ニュース

羽田のANA機体工場見学の来場者100万人達成

エアバス A320neo、A321ceoを並べて見学

2016年12月19日 達成

 ANA(全日本空輸)は12月19日、羽田のドックで実施しているANA機体工場見学の来場者が100万人を達成、見学場所となる羽田のコンポーネントメンテナンスビルで記念セレモニーを行なった。羽田の工場見学は1993年から開始、それから23年目で100万人達成となった。

 100万人目となった見学者は団体で、埼玉県坂戸市立三好野小学校の53名。さらに一般見学者22名がセレモニーに出席した。小学校の団体を代表して2名が花束、記念モデルプレーンの目録を受け取った。モデルプレーンには名入れをし、後日小学校に届けられるという。

記念のくす玉割りは垂れ幕がひっかかるというハプニングも発生、見学者には100万記念とともに、記憶に残るセレモニーになった

 セレモニーでは、ANA 取締役 執行役員で整備センター長の満倉達彦氏が挨拶。1993年の格納庫の完成に合わせてスタートし、年間7万人が来場する工場見学となった経緯を語り、「安心して乗っていただくために、日夜、整備でANAの安全を作り込む、ということをしている。現場をじかに見ていただく貴重な体験」と説明した。また、「縁の下の力持ちという存在の整備ですけども、皆さんの来訪は、我々にとっても大きな励みになります」と来場者にお礼を述べた。

 一方、目録を受け取った三好野小学校の代表者は「今日は記念すべき100万人目として、この整備工場に来られたことをとてもうれしく思います。今度、飛行機に乗るときは、ANAに乗りたいと思います」と話し、会場を沸かせた。

 なお、100万人目が含まれた12月19日の見学では、格納庫に、12月17日に日本に到着したばかりの国際線向け新機材「エアバス A320neo」型機がドック入り。整備センター長の満倉氏によれば、12月26日に初飛行とのこと。受領したばかりの新型機を間近で見学できたほか、見学中、偶然にも隣には従来型となるが、こちらも受領したばかりのエアバス A321ceo型機がトーイングカーに牽引されて格納庫に入ってくるというサプライズもあった。

見学ではまず、飛行機と整備についての説明を受ける
格納庫に到着、機体を見学する
新機材「エアバス A320neo」型機があった
エアバス A321ceo型機が横に入ってきた
「エアバス A320neo」型機の前で記念撮影

 羽田のANAの格納庫の機体工場見学は、完全予約制。月曜日から金曜日まで、1日4回実施、1回あたり最大80名で行なわれる。予約は見学希望日の6カ月前からネット申し込み優先で受け付けている。

工場見学は羽田にあるANAのコンポーネントメンテナンスビルからスタートする
顔ハメパネルも入口に設置
タイヤの展示
入口にはロッキード L-1011型機(トライスター)のモデルプレーンとフライトシミュレータを展示
受付スタッフもクリスマス仕様。サンタクロースの衣装も赤ではなくブルーだ