トピック
「クルマが自分だけのライブハウスになったみたい!」スピーカーをハイグレードにしたら本当に音が変わるか試してみた
- 提供:
- 株式会社ホンダアクセス
2021年2月22日 00:00
どうせ走行音が混じってしまうし、クルマのスピーカーをグレードアップしたところで大差ないのでは? なんて思っている人は少なくないかもしれない。確かに、ディーラーで試乗するときはクルマ自体の乗り心地を確かめるのがメイン。ハイグレードスピーカーをじっくり聴き比べる機会もほとんどないから、そう考えるのも仕方がないところだ。
もしカー用品店で音質を確認できたとしても、車内で聴くのとはだいぶ印象が異なるはず。実際にどれくらい「いい音」になるのかが分からない以上、プラスで予算をかけてスピーカーをアップグレードするのには二の足を踏んでしまう。でも、「いい音」を実感できることが間違いないのなら、今のスピーカーを付け換えたり、新車購入時に最初からオプション追加したりする選択肢も見えてくるだろう。
だったら確かめてみよう!ということで、クルマにも馬にも乗るモデル・女優の神向ふきさんにお願いして、車両標準スピーカーとハイグレードスピーカーでどんな違いを感じることができるのか、聴き比べてもらうことにした。はたして、その結果やいかに!?
標準スピーカーとハイグレードスピーカーの違いとは?
今回、聴き比べにあたって用意したクルマはホンダの「N-WGN」と「N-WGN Custom」。どちらも同じホンダの純正ディーラーオプションナビ「Gathers」の「8インチ プレミアム インターナビ」を搭載している。カーオーディオの機能としてのベースは同じ。だけど、N-WGNのスピーカーは標準装備のまま、N-WGN Customは「ハイグレードスピーカーシステム」への置き換えが施されている。ハイグレードスピーカーシステムはディーラーオプションとして新車購入時に選んで装着することも、購入後にディーラーで取り付けることも可能な製品だ。
ふきさんには、まず標準スピーカーのままのN-WGNで音楽を聞いてもらうことにした。が、その前に、そもそも標準とハイグレードの違いはどこにあるのか、改めておさらいしておきたい。
最初に触れたように、今回カーオーディオとして使用するのは、ホンダアクセスが開発・製造するGathersのナビゲーションシステムだ。車種ごとにラインアップが異なる場合もあるが、画面サイズの違いや各種機能の差、価格で「エントリー」「スタンダード」「ベーシック」「プレミアム」といったモデルに分かれている。いずれもホンダの純正ディーラーオプションナビとして展開しているが、このなかでハイグレードスピーカーシステムに対応するのは「プレミアム」のみだ。
ただし、カーナビだけプレミアムにしてもスピーカーが標準のままだと、音質の変化の幅は限られる。プレミアムナビに追加オプションとしてハイグレードスピーカーシステムを選ぶ(取り付ける)ことで、音質もアップグレードするのだ。
そしてハイグレードスピーカーシステムは、プレミアムモデルのナビだけに適用されることを確認しておきたい。なぜプレミアムモデルでしか対応しないのかというと、ハイグレードスピーカーシステムにすることで変わるのは、スピーカーだけではないからだ。ハイグレードスピーカーシステムでは、既存のスピーカーを高品質なスピーカーに置き換えたうえで、新たに高域専用のツィーター2つを前方に追加。さらに「Tuned by DIATONE SOUND」の専用音響チューニングが施される。
ハイグレードスピーカーシステムの開発は、専門のエンジニアが実車で試聴を重ね、各ホンダ車ごとにその車室空間において最適なサウンドを生み出せるよう、スピーカーの位置や向きを設定。さらにその車種ベストの音響チューニングもセッティングしているという。
したがって、ただスピーカーを置き換えるだけのカスタマイズでは到達できない、それよりも1ランクも2ランクも上のサウンドを実現している、というのがGathersのハイグレードスピーカーシステムの特徴なのだ。もちろん、今回の試乗車(試聴車)についても、ハイグレードスピーカーシステム搭載のN-WGN Customは、この車種に最適な音響チューニングが施されている。音にこだわりのない人でも、音質の違いをはっきりと感じ取れるものになっているはず。
標準スピーカーでも「いい音」!?
ライブや音楽フェスに参加するのが大好きだというふきさん。自宅には本格的なオーディオコンポーネントがあり、ジムでトレーニングするときにもイヤフォンで音楽を聴くなど、普段から音楽に親しんでいるそう。しかし、ここ1年ほどは新型コロナウイルスの影響でライブやフェスが次々に中止になってしまい、最近は音楽を思いっきり楽しめていない様子。
そんなふきさんが、標準スピーカーのN-WGNに乗り込んで最初にかけたのは、FLOWER FLOWERの「熱いアイツ feat.ミゾベリョウ」。男女ボーカルでリズムのはっきりした曲であることから、音の違いを判断するのにはちょうどいい選曲と言えそう。ただ、再生し始めてすぐ、ふきさんの口からは「あ、いい音」という声が。さっそく企画の前提が崩壊の危機!
