観光地からのメッセージ

モナコ政府観光会議局

 世界的な新型コロナウイルスの感染拡大により、自由にあちこち旅行できない状況が続いています。本誌では、日本や世界の観光地からのメッセージをお届けしていきます。

モナコ政府観光会議局

モナコ政府観光会議局 日本事務所 ディレクターのシルベスタ典子氏

 澄み渡る青空、心地よい地中海からの風が一年中感じるモナコ公国。

 モナコに居ると思いのほか緑が多い、国土の22%が緑地、欧米では2番目に緑地面積が多いのもうなづける。中でも私が一番好きな公園はサン・マルタン庭園(Jardins Saint Martin)。国が飢餓で苦しい時代、住人に仕事を与えるために造られたのが1816年。崖のそばに建つ海洋博物館と大聖堂の間の海沿いの土地に位置する緑の庭園からは、息を飲むほど美しい大海原<グラン・ブルー>が拡がる。ここでウエディングパーティを開くこともできる。

 グリーンイニシアチブの観光戦略の説明を受けたのが早4年前。次の時代に国を残すための計画が次々と実行に移される中、モナコの国づくりのDNAを感じる公園だ。

サン・マルタン庭園
Jardin Exotique(熱帯植物園) ©Direction de la Communication