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東京「GINZA SIX」に「てんぷら山の上 Ginza」オープン

神田駿河台「山の上ホテル」で川端康成ら文豪に愛された味を銀座でも

2017年4月20日 オープン

山の上ホテルは4月20日、東京・銀座にある商業施設「GINZA SIX(ギンザシックス)」の最上階13階に「てんぷら山の上 Ginza」をオープンした

 山の上ホテルは4月20日、東京・銀座にある商業施設「GINZA SIX(ギンザシックス)」の最上階13階に「てんぷら山の上 Ginza」をオープンした。プレス向けに内覧会が開催されたので、その様子をレポートする。

 山の上ホテルは東京・神田駿河台に1954年に創業。川端康成、三島由紀夫、池波正太郎など多くの作家に愛された歴史あるホテル。文豪がいわゆる「カンヅメ」になったことでも知られている。そのホテル内では、創業時から続く江戸前てんぷら「てんぷらと和食 山の上(本店)」を営業している。東京のホテルで、目の前で揚げたてんぷらをそのまま提供する“揚げ出してんぷら”を最初に始めた伝統ある老舗だ。

 てんぷら山の上 Ginzaは、その本店の姉妹店にあたり、「てんぷら山の上 Roppongi」「てんぷら山の上 日本橋三越店内」に続く4店舗目となる。

山の上ホテル 取締役総支配人の中村淳氏

 内覧会では山の上ホテル 取締役総支配人の中村淳氏から「今回GINZA SIXのなかでホテルが出店するのは、山の上ホテルのみ。このようなチャンスをいただいてとても感謝している。ホテルのレストランということで、シュッとしたサービスをしてお客さまをお迎えしたい」と挨拶があった。

 伝統的な素材を使い、落ち着いた解放感のある作りの店内は、樹齢200年以上の檜無垢材を使用した6mのカウンター、桜の木を使用したハンドメイドのテーブルと椅子、料理を提供する器、またてんぷら山の上初となる2タイプの個室を作るなど、これらはてんぷら山の上 Ginza ならではのこだわりの空間、品々だという。

店内の様子
カウンター席の個室
テーブル個室

 てんぷらは、素材に対する向き合い方、使用する油、揚げ方など創業当時の「てんぷら山の上」の伝統を継承。全国から厳選した食材を使用し、四季折々の野菜を提供する。食材を保存する冷蔵庫は、適度な湿度と鮮度を保つことができる氷の冷蔵庫を使用し、常に最適な鮮度で提供している。

創業時より使用している、適度な湿度を保ち食材を乾燥から防ぐ氷の冷蔵庫。扉開閉時の温度変化も少なく食材鮮度の維持には欠かせないという

 カウンターでは、揚げ出してんぷらを食べることができるのはもちろん、テーブル席でも同じような臨場感を感じられるよう各テーブルには油切りトレイが置かれ、揚げたてを食べることができる。

テーブルに置かれている塩と大根おろし。塩の器は銅でできた特注品。大根おろしはおろしてから時間を寝かせることで、甘味が増すのだという
ホワイトアスパラガスのてんぷら。揚げたてをテーブルまで運んでくれる。新鮮さはもちろん、素材本来のうまみを引き出す絶妙な揚げ具合になっている
白海老のかき揚げ丼は、海老の甘さと香ばしさが活かされている
てんぷら山の上 Ginza オリジナル土産「ばらまき」(3800円)

 そのほか、銀座店オリジナルとして、季節の素材を月替わりで組み合わせた天バラを細巻きの要領で海苔巻きにした「ばらまき」(3800円)や、イカや三つ葉など香り野菜と桜海老などを組み合わせた揚げ玉の「色箱(いろばこ)」(1800円)、天重や梅ちりめん山椒煮などの土産を用意している。

 ワイン、日本酒、焼酎など酒類も豊富に用意しており、ソムリエや唎酒師といった資格を持つスタッフが、旬の食材に合わせたペアリングを提案してくれるという。カウンター席や個室など、席数は全50席。電話での予約も受け付けている。

店舗情報

オープン日:2017年4月20日
営業時間:ランチ11時~15時(ラストオーダー14時)、ディナー17時~23時(ラストオーダー20時30分)
価格:
・昼のお食事
季節の野菜天丼3500円/季節のかき揚げ天丼3800円/特製天丼「豪麓(ごうろく)」6800円/天ばら弁当4800円
・昼のコース
野菜のおまかせ6000円/おまかせ(一)8000円/おまかせ(二)1万2000円/
・夜のお食事
【紫】野菜のおまかせ1万3000円/【藤】季節のおまかせ1万6000円/【藍】山の上おまかせ2万円
定休日:第2水曜日
席数:50席、テーブル個室1室4席、カウンター席の個室1室6席
所在地:東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX 13階
TEL:03-6264-5516
Webサイト:てんぷら山の上 Ginza