まさしくJ-POPらしい曲調でもあり、標準スピーカーで想定しているチューニング範囲にうまくハマっている、ということなのだろうか。いずれにしても、もともとの標準スピーカーでもそれなりに「いい音」で聞けるようになっているのは、アップグレードせずとも誰もがその恩恵を受けられるという意味ではありがたいところ。だけれど、ハイグレードスピーカーシステムでこれを超える音質を本当に実現しているのか、違いを体感できるのか、同席している筆者としてはやや不安な気持ちに……。
続いては、アコースティックギターの音色で確認してみたい、とのふきさんの要望で、iriの「会いたいわ」と川崎鷹也の「魔法の絨毯」 。繊細なギターの響きと、フィンガリングノイズ、透明感のあるソロボーカルの歌声を堪能でき、標準スピーカーといえども実力の高さを再び実感。しかし、若干のもの足りなさがあったのか、ふきさんはインターナビの「Sound Setting」画面で音質調整をしはじめる。「イコライザー」を「R&B」に設定したうえで、「ラウドネス」や「サラウンド」の効果も変更する。
こうすることで低音と高音がより際立ち、狭い車内でも音の広がりが感じられるようになった。ライブやフェスに行くのが大好きなふきさんらしいセッティングとも言えるけれど、音質カスタマイズの機能をうまく活用することで、標準スピーカーでも自分好みのサウンドに近づけたり、もの足りないと感じる部分を補ったりもできるわけだ。
また、N-WGN専用8インチ プレミアム インターナビでは、どの座席に向けてバランスよく音を鳴らすかを決められる「Position」の設定も可能。車内のどの座席に座っていてもステレオ感があるように聞こえる「オール」のほか、前席重視の「フロント」、運転席重視の「フロントR」、助手席重視の「フロントL」の4種類から選べる。
これについては、ふきさんは「1人でドライブするなら断然“フロントR”」とのこと。「自分の運転席の空間だけに、包まれるように音が届きますね。イヤフォンをしていないのに、しているみたい」と、ちょっと感動の面持ち。ただ、仲間とみんなでドライブに行くなら、全員がきちんと音を楽しめるように「“オール”にするだろうなあ」と付け加えていた。
ハイグレードなスピーカーシステムは「空間で音が鳴ってる」
では、ハイグレードスピーカーシステムを搭載するN-WGN Customの方はどうだろうか。乗り換えて先ほどと同じ曲から視聴してみると、「やっぱりこっちの方が音がいいですね!」と第一声。筆者もほっと一安心だ。「標準の方は、スピーカーから音が流れている、というのが分かるけれど、ハイグレードの方はスピーカーというより空間で音が鳴ってる。ちゃんとしたオーディオシステムで聞いているのと似てるかも」と興奮気味に話す。
標準では心持ち頼りなかったリアスピーカーの音も、ハイグレードになるとしっかり音が出ているように感じられ、音像定位が明確になっている。高音域を担うツィーターの追加によってアコギの艶っぽさが一段と増し、ボーカルの位置も立体的に。ふきさんは「このへんで本当に歌っているみたい」とフロントガラスの真ん中あたりを指差す。
Sound Settingで変えられるサラウンド設定も、ハイグレードの方がより効果が高く感じられ、「音質をいろいろと変えていくだけでも楽しい。DJになった気分」と笑顔。設定を「Stage」に変えてみると「クルマの中で今ライブをやってるような雰囲気ですね。思わず聞き入っちゃう……」。さらにBTSの「Dynamite」をしばらく流していると、気付けばふきさんは指先でリズムを取っていた。「これだけいい音だとすぐドライブに行きたくなる。カラオケ機能もあればもっと楽しそう」。
「Position」の設定も何度か切り替えながら確認。ただ、ふきさんとしては「“オール”が一番いいですね。“フロントR”で運転席重視にしてもいいけど、音場の自然さを活かしたいなら“オール”かな。1人のときも、みんなでドライブするときも、ずっと“オール”でいいと思う」とのこと。
当然ながら、ホンダアクセスが車種別チューニングを突き詰めていくにあたっては、どのPosition設定でも標準オーディオを超える音質・音場を目指しているはず。しかしながら、ハイグレードスピーカーシステムでは初期設定の“オール”のままでシーンを問わずに満足できるサウンドを実現できている、というのはなかなかおもしろいところだ。
実走行でも「いい音」に変わりなし。ライブの代わりにドライブに行きたくなる!?
最後に標準スピーカーのN-WGNと、ハイグレードスピーカーシステムのN-WGN Customを乗り換えつつ、短い距離ながらふきさんにドライブしてもらった。ロードノイズが多少混じるとはいえ、車速に連動してボリュームが自動調整される機能や、そもそも車種に最適化された音響チューニングのおかげで、停車時に試聴した印象と変わることはなかったようだ。
「自分が運転するなら絶対にこっち(N-WGN Custom)ですね。クルマだということをつい忘れてしまいそうなほどのいい音が楽しめますし。小さいクラブハウスに来た感じというか、クルマが自分だけのライブハウスになったみたい」と振り返る。「ライブ風のサウンド設定にすれば、ライブやフェスになかなか行けない今のタイミングにもぴったり。ライブに行く代わりに、ドライブする機会が増えそう」と、今日一番の明るい表情を見せた。
N-WGNでハイグレードスピーカーシステムにリプレースする際の費用は、メーカー希望小売価格で4万9500円(税込、取付工賃除く)。ちなみに、価格を伝える前に「いくらだったらハイグレードオーディオに変えたいと思うか」と質問したところ、ふきさんからは「5万円より上か下かで変わるかな……」というそのものジャストな返答が。
価格相応の価値は間違いなくあるだろうホンダアクセスのハイグレードスピーカーシステム。サウンドにこだわりたい人はもちろん、そうでない人も、今の時期だからこそ、クルマ移動をもっと楽しくするハイグレードなスピーカーの導入を積極的に考えてみてもよいのではないだろうか。