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ジャンボフェリーの船旅は「遊べる・休める・学べる」。新船あおいで小豆島に行ってみた!

ジャンボフェリーの「あおい」。坂手港にて

選べるシートは10種類以上。小豆島に行くなら新船「あおい」で

 香川県・小豆島は、まわりを瀬戸内海に囲まれた、一周80km少々の離島だ。クルマなら2時間弱で回れるほどの小さなエリアに映えスポットや絶景グルメがギュッ!と詰まっていて、1泊2日や2泊3日の小旅行で気軽に訪れる人も多い。

 本州・四国と橋でつながっていない小豆島は、各地からフェリー航路で結ばれている。そのなかでも、関西や関東などから小豆島に渡るなら、神戸三宮駅からほど近い、神戸三宮フェリーターミナルから出港するジャンボフェリーの使い勝手が抜群によい。

ジャンボフェリーの「神戸三宮フェリーターミナル」は在来線・飛行機・新幹線からの乗り継ぎが便利だ(地理院地図に筆者加筆)

 なにぶん、ジャンボフェリーが発着する「神戸三宮フェリーターミナル」は、JR三ノ宮駅近くのバスターミナルから1km少々、連絡バスもあっという間に到着してしまう。大阪駅からでも、新快速+連絡バスの乗り継ぎで1時間程度を見ておけば、フェリーターミナルに到達が可能だ。

 また三宮エリアは山陽新幹線・新神戸駅や神戸空港も近く、新幹線・飛行機からフェリーターミナルへの移動もできる。そしてクルマなら、阪神高速・3号神戸線の京橋出入口がほど近い。どの交通手段を選んでも、フェリーに乗るまでのアクセスが抜群なのだ。

 そして、このジャンボフェリーに乗船するなら、新船「あおい」を選びたい。

 2022年10月に就航したあおいの客室コンセプトは「瀬戸内海に浮かぶテラスリゾート」。友達同士や家族での旅行、カップルで過ごしたり、ひとりで静かに旅したり……。旅のスタイルに合わせて、10種類以上あるシートを選んで、思うがままに過ごせる。しかも、全席ネット予約、QRコードでのチケットレス乗船が可能。いちいち切符売り場に並んだり、よい席を狙って早い時間からターミナルで待機する必要もない。

 さっそく、神戸三宮フェリーターミナルから新船あおいに乗り込んでみよう。

神戸三宮フェリーターミナル
あおいで運航する神戸~小豆島は朝便。平日6時00分発、土休日8時30分発

映える景色・驚きのグルメ……新船あおいは「遊べる!」

 瀬戸内海を航行するジャンボフェリーのまわりに広がる景色は、さながら「海上を動く展望台」のよう。まずは、あおいプレミア席専用の「光のテラス」(屋上階)や「風のテラス」(2階)から、広々とした眺めを楽しみたい。

 神戸港を出港したあおいは、20ノット弱(時速30km/h少々)の速度で、明石海峡にゆっくり近づく。船は陸地に近い海上を進むため、本州側(明石市)には海岸線を走る電車が、淡路島側には「淡路サービスエリア」名物の大観覧車が見える。テラスから眺める両岸の街並みは、まるで壮大なジオラマを見ているかのようだ。

世界最長級の吊り橋「明石海峡大橋」
明石海峡大橋を、真下から眺める。整然と組まれた鉄骨が美しい

 そしてあおいは、出港後1時間ほどで明石海峡大橋を通過。全長4km、中央支間長(支柱と支柱の間の長さ)1991mという世界最大級の吊り橋を、遠くから、近くからじっくりと観察できる。真下をくぐる際に「橋のウラ側」(規則正しい鉄骨の筋交い)を観察できるのは、阪神港を発着するフェリーで唯一、昼間に明石海峡を通過するジャンボフェリーならではの特権だ。

 なお、「光のテラス」は船を動かす操舵室の真上にあり、船長さんよりも高い場所からの目線で景色を見渡せる。このテラスに入れるのは、「プレミア席」を購入して乗船した場合のみだ。

