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日本交通とP&G、“クサくないタクシー”に乗れる「ファブタク」サービスを全国1万3500台で展開
8月30日～9月29日の期間実施
2016年8月30日 19:39
- 2016年8月30日～9月29日 運行
日本交通とP&G（プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン）は8月30日、消臭された“クサくないタクシー”を利用者が選んで乗れる「ファブタク」サービスを8月30日～9月29日の期間、全国1万3500台のタクシーで展開すると発表した。
両社が運行するファブタクは、クルマ用ファブリーズを搭載してニオイ対策を強化したタクシーで、期間中は窓にステッカーが目印として貼付される。タクシーの利用者は「全国タクシー」アプリを使って「ファブタク」を選んで乗車することも可能（アプリでファブタクを指定配車できるのは、日本交通グループのみ）。
8月30日、東京都内で行なわれた“ファブタク”出発式には、日本交通会長 川鍋一朗氏とP&Gホームケア ヴァイス プレジデント 伊東正明氏が出席、会場に集まった乗務員へ向けてタクシー業界における消臭戦略の重要性とその意気込みについて話した。
出発式では、川鍋氏から日本交通では8年前からタクシーの品質チェックを展開していたものの、ニオイに関してはコントロールが難しく、課題としてずっと残っていたことが明かされた。
川鍋氏は「脱ニオイ対策に取り組もうと、昨年の年末“ファブタク”と称してやったところ非常に反響が大きく、やはりニオイは大きなテーマだった」と語り、続けて「昨年は2300台と都内の一部で行なっていたものを、今回は全国1万3500台に拡大しております。“タクシーがクサイよ”というお客さまの声が減ることを願い、クサくない室内環境を乗務員の方々に作っていただきたい」と話した。
一方、伊東氏からはクルマ用ファブリーズでその市場規模を拡大してきたことを紹介するとともに、その商品の性能について伊東氏は「クルマの室内環境がよくなることは自信がある」と語り、今回のプロジェクトに関しては、クルマ用ファブリーズが付いているクルマと付いていないクルマの違いを知ってもらう狙いがあることが示された。
伊東氏は「前回実証していただいた2300台の乗務員の方からは、ニオイの問題を手軽に確実に取り除くができたと評価していただいております。自信をもってプロジェクトに取り組んでいただきたい」とコメントした。
また、出発式の会場ではゲスト講師の臭気判定士 富樫真生氏による車内のニオイ対策講座が展開され「ファブタクのニオイ対策 7箇条」が示された。
ファブタクのニオイ対策 7箇条
・クルマ用ファブリーズでニオイを根本から消臭
・乗務員は清潔な制服、洗いたてのＹシャツを着用
・出車前の衣服のニオイチェック
・ゴミのない車内・濡れた雑巾を持ち込まない
・できるだけ車内での食事をしない
・喫煙休憩後、最低3分の間をあけ、制服をはたく、うがいや深呼吸をするなど車内にタバコのニオイを持ち込まない
・こまめな車内換気
富樫氏からは、車内のニオイに気づくチェック方法として、ハンカチを鼻にあてて深呼吸することでニオイに慣れてしまった鼻をリセットできることを紹介。富樫氏は「ハンカチのニオイを嗅覚に認識させると、違うニオイが感じやすくなるので、車内のニオイに気づきやすくなると思います。臭気判定士の業界でもよく使われる方法で、手軽なので皆さん試していただきたい」などと話した。
