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ニュージーランド食材で作る定番レシピ3選。日本でも買えるキングサーモン、ラム肉、牧草バターで海と山の幸まるかじり!

ゆきぴゅーの食う想旅行スペシャル

ニュージーランド食材で3品作ってみました!

 日本で手に入るニュージーランドの食材を使って、本格的に、そしておうち時間を楽しく過ごしてみませんか?

 新型コロナウイルスの影響で海外旅行はしばらくお預けですが、「あの国で食べたあの味」を再現して、胃袋だけでも現地気分を味わってみようという「食う想旅行」スペシャル版! 今回はニュージーランド食材を使ってみました。

 3つの代表的な食材で料理を3品作って、それぞれに合ったワインのペアリングもご紹介しちゃいます。そして、「行きたいけどまだ行ったことがない」という人のために、ニュージーランドのプチ情報も盛り込みつつ、最後には特別なプレゼントも! ぜひ最後までお付き合いくださいませね~♪

日本と共通点がたくさんあるニュージーランド

 南半球に位置するニュージーランド。日本の7割ほどの国土面積で、地形が似ていることもあって共通点も多いんです。例えば、先住民マオリの自然を敬い守る気持ち(Tiaki:ティアキ)や、訪問者を歓迎しする“おもてなし”の精神(Manaakitanga:マナアキタンガ)はニュージーランドの文化として人々の心に根付いているのです。何となく日本人と通じるものがありませんか?

 高いクオリティで安心安全な食材が豊富にあり、サスティナブルな取り組みを行なっているレストランやワイナリーが数多くあるニュージーランド。そんなNZ最新情報をゲットするには、ニュージーランド政府観光局公式Twitter(@PureNZinJapan)がオススメ。素晴らしい星空や圧倒的な大自然の風景、かわいい動物たちがタイムラインに流れてきますのでフォローしてみてはいかがでしょうか。

 また、ニュージーランド政府観光局は、海外に行けない間もニュージーランドと世界がつながっていることを伝えるため、動画の制作や現地からのライブ配信などを行なっています。その「ニュージーランドからのメッセージ」の一つがこちら。

100% Pure New Zealand

【オークランド】NZ産キングサーモンと季節のきのこのホイル焼き

まずはニュージーランド産のキングサーモンを使ったホイル焼きから!

 北島の北部に位置し、海に囲まれた街オークランド。シティオブセイルズ(帆の街)の愛称を持つニュージーランド最大の都市であり、世界の国々からの玄関口でもあります。夏は暑過ぎず冬は寒過ぎず、年間を通して温暖で過ごしやすい気候が特徴。

 都会ですが郊外にちょっと出ると美しいビーチやハイキングコースがあったりと自然へのアクセスがとっても良好! 例えばフェリーで40分ほどで到着するワイヘキ島はワインで有名な島。デイトリップで気軽にワイナリー巡りを楽しめちゃいます。

 そんなオークランドの街なかにはフィッシュマーケットがあって、牡蠣やロブスター、ムール貝などのシーフード料理を提供するレストランも多いんです。ということで一品目はシーフード料理から! ニュージーランド産のキングサーモンを使ったホイル焼きをご紹介します。

帆の街と言われるだけあってマリーナにはたくさんのヨットが。オークランドではセーリングやクルーズなどのマリンアクティビティも楽しめます。左のひときわ高い建物は街のシンボルでもある高さ328mのスカイタワー
ショッピングやグルメはもちろん、アート、エンターテイメントなどの観光スポットが凝縮されているオークランド。多種多様な人種が暮らし、個性的なレストランやバーもたくさん
材料がこちら。今回は大きめの切り身が手に入りました
贅沢にソースにマヌカハニーを入れちゃいます
NZから生で空輸されているキングサーモン
材料(2人分)