 フェリーの先頭部にある「光のテラス」は、さぞかし向かい風が強い……と思いきや、そうでもない? 実はこのテラス、手すり部分に「ウィンドブレーカー」(正面からの風を低減する構造)を装備していて、直接吹き付ける風を軽減する構造になっているのだ。

船内3階にある、木桶をイメージしたモニュメント。なかに入って記念撮影をする人も多い

 3階には、小豆島の特産品・醤油作りに使う木桶を模したモニュメントがあり、ここにすっぽり入って、ちょっとした醤油気分で記念写真を撮ってみてもよいだろう。なお、小豆島は木桶仕込みの醤油の全国シェアが約30%。今でも島内には約1000個もの巨大木桶があるというから驚きだ。

 船内の内装にも、フェリーならではの映えを楽しめる仕掛けが満載。デザインのコンセプトは、小豆島で約6万本も栽培されているという「オリーブ」や、大阪城の礎石にも使われた「石」、原風景をそのまま残す「棚田」など、小豆島に所縁の深いものばかり。

売店「ふねピッピ」で“映えるグルメ”を食べつくそう!

左上から「オリーブ牛&レモンのキーマうどん」「ごまうどん」、下は左から「MINORIジェラート」と「さぬきレモンソーダ」。トッピング用のレモンチップもある

 あおい船内の飲食コーナー「ふねピッピ」は、昔からジャンボフェリーの名物だった「うどん売店」のメニューに、ジェラート・ソーダなどのメニューが加わった。せっかくなので、SNSでも映えそうな「レモン推しグルメ」をいただこう。

「オリーブ牛&レモンのキーマうどん」は、うどんの上にレモンスライスとキーマカレーがドンと乗っていて、見た目のインパクトはなかなかのもの。食べてみると……レモンのやわらかな酸味が、ちょっと濃厚なキーマカレーの挽肉の旨味を引き出している!

 キーマカレーに使われている「オリーブ牛」(小豆島産)は、オリーブ油を搾ったあとの実を食べて育っただけあり、脂の甘さ・美味さは申し分なし。レモンは皮ごと食べられる、無農薬栽培の「さぬきレモン」を使用している。「キーマカレー+レモン」のタッグで得られた旨味がうどんに絡み、最後まで美味しい幸せが続くのだ。

 また「さぬきレモンソーダ」は、レモン果汁・発酵生姜を割った炭酸ソーダに、さらにスライスレモン・ミントを追加。見た目にも涼やかな逸品だ。レモンソーダの果汁は注文を受けてから、ハンディタイプのレモンジューサーで、しっかり丁寧に絞っている(お店の方いわく「結構力がいるんよ!」とのこと)。

 なお、あおいでは利用者の利便性向上のため、発券機・セルフレジを導入している。

選べる10種類以上のシート。新船あおいは「休める!」

 あおい船内のシートは、1人で寝られるタイプから、数人で貸し切れる個室まで、選択肢がいろいろ。どのシートも快適に過ごせて、しっかり休める。さらに、プレミア席利用者なら足湯とお風呂も無料で利用できる。

 小豆島はそこそこに起伏が多く、一回りするのにも体力を使う。上陸後に全力で遊びつくすなら、あおいプレミア席と足湯&お風呂でしっかりとリラックスして、体力を温存しておこう。

専用バルコニー+ヨギボーの「のびのびバルコニー個室」

「のびのびバルコニー個室」
個室にはビーズクッション、バルコニーにはアームチェアを設置している

 15~17m2(約9畳)の広さがある個室は、カーペット敷きで思う存分に身体を伸ばせる。しかも室内には“人をダメにするクッション”ことYogiboのビーズクッションがあり、専用のエアコン、冬場の床暖房ももちろん完備している。

 そして、専用バルコニーはゆったりサイズのアームチェアを設置。座ったまま海風に当たってうたた寝するのもよいだろう。目の前の手すりはほぼ全面ガラス張り(これ、海外のクルーズ船でよく見るやつ!)なので、視界を遮られずに景色を眺め続けることもできる。

