東京都のタクシー初乗りを730円から410円へ、2017年1月30日から

初乗り上限410円となるタクシー新運賃のイメージ

　国土交通省は12月20日、東京都（東京都特別区、三鷹市、武蔵野市）のタクシー初乗り運賃を現行の700～730円から、380～410円に引き下げる新運賃を、2017年1月30日から適用することを発表した。

　この運賃改定は4月～7月に改定申請がなされ、国交省で審査を実施。その結果について消費者庁との協議や、物価問題に関する関係閣僚会議の了承を経て公示したものとなる。

　現行の運賃制度の初乗り運賃は「2kmまで730円」が上限となっているが、これを「1.052kmまで410円」を上限に引き下げる。初乗り運賃は380円、390円、400円の設定も可能。ただし、加算される距離ならびに時間を短くすることで、一定の減収が見込まれる短距離利用者からの運賃収入を、中長距離利用の運賃引き上げによってカバーする。

　その結果、

・約2kmまでの運賃は引き下げ
・約2km～約6.5kmは引き下げになる部分と、引き上げになる部分がある
・約6.5km以上は引き上げ

になり、東京都の平均乗車距離である4kmまでの利用においては現行と同等の運賃になるとしている。

新旧運賃の比較

　また、短距離利用者に対する運転者の接客マナーなどのサービスを向上させ、短距離でも利用しやすいものとなるよう取り組むことを事業者に求めていく。