ニュージーランド産キングサーモン:2切れ(今回は1切れ220gの大ぶりのものを使用)
しめじ、エノキなどお好みのきのこ類:適量
長ネギ(1cmの輪切り):少々
マヌカハニー:25g
バター:25g
粒マスタード:25g
にんにくのみじん切り:小さじ1弱
レモン汁:小さじ1
チリパウダー:少々
黒こしょう:少々
パセリのみじん切り:少々
レモンの皮、ドライタイム、挽いた黒こしょう、塩を合わせたもの(トッピング)
レモン(輪切り):1個

 普段作る鮭のホイル焼きは、バターにしょうゆ、お酒、塩こしょうといった味付けですが、今回は洋風にアレンジ。バターとマヌカハニー、粒マスタードを合わせてとろ~り濃厚なソースを作ったら、それをたっぷりとサーモンにかけてオーブンへ。お好みのきのこ類と一緒に焼きます。

まずはサーモンにかけるソース作りから
弱火にした小鍋にバターとはちみつとマスタードを入れて混ぜ溶かします
アルミホイルにサーモンを置き、まわりにきのこ類を添えます。今回は長ネギの輪切りも加えてみました
ソースをサーモンに均等に注ぎます
タイム、レモンの皮、塩のミックスをふりかけます
ホイルを包んだらオーブンへ。予熱なし300℃、25分を設定(お使いのオーブンによって設定は調整を)
蒸気に注意しながらアルミホイルを開けて、上部が少しカリっとするまでさらに3分ほど焼きます
焼けました! マスタードソースのいい香り~
刻んだパセリを散らして、レモンの輪切りを添えたら完成。せっかくなのでお皿にサーブしてみました

 とにかくNZ産のキングサーモンが素晴らしい!の一言でした。脂が乗っていて柔らかく、でも全然くどくないので、200g以上ある大きな切り身もぺろり完食。いつものホイル焼きとは別物で、オシャレでコクのある味でしたわ~!

 その味の決め手となっているのがソース。バターとハチミツ、マスタードが同量と覚えやすいので、ぜひトライしてみてください。トッピングに使ったレモンの皮とドライタイム、挽いた黒こしょう、塩のミックスもかなりよいアクセントに。味が引き締まりますよ。ニュージーランド産のキングサーモンはスーパーの店頭などで購入できるので、探してみてください!

チョイスしたワインは「ヴィラマリア セラー セレクション ソーヴィニヨン・ブラン 2019」。ヴィラ・マリアはオークランドにあるワイナリーで、世界中のワインコンテストでNZ最多受賞を誇る老舗メーカーです。この辛口白ワインは脂のりのよいキングサーモンとも相性バッチリ(購入は通販サイトなどで

【クライストチャーチ】ニュージーランドラムチョップのロースト

お次はクリスマスシーズンにもぴったりのラムチョップロースト

 続いては、ガーデンシティの名で知られる南島最大の都市クライストチャーチ。星空で知られるテカポや、ホエールウォッチングで有名な港町カイコウラへのゲートウェイとして知られるNZ第2の都市です。

 緑あふれる市内には公園がたくさんあって、クライストチャーチ植物園が隣接するハグレー公園がその代表格。街中を流れるエイボン川では、英国調の服装に身を包んだ船頭さんのガイドを聞きながら小舟でゆっくり下る「パンティング」が人気で、クライストチャーチの観光名所の1つになっています。

さてクライストチャーチのあるカンタベリー地方の牛肉やラム肉は高品質として知られていて、現地にはステーキ専門店やバーベキュースタイル料理が楽しめるレストランがたくさん。今回購入したラム肉を取り扱う「ANZCO FOODS(アンズコフーズ)」の本社もクライストチャーチにあるんですよ。ではさっそく焼いていきましょう!

