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車中泊はキャンプ初心者こそお勧め! ホンダ N-VANのフラットな車内で快適に寝泊まりする本格装備を試してみた

ホンダ純正アクセサリー満載の「N-VAN +STYLE FUN・Honda SENSING」。その使い勝手を風景写真家の今浦友喜さんがチェック!

 人気沸騰中のアウトドアレジャー。クルマを使ったオートキャンプなら、テクニック不要で誰でも楽しめます。ホンダ「N-VAN」と純正アクセサリーを使うと、車中泊キャンプがどのくらい便利になるのかを試してみました。

ホンダ純正アクセサリー満載のN-VANで車中泊

 いま、空前のアウトドアブームです。人とのディスタンスを取りながら楽しむスタイルが求められる昨今。屋外で適度な距離感を保ちやすいことや、開放感を求めて空気のよい自然のなかで気分転換できるのが人気の要因です。

 キャンプやテント泊が未経験、というアウトドア初心者でも心配無用。クルマを上手に取り入れれば、車中泊で手軽に楽しめます。今回は、かわいくてオシャレなのに荷物をタップリ積めるホンダの軽自動車「N-VAN +STYLE FUN・Honda SENSING」をベースに、ホンダ純正アクセサリーを多数加えてさらに使いやすくカスタムした車両で、実際の使い勝手をチェックしてみました。

 そんなN-VANを吟味するのは、普段から車中泊をしながら全国各地を撮影している風景写真家の今浦友喜さん。普段から美しい風景やめずらしい生き物を探して縦横無尽に駆け巡っているというだけあって、相棒となるクルマの使い勝手には厳しい目を持っています。選び方のアドバイスしてくれたのは、アウトドアコーディネーターの小雀陣二さんです。

風景写真家の今浦友喜(いまうらゆうき)さん。楽器製作学校講師を経て、2013年から雑誌「風景写真」の編集、2016年からフリーランスに。自然風景、生き物の姿を精力的に撮影。雑誌制作の経験や豊富なカメラ知識を活かし、雑誌への執筆や写真講師として活動している。公益社団法人日本写真家協会 会員(JPS)・アカデミーX講師
アウトドアコーディネーターの小雀陣二(こすずめじゅんじ)さん。雑誌への寄稿、イベント出演などでアウトドアの楽しさを伝える活動を行なう。海、川、山など場所を選ばず、焚き火料理、ワンバーナーの山料理、ダッチオーブンなどを使ったキャンプ料理を作り出す。執筆著書多数。クルマへのキャンプ道具の積み下ろし経験は数え切れない

 さっそくカスタムされたN-VANに近寄りつつ、「自然のなかでイエローの車体カラーが映えますね! 床の低さが今まで見たことないです。スクエアで使い勝手がよさそう」と興味津々の今浦さん。カラーの正式名称は、専用色「プレミアムイエロー・パールII」。特に晴天の緑のなかではキラキラ輝いて実に映えます。

クルマの使い勝手を吟味する風景写真家の今浦友喜さん。美しい一瞬を求めて車中泊をしながら全国を駆け巡る。助手席側が広く開口するのもN-VANの特徴
今回用意した純正アクセサリーや撮影機材など。たくさんの荷物を積むことができる
荷物をタップリ積める「N-VAN +STYLE FUN・Honda SENSING」をベースに、ホンダ純正アクセサリーをたっぷり詰め込んだクルマを用意しました。「デカール ウッド」のデカールに「バンパーコーナーガーニッシュ」、「White Coordinate」の「フロントグリル」「ドアミラーカバー」「ホイールキャップ」「リアライセンスガーニッシュ」でコーディネートしています
「White Coordinate」の白い「フロントグリル」。くっきり丸目のLEDフロントライトもカワイイ
「バンパーコーナーガーニッシュ」はタフなアウトドアのイメージ

 キャンプサイトに到着したら、「サイドオーニング&専用取付ブラケットセット」(※1)を広げて、テールゲートを開けて「テールゲートタープ(N-VAN用)」(※2)を取り付ければ、あっという間に快適なリビングスペースの完成です。

 この2点は、オリジナルキャンピングカーの企画開発や販売を行なう「株式会社ホワイトハウス」と共同開発したアイテムです。

※1 販売元は株式会社ホワイトハウス。
※2 販売はホンダアクセス公式オンラインストア「Circle h(サークルエイチ)」。Honda Cars(ホンダカーズ)での取り扱いはありません。

シートアレンジも簡単
サイドオーニングを広げて……
テールゲートタープを取り付けると快適スペースの完成です!

 今浦さんがエクステリアで注目したのは、テールバンパーに付いた「外部電源入力キット」。これは、車内でAC100Vの家電などを使えるようにするための専用コードの接続口です。「RVパーク」のような車中泊向け施設に用意してある外部電源とつなげば、エンジン停止中の車内で家電が使いやすくなるので、車中泊をするならぜひ装着したいアクセサリーと言えます。

テールバンパーに付いた「外部電源入力キット」。エンジン停止中の車内でAC100Vの家電が使える
車中泊にはポータブル電源もお勧め。ホンダ「E500」はカメラやスマホはもちろん、合計500Wまでの家電を接続できる

フラットな状態にしても快適で使い勝手がよい室内

 車中泊でうれしいのは、リアのラゲッジと助手席側リアシートを「マルチボード」の「ラゲッジ用」と「リア用(助手席側)」を使って、フラットにするアレンジ。これで運転席シートの背もたれを後ろに倒すことで、室内全体がフラットになるのです。

 フラットな状態にしたうえにホワイトハウスの「N-VAN用クイックエアマット ダブルベッドタイプ」を敷くと、最高に快適なダブルベッドが完成するのですが、今回はこれを1人用に半分だけエアを入れて敷くという使い方をしています。荷物が少ないときはダブルベッド、今回のように多いときはシングルベッドと使い分けできるのです。

 今浦さんは、カメラマン目線で見るとすぐに外に出られるこの使い方がベストとのこと。「運転席側のリアドアからスムーズに乗り降りできるのがうれしいですね。車中泊状態に準備したあとでも乗り降りすることがあるので便利です。一般的なクルマだと、この状態にすると乗り降りがしにくいケースが多いんです」

「マルチボード」の「ラゲッジ用」と「リア用(助手席側)」を使ってフラットにした状態。ここでエアマットのベッドを敷いて寝ると快適!

