若林直樹のトラベルフォトギャラリー

自然の宝庫「西表島」(沖縄県)

 イリオモテヤマネコで有名な西表島は沖縄県八重山諸島に属する島で、台湾の東、約200kmの位置にある。日本の最西端にある与那国島の次に西の端の島で、沖縄県内では沖縄本島に次いで2番目の面積がある。

 気候は亜熱帯気候だが熱帯雨林気候に相当するとも言われている。それだけ雨も多く、大きな川もある。山は大昔から自然のまま亜熱帯の植物が生い茂り、西表島固有の動植物も沢山生息しているので多くの研究者が訪れている貴重な島だ。

 人間が生活しているところは島の北から東にかけてで、海沿いにある一本の道の範囲にほとんどの人が暮らしている。

 浦内川や仲間川などの大きな川は遊覧船もしくはカヤックなどで奥地に入り、マングローブ林や、本州などの山とは違った熱帯のジャングルを楽しむこともできる。

 写真でも紹介している由布島は、西表島のすぐ側にある小さな島で亜熱帯植物楽園になっている。ここに行くには水牛車に揺らながら浅瀬を渡してもらう。その道中は三線を弾きながら沖縄民謡聴かせてくれ、よい思い出になる。島には貴重な蝶の温室があるなど、ゆっくり1日過ごしても楽しい場所だ。

 西表島へのアクセスは、空港がないので石垣島からの船になる。石垣島から1日に10便ほど出ており所要時間40~50分。船の時間に合わせて日帰りで観光することも可能だ。

 天候が変わりやすい山なので、もしトレッキングするのならば現地ガイドのいるトレッキングツアーで楽しんでもらいたい。南の島に行きたくなったら、ぜひ私の大好きな自然の宝庫「西表島」へ!

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若林直樹(STUDIO海童)

雑誌、広告等の仕事の傍ら、ライフワークとして自然や癒される空間を求めて国内外を旅している。撮影対象はICチップからアフリカ象まで幅広い。デジタルカメラは1995年からコンパクトからプロ機までテストレビューに携わる。自宅ではフェレットをこよなく愛し、現在2匹と暮らしている。いつかフェレットの写真集を出そうと企み中。HPはhttp://kaido.sub.jp/