テカポは南島の真ん中あたりにある星空で有名な小さな町。湖のほとりに佇む「善き羊飼いの教会」はぜひ訪れたいスポットです。玄関口となるクライストチャーチからはクルマで約3時間ほどのアクセス
市内には趣あるレトロな路面電車トラムが走っています。ただし地元の人の足というよりは観光用。写真はパステルカラーの建物が並ぶニューリージェントストリート
材料はこちら。野菜はそのときに冷蔵庫にあるものでOK!
ニュージーランド産のラムチョップはANZCOマークが目印です
材料

ニュージーランド産ラムチョップ:2~3本
塩・こしょう:適量
お好みの野菜(じゃがいも、にんじん、いんげんなど)

火の通りにくい野菜はさっと下茹で
ラムチョップは焼く寸前に塩こしょう
スキレットで両面焦げ目が付くまで焼きます。ここでは中まで火が通らなくて大丈夫
野菜も添えてオーブンへ
10~15分焼いたらOK
スキレットなのでそのままテーブルへ。熱々をいただきましょう

 使い勝手がよくて見栄えもよい調理器具スキレットでお肉の表面に焼き色を付けたら、オーブンでじっくり中まで火を通すというひと手間をかけた分、野菜もこんがりほくほく、焦げ目もついて美味しかったです。

 今回はシンプルに塩こしょうのみの味付けでしたが、お好みでローズマリーやタイムなどのドライハーブを混ぜても。ニュージーランド産ラム肉は、ラムチョップのほかにもスペアリブや肩ロース、骨付きロースと種類もいろいろ。それぞれで違った食べ方をして楽しんでみてください。ANZCO FOODSのラムチョップは首都圏のサミットストア、東北・北関東エリアはヨークベニマル(※)ほか、スーパーの店頭などで購入できます。
※店舗により品揃えが異なり、扱っていない場合もあります。

ラムチョップに合わせたのはマールボロ地方にある老舗ワイナリーが作る「アラン スコット ピノノワール 2018」。ニュージーランドのピノ・ノワールは酸味と渋味のバランスがよいのが特徴なのだとか。タンニンが控えめなワインが好みの私は大好きなタイプでした(購入は通販サイトなどで

【マールボロ】Westgold牧草バターで作るベーコンとほうれん草のキッシュ

生地からの本格キッシュ作りに挑戦

 北島と南島の間に位置するクック海峡。そこを通るフェリーが行き来するマールボロ・サウンドは、美しい入り江や島々が点在する風光明媚な場所。

 ここでは変化に富んだ地形を活かして、シーカヤックやトレッキング、ドルフィンウォッチングなどが人気のアクティビティです。海洋公園にも指定されているその穏やかな海では、遊覧クルーズなどに参加すればイルカやペンギン、オットセイなどに出会えることも。ボートやヘリコプターでしかアクセスできない隠れ家のような宿泊施設もあるそうですよ。行ってみたいですよね!

 昼夜の寒暖差が激しいマールボロエリアにはワイナリーが点在し、国内最大のワイン産地にもなっています。特に有名なのがNZ産ワインを代表する白ワイン用ぶどう品種、ソーヴィニヨン・ブラン! 店頭でニュージーランドワインを目にしたら「Marlborough」の文字を探してみてくださいね。

 さて、最後の料理は「Westgold(ウエストゴールド)」の牧草(グラスフェッド)バターをたっぷり使ったキッシュ。今回はフードプロセッサーを使って生地づくりから挑戦してみました。

マールボロエリアではサイクリングをしながらワイナリー巡りを楽しむのもオススメ
まずはペイストリー(生地)の材料
今回使ったニュージーランド産のWestgold無塩バター。自然放牧で育った乳牛から作られる栄養豊富なバターとして知られています
こちらは赤いマークが目印の有塩バター。私はこれでバタートーストを食べるのが至福のとき。普通のバターと比べて色が濃いです
ペイストリーの材料(4人分)

Westgold無塩バター:60g
小麦粉:1カップ(約120g)
ベーキングパウダー:6g
冷水:55mL
レモン汁:小さじ1
塩:ひとつまみ
※21×21×3cmのタルト型を使用