 のびのびバルコニー個室は2~6人(繁忙期は3~8人)で使用可能。料金は通常運賃プラス8000円、繁忙期は9500円。このほか、バルコニーがないタイプの「のびのびファミリー個室」もある。

こんな人にお勧め:
大人数のグループ旅行なら、1人あたり1000円くらいの運賃上乗せで個室に変更できる。2口コンセントが8か所もあるので、大人数でもスマホなどの充電の心配もない。

ゆりかごのように座席が倒れる! 「コンフォートリクライニング」

76席あるリクライニングシート「コンフォートリクライニング」
倒した場合(手前)、通常の場合(奥)の比較。座面や肘掛けも含めて全体がスライドしているのが分かる

「コンフォートリクライニング」の座席を倒すと、全体がスライドするように動き、体重が分散されて「ふわっ」と浮くように全身が軽く感じる! 背もたれだけが倒れる普通のリクライニングシートにはない、全身が包まれるような感覚に驚かされる。

 このシートは、国内フェリーでは初めて「ゆりかご式チルト機構」を搭載している。ほかに同様の「ゆりかご式」シートと言えば、飛行機のビジネスクラスや特急列車の指定席など、一度は座ってみたいワンランク上の乗りものばかりだ。

 また、座席のクッション材には東海道新幹線N700系の座席と同じ素材「東洋紡ブレスエアー®」を採用。通気性がよく、3~4時間座りっぱなしでも、心地よいサラサラの感触が続く。シートの硬さも柔らか過ぎず硬過ぎず、絶妙に心地よい!

こんな人にお勧め:
「コンフォートリクライニング」席は船の進行方向にあり、景色を眺めながらぼーっと座っているだけでも、しっかり体力を温存できる。席と席の間隔もしっかり確保され、うたた寝にも最適だ。

ゆったりスペースで横になれる! 「のびのび席(一般・ANNEX)」

「のびのび席(一般・ANNEX)」
実際に寝てみた。横になれるのってイイ!
1区画ずつコンセントを用意している
区画の入り口にはワイヤーロック式の荷物スペース

 フェリーならではの横になれる座席「のびのび席」も健在。1人あたりのスペースが、1800×720mm(法律で定められた基準の約3倍!)も確保されている。隣の席との間にパーティションが付いていて、横になっても隣の人と目が合うことがない。

 また3階には、女子旅向けの女性専用「のびのび席」の設定もあり安心だ。

こんな人にお勧め:
客室入口にはワイヤーロック付きの荷物スペースがあり、大きな荷物を持ちこまず、存分にゆったりできる。とにかく足を伸ばしたい! 横になりたい!という方におススメだ。

 なお、自由席にも横になれる「のびのび席」があるものの、こちらは横幅がやや狭く、冬場の床暖房がない。広いスペースを確保できる「プレミア席・のびのび席」は、通常運賃プラス500円(繁忙期は1000円)で利用可能。空いていれば、乗船後の変更もできる。

そのほかにも……

 ペット連れなら、ペット専用エリア内の「ウィズペット個室」で、ペットと個室でのびのびと過ごすことができる。自転車を客室エリアに持ち込むなら、専用のサイクルピットか、「のびのびファミリー個室」を予約すれば、輪行袋に入れずに完成車のまま乗船できる。

「ウィズペット個室」
ペット連れなら誰でも使える「もふもふラウンジ」のデッキには、足洗い場を備えている
備え付けのペットケージ(有料)
ガラスウォールのサイクルピット
キッズルームは、外のベンチ(コンセント付き)から子供を見守れる仕様になっている

 また、船内では「飲食ブース」「キャプテンシート」など、とにかくコンセントが多いのはうれしい。自分のシート以外の場所にいても、スマートフォンの充電先を探し回ってソワソワすることもなく、心穏やかにくつろげるのだ。

 例えばキッズルームでは、入口のベンチにもコンセントを設置。カラフルなクッションのうえで跳びはねて遊んでいる子供を見守りつつ、スマートフォンを充電しながらソファでくつろげる。

ホワイトイオン泉「雲の湯」&足湯つき「海のテラス」で疲れをほぐそう!

