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フォーシーズンズホテル京都、グランドオープニングセレモニーを開催
日本の伝統工芸で演出する設備、ホテルレジデンスの室内を公開
2016年11月30日 15:35
- 2016年11月29日 開催
京都市東山区にある「フォーシーズンズホテル アンド ホテルレジデンス京都」(以下、フォーシーズンズホテル京都)は11月29日、開業を記念するセレモニーを開催した。同ホテルは9月30日にプレオープン、10月15日には長期滞在者向けのホテルレジデンスについてもスタートし、グランドオープンを迎えたばかり。今回のオープニングセレモニーは、そのグランドオープンを記念して関係者らを集めて開かれたもので、同時にホテルやホテルレジデンスの設備を報道関係者に公開した。
周辺の歴史、文化、地域性に配慮し、京都の「象徴的なランドマーク」に
フォーシーズンズホテル京都は、マレーシアで不動産投資などを手がける複合企業ベルジャヤ・コーポレーションが開発を行ない、カナダに本拠を置くフォーシーズンズ・ホテルズ・アンド・リゾーツが運営を担う新たなリゾート施設。ベルジャヤ・コーポレーションはマレーシアやフィリピン、セーシェル、英国などに19のホテルを保有しており、今回のフォーシーズンズホテル京都で7カ国20カ所目、同社としては初の日本進出となる。
東山武田病院の跡地に建設され、地下2階/地上4階、敷地面積2万433m2、延床面積3万4632m2のホテルおよびホテルレジデンスからなる。もともと敷地内にあった積翠園(しゃくすいえん)と呼ばれる庭園も活かして設計された。近隣には、歩ける距離に清水寺、京都国立博物館、三十三間堂といった京都有数の観光スポットが建ち並び、京都駅からはタクシーで5分ほどとアクセスも良好だ。
ホテル客室は123室あり、1泊あたり49m2~53m2のデラックスルームが7万5000円から。長期滞在者、または居住者・レンタル向けのホテルレジデンスは57部屋用意している。館内にはそのほかにレストラン、バー、プール、フィットネスジム、スパなどの施設があり、宿泊者やホテルレジデンスの利用者やオーナーはすべて利用できる。スパは一般の利用も可能。婚礼、宴会、ビジネスミーティングなどに使えるイベントスペースも備える。
セレモニーで挨拶に立った京都市長の門川大作氏は、「伝統産業、伝統文化、京都の魅力が集積した文教地区であり、それらの歴史や地域性をしっかり活かしていただいた」と述べ、フォーシーズンズホテル京都が周辺や景観へ最大限配慮して立てられたことと、立地のよさをアピール。本来はホテルを建てられない場所でありながら、そうした配慮により特別に建設の許可が与えられたことも紹介した。
ペルジャヤ・コーポレーション創業者であるタンスリ・ヴィンセント・タン氏は、「この美しい街に、これまでにないタイプの施設で、癒やしとくつろぎ」をもたらすと約束。フォーシーズンズ ホテルズ アンド リゾーツ創設者 会長のイサドア・シャープ氏も登壇し、「この施設は特別な存在であり、800年の歴史を誇る積翠園とともに象徴的なランドマークとなる」と語った。なお、ペルジャヤ・コーポレーションは沖縄に新たなフォーシーズンズ運営のホテル建設を計画しており、現在は用地買収を進めるとともに、マスタープランを作成している最中という。