トピック

SUV専用プレミアムタイヤ「ALENZA 001」を履いて軽井沢~万座温泉を駆け抜ける! 重量級EVをスポーツカーのように操る爽快ドライブ旅

ブリヂストンのSUV専用設計プレミアムタイヤ「ALENZA 001」で軽井沢を旅する

 皆さんは旅に出るとき、一体どんな靴を履いて出かけるだろう。せっかくの旅行ならちょっとオシャレして? それともたくさん歩くことを考慮してクッション性のあるスニーカー? 山登りもするならゴツい登山靴が必要かもしれない。さまざまな想定をした結果、いくつかの靴をスーツケースに入れておくという方もいるだろう。

 旅先で出会ういろいろなシーンを想定して靴を選ぶというのは、旅の準備のワクワク感を高めてくれるが、一方でミスチョイスをしてしまえば、足が痛くなったり、靴擦れとの戦いになったりする。そうなればせっかくの旅は不快そのもの。そんなわけで、心配性な僕はドライビングシューズにジョギングシューズ、時にはビーチサンダルまでクルマに詰め込んで出かけるタイプだったりする。

 実はクルマにとっての靴、つまりはタイヤでも同じことが起きている。サーキットに行くならハイグリップが必要になるし、砂利やダートを走るならオフロードタイヤが必要だ。なじみのあるところでは、雪道だったらスタッドレスタイヤがマストアイテム。時にはチェーンだって携行すべきシーンが存在する。

 同じように舗装路においてもタイヤ選びの楽しみがあり、スポーツ寄りなのか快適さ重視なのかクルマの種類・特性を踏まえて、そこへ日常的に走るシーンや自身のドライビングスタイルを組み合わせて検討すると、走りのおもしろさがグッと高まるのだ。

 今回は流行りのSUVであり、その最先端をいくEV(電気自動車)のAudi e-tronに、ブリヂストンのオンロード向けSUV専用プレミアムタイヤである「ALENZA(アレンザ)」を装着して旅に出た。最上級のタイヤとクルマ、それにホテルを堪能して、プレミアムづくしを味わってみよう。

都心からプレミアムSUV・Audi e-tronを駆って軽井沢へ向かう

いい旅をいいタイヤで。SUV向けプレミアムタイヤ「ALENZA」

 ところで、装着したALENZAというブランドは、実はさらに「001」と「LX100」という2タイプの製品に分類できる。001は運動靴のようなもので、動きのよさ、低燃費、そして雨に強いことが特徴だ。別の記事でお伝えするLX100は、静かさや乗り心地に特化した製品となっている。黒くて丸くて違いなどないと思う方もいるだろうが、実はタイヤメーカーは地道に着実に開発データを積み重ねて、車両の性質とユーザーの使い方に寄り添った製品を造っているのだ。

ALENZAはブリヂストンが手がけるSUV専用設計のプレミアムタイヤで、運動性能を重視した「001」と静粛性を重視した「LX100」の2つのラインアップがある。今回e-tronに装着したのは001で、軽井沢周辺のワインディングでスポーティな走りを楽しもうと考えてみた
トレッドのパターンはタイヤの性質を示す顔。ブロック端の角を丸める「チャンファリング」によってブレーキをかけた際の端部の変形を防ぎ、接地性の向上やドライ路面での運動性改善を果たしている。中央3列のパターンは角の丸め方を最適化した「マルチラウンド・ブロック」。リブ中央の接地性を高めることで濡れた路面でもグリップ力を発揮するという
重量級のSUV(しかも重いバッテリーを積んだEV)であっても、タイヤの骨格に当たる部分に剛性感のある素材を取り入れた001はフラつきにくい。また、トレッド面にM字形状の切れ込みを3次元加工することで、ブレーキをかけた際のブロックの倒れ込みを防ぎ、摩耗を軽減。長寿命化を実現している

