若林直樹のトラベルフォトギャラリー
新緑の宇和島散策(愛媛県)
2019年5月4日 09:00
宇和島市は愛媛県の南予地方に位置し、瀬戸内海の入り口「宇和海」に面している。リアス式海岸のため真珠や魚の養殖が盛んなところだ。歴史は古く、伊達10万石の城下町だった。
現在、その宇和島城は天守が残っており重要文化財になっている。城は五角形の堀に囲まれているが、その西側半分は海に面した海城でもある珍しい城だ。現在では海は埋め立てられているため町の中心に位置している。
城のある城山公園近くにクルマを停め「上り(のぼり)立ち門」から天守を目指す。整備された道はなく、昔ながらの石の階段を上がると、やや荒れた石垣などが時代の流れを感じさせてくれる。天守閣が見え、広場に出るときれいに整備されている。見た目は小さな天守閣だが、中を見学し、そこから見える景色は町と海と山があり一見の価値がある。
町から10kmほど南下すると四国で最大の面積を持つ庭園「南楽園」がある。5月半ばから「花菖蒲祭り」が開かれ、夜間も楽しむことができるという。近くにレクリエーション都市公園があり、海にも面しているので1日のんびりしてみたいところだ。
三浦半島北部にある有名な水荷浦の段畑を見に行くも、ちょうど農作物がない。急な斜面を畑にした先人の知恵と努力が、きれいな模様と化している。漁村と海を見下ろせる絶景のポイントでもある。
駆け足で宇和島を見てまわったが、次回は歴史を学びながら数日ゆっくり過ごしてみたい街だ。
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