若林直樹のトラベルフォトギャラリー
大阪城(大阪府)
2020年10月17日 08:00
大阪城と言えば豊臣秀吉の城として有名だが、大坂夏の陣で大阪城は焼失し、徳川秀忠の命により大規模な大阪城が1629年(寛永6年)に完成した。そののち江戸末期の新政府軍と旧幕府軍との混乱のなか、本丸以下多くの建築物が焼失している。天守閣は昭和初期に寄付を募り再建され、太平洋戦争では空襲で傷つくも、なんとか持ちこたえ現代人にその姿を見せてくれている。なお、1995年(平成7年)には耐震強化と見学者のためのエレベーターを設置している。
大阪城と堀を囲む広大な大阪城公園は歴史公園で、天守閣は博物館として公開されている。そこからの景色は緑の公園と堀。その向こうに近代的な街並みやさらに遠くに見える山々と、予想以上に大阪の町を見下ろせる。当時の城主は何を思い領地を見下ろしていただろう。
歴史にうとい私だが、天守閣に入場してみると博物館らしく分かりやすく解説され、歴史に翻弄された大阪城を感じることができる。公園は広大で、散歩するだけでも楽しい場所だ。大阪城の内堀には観光船があり、約20分で堀の水面から見る天守閣や櫓などひと味違う風景を楽しめる。
大坂城公園はほぼ大阪市の中央にあり、周辺には大阪環状線や地下鉄が四方を囲むように走っているので、交通の便は非常によい。青空の日ならば天守閣や櫓の白い壁が映える。天気のよい日に散歩・見学に行くのがベストだろう。
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