 さて、そんなプレミアムな組み合わせで、今回の旅の目的地である軽井沢を目指す。出発地となる東京からは3時間足らずの道中だ。都心を抜けて関越自動車道に入ると、001を履いたクルマは圧倒的な安定感で矢のように突き進む感覚を与えてくれる。高速道路ながらもかなり曲がりくねった上信越自動車道に入ってもその感覚は変わらない。しっかり安定しながらハイスピードコーナーを駆け抜けてみせたのだ。

 強烈な力強さを生み出すモーターにより、みるみると速度を重ねて行くこのクルマは、そもそも床下にバッテリーを敷き詰めていることもあり、重心が低く安定感は抜群だ。だが、その半面かなりの重さがあるのも事実で、車両重量はおよそ2.5トン! それをタイヤ4つで支えようというのだから、軟弱なものじゃ受け止めきれない。そこでALENZA 001のようなタイヤが必要になってくるのだ。この組み合わせがあるからこそ、前述した安定感が得られたのだろう。

 その後、碓井バイパスを登っていくが、かなり回り込んだカーブに差し掛かったとしても怖さが一切なく、キビキビとした身のこなしを展開。大きく重たいはずのSUVが、まるでスポーツカーのように振る舞うのだ。大きなSUVが手足のように動いてくれることに、きっと誰もが悦びを感じるのではないだろうか。

 気づけばちょっと遠いと思える軽井沢までの道中は愉しさばかりで、アッという間に終わってしまったか。これなら、もっと足を伸ばして万座方面にでも行ってみようか。目的地のその先へ、もっと走りたくなる感覚が確実にある。

軽井沢から北上して万座ハイウェーを走ってみた
タイヤはゴムのほか、カーボンブラックやシリカなどを配合して作られているが、ブリヂストン独自の分子構造「ナノプロ・テック」によって、ゴムとシリカの結合を最適化。転がり抵抗を軽減して低燃費にも一役買っている
硫黄の立ちこめる万座温泉近傍まで走ってきた。ここから国道で軽井沢市街へ下っていく過程には、開けた絶景やワインディングもあり、ハンドルを握る手に力がこもりつつ、ついつい楽しくて笑顔になってしまう

 旅先に合わせた靴選びと同じように、タイヤもシーンに合わせたものを選択することで、ドライブ旅が一層充実することは間違いない。しかも、タイヤは靴のように日々履き替えることはできない。だからこそ、愛車にどんなタイヤを組み合わせるかを真剣に考える必要があると思う。

この日の宿泊先は2022年2月に開業したばかりの「ホテルインディゴ軽井沢」。木のぬくもりと緑に囲まれたロビーは天井までの大きなガラス張りで、開放感抜群かつ、くつろぎの空間。ここではウェルカムドリンクも提供している
夕食はホテル内のダイニング「KAGARIBI」でいただいた。地元軽井沢の食材を薪の炎で仕上げるグリル料理のほか、パスタやピザメニューが充実している
ノンアルコールのモクテル。写真映えする美しさもさることながら、清涼感ある味わいに日中の暑さでたまった疲れも吹っ飛びそう
施設内にはタイ発祥のスパ「ザ・スパ BY HARNN」を備える。オーガニックなトリートメントで身も心もほぐしてくれる癒やしの場だ
庭園の緑が飛び込んでくる明るい客室は、洋風な設えのなかに和のテイストを盛り込んだ作りで、ほっと落ち着く空間に仕上がっている。作業スペースが確保されているので、ワーケーションも捗りそうだ

 こうして、プレミアムSUVにプレミアムタイヤを履かせたドライブ旅は、開業したばかりのラグジュアリーホテル「ホテルインディゴ軽井沢」の駐車場へ滑り込んでこの日の行程を終えた。明日は別のクルマに別のタイヤ(ALENZA LX100)を組み合わせて、緑の濃くなる夏の軽井沢を走ってみるつもりだ。その詳細は別の記事でお届けする。

撮影協力:アウディジャパン、ホテルインディゴ軽井沢、鬼押・万座ハイウェー