 室内を見て、「コレは便利そう!」と声が上がったのが、ラゲッジ上にある「ルーフインナーサイドパイプ(ロングタイプ)」。「服とか小物をかけておくのに便利そうです。いろんなカスタマイズの取り付けベースとしてもよさそう。汎用の突っ張るタイプだと耐荷重がほとんどないですが、これは許容荷重が1本につき3kgでシッカリしてる」と、ここに取り付ける棚「ルーフインナーラック(ネット付)」とともに気に入った様子。

 フロント側の天井には「ルーフコンソール」も装着しています。「クルマは高さがあっても上部を活用しにくいんですよね。こういう棚があれば細かいモノを整理して置けます。しかも入れたモノが動きにくい。フロント側は運転中はもちろん、就寝時にも便利そうです。ティッシュボックスがシッカリ置けるのは秀逸」と、天井の高さを活かした収納に関心していました。

上部に装着したネット状の棚が「ルーフインナーラック(ネット付)」で、「ルーフインナーサイドパイプ(ロングタイプ)」によって装着されている
フロントの天井に装着された「ルーフコンソール」。運転時にちょうど目の上の高さにあり小物を置くのに便利
ホワイトハウスと共同開発の「N-VAN用クイックエアマット ダブルベッドタイプ」は厚みがあって快適。「マルチボード」の「リア用(助手席側)」を使ってフラットにしている
シートをフラットにした状態で右リアドアからスムーズに乗り降りができるのが便利
シートをラゲッジルーム床レベルまで畳む。運転席は残るが、ほかはすべてフラットな状態にすることができる

純正アクセサリーでしっかりプライバシーを確保

 車中泊で意外と苦労するのが窓の目隠しなのですが、これにはN-VAN専用の「プライバシーシェード」が用意されていて、ピッタリサイズでスマートに装着できます。サイドウインドウ(フロント左右)には網戸の「ウインドウメッシュ」も付けてみました。

 どちらも純正アクセサリーの強みが存分に活かされていて、サイズが合うのはもちろん、貼り付ける場所に応じてマグネットを使ったり、吸盤だったり、差し込みだったりと、スマートかつ素早く取り付けられるように工夫が凝らされています。

「取り付け方法がいろいろと工夫されていて、すごく感心しました。網戸があるのは夏場に換気する際に重宝しそうです。プライバシーシェードは小さな小窓が付いているので、天候チェックに便利そう。撮影旅行では、起床してからサッと出発したいことが多いので、外す作業がラクなのがとてもありがたいです」と大満足。

「プライバシーシェード」は、N-VAN専用なので当然ピッタリサイズ。外を確認するのに便利な小窓付き
「ウインドウメッシュ」は、いわゆる網戸の役割を果たしてくれます。夏に重宝します
場所によってマグネットを使って貼り付け。吸盤より取り外しがラク。「さすが純正アクセサリーですね」と今浦さん
助手席のインパネトレイに置いて使う「簡易テーブル」。上段にも下段にも、差し込むことができます。ちょっとした作業や食事に便利

 また、「テールゲートタープ(N-VAN用)」(※2)を取り付けるために開けてあるテールゲートをふさぐ「テールゲートメッシュ」も用意されています。これを使うと、テールゲートを開けているけど中が見えそうで見えないという状態になり、プライバシーが保てるのです。もちろん網戸の役割も果たしてくれて、小さめの出入口も付いているという念の入れよう。

「テールゲートタープ(N-VAN用)」と「テールゲートメッシュ」を使っている様子
テールゲートを屋根として「テールゲートバー」があると、濡れた服を干すのに便利。「川のなかに入って撮影することもあるので、ありがたい」と今浦さん
N-VANには自転車などの長く大きなモノも積み込みが可能。遊びの可能性が広がる!
「FREED+」なら、もう少し余裕のあるスペースを作り出すこともできる

車中泊で気軽にアウトドアを楽しもう

 最後に小雀さんからアドバイス。「クルマを使うことで、初心者がつまずきやすいテントを張るという作業がなくなり、大きめのキャンプ用品が運べて、さらには電源も取れたりするので、できることが広がります。カギがかかるので、夜間やサイトを少し離れるときの防犯面でもクルマは優れていますね。

 純正アクセサリーを使うことで、ラゲッジルームやシートの下に収納ができたり、ちょっとした作業に使いやすい棚が付いたりするので、キャンプ中にとても便利ですよ。キャンプ入門にとてもよいと思います。ぜひ車中泊を駆使したキャンプにチャレンジしてみてください」とのことです。

 ホンダ純正アクセサリーは、すべてホンダのカーディーラー「ホンダカーズ」にて購入することができます。納車時に装着することもできますが、あとから欲しくなっても大丈夫。アクセサリー購入のみでも気軽に訪問してみましょう。

最後に、アウトドアコーディネーターの小雀陣二さんからじっくりアドバイス