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東京の初乗り410円タクシー導入の効果は利用回数が6.1%増、収入が2.8%増

新初乗り運賃での利用回数35.7%増も収入は減

2017年5月19日 発表

410円タクシーの効果。運送回数について

 国土交通省 自動車局 旅客課は、1月に東京で導入された410円タクシーの効果について、5月19日に発表した。調査期間は1月10日から3月31日、調査対象は東京のタクシー会社19社、1193台。

 調査の結果、1日1台あたりの運送回数を2016年の同時期と比較すると、1km・410円の新初乗り運賃以下の利用回数は1.4回から1.9回へ35.7%増。2km・730円の旧初乗り運賃以下の利用回数は7.5回から8.9回へ18.7%増となった。全体では27.7回から29.4回と6.1%増加。

 1日1台あたりの運送収入は、走行距離2km以下では7.3%の減だが、2km~6.5kmで3.3%増、6.5km以上で4.7%増。近距離利用での運賃引き下げと、中長距離利用による運賃引き上げにより、トータルでは4万8257円から4万9586円へ2.8%増となっている。

410円タクシーの効果。運送収入について