「雲の湯」の色は乳白色。細かい気泡で癒される

 もともとジャンボフェリーの名物だった「フェリー船内のお風呂」が、あおいでは「雲の湯」にグレードアップ。細かいマイクロバブルを含んだ乳白色のお湯(ホワイトイオン泉)は、ほんのりシュワシュワした感触を肌で感じる。ゆっくり浸かると、このシュワシュワがほんのり気持ちよい!

 そして、温泉ヨコの足湯と、展望スペース「海のテラス」にも寄っていきたい。実は、足湯や「海のテラス」、浴室は海の上に突き出るように作られていて、文字どおり「海の上のお風呂・足湯」(ハングオーバー構造)。ここから眺める景色もまたよい。なお、足湯ももちろん、ホワイトイオン泉だ。

羅針盤・計器類も完備! 子供と一緒にフェリーを「学べる」!

プレミア席最前方の「キャプテンシート」

 小豆島への船旅は、子供を連れて家族旅行という人も多い。そこで、あおい船内で、親子でフェリーや海のことを「学んでみる」のはどうだろう。

 例えば、船の最前方にある「キャプテンシート」(コンフォートリクライニング席の前)、ここには船の運航に必要な速度計・燃料計・気圧計・羅針盤(実際にカチカチ音を立てて動く!)などの計器類が、ちょうど真上の操舵室(船を操縦する場所)とまったく同じ配置で設置されている。

 夏休みに「小豆島行きのフェリーで、船長さん・航海士さんと同じ計器類を確認しながら船旅をした!」となると、子供なら提出する日記のネタにもなるし、計器類の働きを調べてフェリーの仕組みを学べば、自由研究のネタにもなるだろう。ついでに保護者の方も、子供と一緒に新しい学びを得るのもよい。

港に接岸する際の手順。サンドレッド(おもり)は、砂を入れていることが多い

 また、あおいは船内のテラスの面積が船員さんの作業スペースの近くまで広がっていて、結構間近で見学することができる。例えば、「フェリー接岸時の作業」などは、自由研究の格好のネタになりそうだ。

フェリーあおいで行く「小豆島1泊2日・ぐるっとツアー」!

小豆島・坂手港へ

 神戸港からフェリーで3時間少々。船内でゆったり過ごしているうちに、あおいは小豆島・坂手港に着岸する。このあとあおいは引き続き高松東港に向かうので、スムーズに下船できるように準備しておこう。

 坂手港にはレンタカー(Jネットレンタカー小豆島坂手港店)もあるので、「島をドライブしたい」という方は、早めに予約しておくとよいだろう。もちろん、最初からクルマで乗船してもOK! またクルマがなくても、主要観光地は「小豆島オリーブバス」で巡れる。

小豆島で行きたいオススメ観光地(地理院地図に筆者加筆)

 見どころたっぷりの小豆島は、1泊2日でじっくり巡りたい。神戸港行きあおい坂手港出港は15時15分なので、翌日に帰ると想定すれば、滞在時間は約30時間。その間に行っておきたいスポットを紹介する。

小豆島ならではの景色を眺めるなら?

干潮時の「エンジェルロード」。満潮時は海に沈む

 島の西部にある「弁天島」に続く砂浜(エンジェルロード)は、1日2回、干潮のときだけ海のなかから現われる。大切な人と手をつないで渡ると幸せになれる、恋人の聖地……とも言われている。ただ実際に見る限り、家族連れや友達同士で渡る人の方が多いようだ。