小麦粉、塩、ベーキングパウダー、バターをフードプロセッサーに入れて
細かいパン粉状になるまで攪拌します
水とレモン汁を加えてさらに攪拌します。あっという間なので混ぜすぎに注意!
プロセッサーから取り出してボール状に成形したら、ラップで包んで30分ほど冷蔵庫へ

 生地を冷蔵庫で寝かせている間にフィリング(中身)を用意します。今回はほうれん草&ベーコンという定番の材料ですが、じゃがいもやかぼちゃを入れたらボリューム満点になりますし、ブロッコリーや玉ねぎ、しめじなどもグッドです。

こちらはフィリング(中身)の材料
フィリングの材料(4人分)

Westgold無塩バター:大さじ1
ほうれん草:3~4束(約130g)
ベーコン:120g
水:大さじ1/2
卵:2個
生クリーム:50mL
牛乳:50mL
粉チーズ(パルメザンチーズ):少々
ローズマリー(みじん切り):大さじ1/2
塩コショウ:少々

フライパンにバターを溶かして、ざく切りしたほうれん草を炒めて一度取り出します
同じフライパンで、1cm幅に切ったベーコンをじっくりと焼きます
ここでオーブンを160℃に予熱しておきます。そして冷蔵庫から取り出した生地をタルト型に合うように広げます
焼くと少し縮むので端から少しはみ出すくらいでOK。ここでまた10分くらい冷蔵庫に入れます
生地の上にクッキングシートを敷いてその上にタルトストーンを置き、予熱しておいたオーブンに入れます
10~15分ほど焼いたら取り出します。焦げ目は付かなくて大丈夫
ボウルに卵、牛乳、生クリーム、ローズマリー、パルメザンチーズを入れ混ぜ合わせます
生地にほうれん草とベーコンを入れ、その上から卵や牛乳、生クリームのミックスを注ぎます
オーブンの温度を180℃に上げて25~30分焼きます
中身が固まっていたらOK! 取り出して少し冷めるまで15分くらいおきます
粗熱がとれたら型から取り出してカット。いただきま~す

 生地を冷蔵庫で寝かせている間に中身を作る時間差の作業が決め手ですが、一度やると慣れます。普段は市販の冷凍パイシートを使っているという人も、ぜひ一度生地からキッシュを手作りしてみては? 焼きたてのサクサクっとした生地はたまりません!

 最近はコロナ禍のおこもり需要でバターの品切れが話題にもなり、特に無塩バターは手に入れられない時期がありました。スーパーでこのWestgold無塩バターを見つけたら迷わず購入しちゃいましょう(楽天など通販サイトやスーパー店頭で手に入ります)。ワインにもよく合っておもてなしの一品にぴったりなキッシュでした。

ペアリングワインは先ほどの赤と同じワイナリーから「アラン スコット セシリア ヴィンテージ 2013」。シャルドネ100%のスパーリングワインはすっきり爽やかな辛口でキッシュにもぴったりでとっても美味しかったですわ~!(購入は通販サイトなどで

クイズに答えてニュージーランド料理のレシピ本を当てよう!

 ニュージーランド食材を使った3品、いかがでしたか? 実は今回の食材は、すべて都内のスーパーで手に入れたものばかり。ご紹介したワインは通販サイトで購入できます。ぜひ皆さんもご家庭でニュージーランド旅気分を味わってみてはいかがでしょうか。

 さて最後は、冒頭でもお伝えしたプレゼントクイズです。こちらの動画を見て、重要なキーワードになっている「Made with ○○○○」の空欄部分を当ててください。正解した方のなかから抽選のうえ、ニュージーランド料理190レシピを掲載した現地の人気料理本「The Great New Zealand Cookbook」を5名さまにプレゼントします。メールにクイズの答え、氏名、連絡先(電話番号またはメールアドレス)を添えて、EastAsia.Events@nzte.govt.nz宛てにお送りください。応募締め切りは12月25日です。

ニュージーランドの食品は「Made with ○○○○」