英語の本だけでなく、日本の文庫本や、「地球の歩き方」といった旅行ガイドなども用意。さらにインターネットができるPCも設置されていた。

デッキ6:カジノ

 クルーズの華とも言えるカジノも設置されている。とはいえ、日本ではカジノは違法のため、日本領海上では運営されておらず、領海外に出たところでオープンになる。ちなみに現金のほか、クルーズカードが使えるという。

デッキ6:シガーラウンジ

 喫煙者向けのラウンジで、お酒を飲みながらタバコや葉巻きを楽しめるラウンジ。TVにはスポーツ番組が流れていることが多いという。

デッキ6~7:プリンセスシアター

 船首寄りの部分に、2デッキ吹き抜けで作られている「プリンセスシアター」。約700名を収容可能で、ダンスショーなどが開かれる。

デッキ7:ホイールハウス・バー、クルーナーズ・バー

 船内にはバーが多く、デッキ7には「ホイールハウス・バー」と「クルーナーズ・バー」がある。ホイールハウス・バーは高級感があり、大人の雰囲気が漂うバー。クルーナーズ・バーは、もう少しカジュアルで明るい雰囲気のバーだ。どちらも生演奏などが行なわれる。

「ホイールハウス・バー」
「クルーナーズ・バー」

デッキ7:エクスプローラーズ・ラウンジ

 ダンスフロアがある広いラウンジで、バーも併設されているのでお酒も楽しめる。連日、さまざまなショーが開催される。

デッキ7:Kai(海) Sushi

 通常のダイニングでも和食は提供されるが、日本人のソウルフードともいえるお寿司は専門店が入っている。このお店は別途料金がかかり、食べたものに応じて料金を支払うシステムになっている。

デッキ7:サバティーニ

 「サバティーニ」はイタリアンレストランで、こちらもクルーズ代金とは別に料金がかかる。とはいえ、支払うのは席料のみで、食事そのものへのチャージは発生しないシステムとなっている。

サバティーニ。イタリア風のオブジェが飾られているとおりのイタリアンレストラン
ちなみに、デッキ7の通路の窓は屏風のような襖のような雰囲気で、なんとなく和のテイストを感じさせる

デッキ7:クラブ・フュージョン

 ステージでの生演奏を楽しみながら、夜の時間を楽しむクラブ。船尾寄りにあり、かなり広い面積を占めている。

デッキ14:ホライゾンコート

 ここはクルーズ代金に含まれるビュッフェスタイルのレストラン。朝食、ランチ、ディナーのほか、間の時間には軽食も提供され、いつ来てもカジュアルに食事を楽しめる場となっている。

デッキ12~15:プール

 デッキ12以上は一部がオープンデッキとなっており、特にデッキ14からはオープンデッキのスペースが大幅に増える。ここにはプールが4カ所に設けられており、思い思いの場所で楽しむことができる。

 船首寄りのデッキ12にある「ラッププール」など、子供が入れない大人専用プールもある。

「テラスプール」
デッキ14にある「Calypso Reef & Pool」
同じくデッキ14にある「Neptune's Reef & Pool」を上層デッキから眺めたところ
「Neptune's Reef & Pool」の脇には「トライデント・グリル」と呼ばれる食事やドリンクを楽しめるカウンターが並んでいる
「Neptune's Reef & Pool」から1つ上のデッキに上がると、ここにバーがあるほか、デッキチェアが並んでおり日光浴を楽しめる

【お詫びと訂正】初出時、大人専用プールの説明などに誤りがありました。お詫びして訂正いたします。

デッキ15:泉の湯

 日本風の大浴場「泉の湯」があるのは、いかにも日本生まれの船で、日本発着クルーズに投入される船らしいところ。「半露天風呂」という外光が射し込むお風呂やサウナなども備える。

泉の湯のエントランス
水着着用のスパプール
こちらは女湯の入り口とロッカー
外光が射し込む「半露天風呂」
大浴槽
サウナ
こちらは男湯

デッキ16:サンクチュアリ

 ここは入場料が必要な特別なエリアで、大人のみが入場できる。静かな時間を過ごしたい人向けの場所だ。また、出港時には、ここで日本国旗と英国国旗を掲揚するセレモニーが行なわれ、サンクチュアリを見下ろせる下記写真の場所には多くの人が集まるという。

サンクチュアリ。ここに日本国旗と英国国旗を掲げるセレモニーが行なわれるという

デッキ15:スパ

 デッキ15の船首寄りにはスパがあり、受付を進むと、美容室やフィットネスルーム、エアロビクススタジオなどがあるほか、マッサージルームも設置されている。ヨガやピラティス、ボクシングなど、予約制でさまざまなトレーニングクラスも用意している。

スパの受付や通路、小物にどことなく和風な雰囲気を漂わせている
フィットネスルーム
マッサージの待合室

デッキ17:スカイウォーカーズ・ナイトクラブ

 もっとも上層階にあるクラブで、エントランスはやや怪しげな雰囲気だが、クラブ自体は見晴らしのよい、オープンラウンジのような雰囲気。

そのほか

デッキ14に相当する高さにある、操舵室の上部にあるデッキ
こちらはデッキ8の「プロムナード・デッキ」で、船首まで歩ける
デッキ8のプロムナードデッキの船体側面部分。上にあるのは天井ではなく救命ボート
船尾寄り最上階(デッキ18)にあるスポーツコート。そこから見下ろす眺めもよい
スポーツコートから見た煙突
ファンネルマーク
右舷側(スターボードサイド)の眺め
左舷側(ポートサイド)の眺め

編集部:多和田新也