 土庄町の観光ガイドページ には、干潮の時間を示す「潮見表」もあるので、少し早い時間から行って、海中から砂浜が現われる様子をじっくり観察してもよいだろう。

雨上がりの中山千枚田
中山千枚田「こまめ食堂」の「棚田のおにぎり定食」

 もし小雨が降っていたら、島の中央部、山岳地帯にある「中山千枚田」に行くとよい。高台から眺める棚田は、あたりに霧が立ち込めると、とても幻想的な雰囲気になる。

 棚田には「湯船の名水」と呼ばれる銘水がひかれ、モチモチ・ふっくらとした絶品のお米が育つ。棚田の入口近くの「こまめ食堂」で、しっかりサイズのおにぎりと小豆島のお魚・野菜を使った「棚田のオニギリ定食」を食べていきたい。

アクティビティを楽しもう!

「小豆島オリーブ公園」内のギリシャ風車

 坂手港からクルマで15分ほどの「小豆島オリーブ公園」には、2014年に制作された実写版映画「魔女の宅急便」のロケセットが残されている。敷地内の「オリーブ記念館」で、主人公・キキが乗っていた「魔法のほうき」のレプリカ(魔力のない普通のもの)を貸りて、「ほうきに乗って空を飛んでいるような写真」を撮ろう!

 施設の方いわく、「あまり高く飛ばずに連続写真で撮って、あとからよい1枚を選ぶ」のが、撮影の秘訣とのこと。

「二十四の瞳映画村」敷地内の「岬の分教所」(苗羽小学校田浦分校跡)。授業開始の際には、入口左上の木の板を叩いて鳴らしていたという

 映画「二十四の瞳」(木下惠介監督、1954年公開)の世界をそのまま再現した「二十四の瞳映画村」には、日常と違うレトロな街並みが広がっている。実際に校舎として使用されていた「岬の分教場」もあり、教卓で先生ごっこを楽しむもよし、竹馬や一輪車で遊ぶもよし。

小豆島の“醸造グルメ”を楽しむ!

小豆島酒造で提供される試飲の一例。銘柄ごとの味わいの特徴が、しっかり書かれている

 小豆島の温暖な気候は、醤油、日本酒など酵母をじっくりと熟成させるのに最適。各地でさまざまな醸造が行なわれている。

 坂手港からほど近い「小豆島酒造」(フォレスト酒蔵MORIKUNIギャラリー)では、島でじっくり醸造した日本酒のテイスティングを体験できる。もちろん、同社の「ふわふわ。」(純米吟醸酒)、「うとうと。」(純米酒)などを買い求めることも可能。酒粕や酵母を使ったパンやスイーツを味わうこともできる。

 島の醤油業者「マルキン」(「盛田」傘下)、「金両」などでは、醤油醸造の歴史を学んだり、「醤油ソフトクリーム」を味わうこともできる。なお、ジャンボフェリーの売店では、お土産にちょうどよさそうな金両の丸っこい醤油小瓶やマルキン醤油せんべい、小豆島酒造の日本酒なども購入できる。

小豆島の地質を学ぼう!

「寒霞渓」は、火山岩と紅葉が織りなす渓谷美が見事だ

 寒霞渓(かんかけい)は、約1300万年前の火山活動でできた火山岩の浸食によって今の形となっている。この場所は紅葉の名所としても知られ、荒々しい岩と真っ赤な紅葉のコントラストは壮観! 展望台までのロープウェーでじっくり眺めたい。

小豆島・土庄町の中心部にある世界で最も狭い「土渕海峡」(幅9.93m)左側は土庄町役場

 小豆島は離島ではあるものの、現在も約2.6万人が居住している。複合商業施設オリーブタウンのあたりは、夕方には「ここは離島だったっけ?」と思うほどにぎわう。離島だけどほどほどに都会で、多様な楽しみ方ができる小豆島。年間で何度も小旅行に訪れる方も多く、リモートで仕事しながらたまに関西で仕事をこなす「半移住」の方も増えている。

 小豆島へのちょっとした小旅行や半移住に、抜群に使い勝手のよい「ジャンボフェリー」、船内で遊んで・休んで・学べる新船あおいは、小豆島への足として、これからも重宝され続けるだろう。