若林直樹のトラベルフォトギャラリー
猿島(神奈川県)
2019年6月8日 09:00
猿島(さるしま、Googleマップ)は、神奈川県横須賀市にある東京湾最大の自然島で、無人島だ。土器が出土したり、日蓮洞穴があったりするなど、古くから人々が行き来している島だったようだ。幕末から首都防衛のための要塞化が始まり多くの砲台が設置された。岩盤を掘ったレンガ造りの要塞跡が残されている。現在は横須賀市が管理し「猿島公園」として整備し、公開されている。
猿島に行くには記念艦三笠のすぐ脇にある三笠桟橋からの船を使う。所要時間は約10分で、船代は往復1300円と入園料200円だ。船の運航は1時間おきに往復しているので便利である。
島には「猿島丼」や「よこすか海軍カレー」などの軽食を提供する「猿島オーシャンキッチン」があるほか、オールレンタルできるバーベキューコーナーもある。グループで海を見ながらのバーベキューもしてみたいものだ。
島に上陸し、歩き始めて最初に目にするのはレンガ造りの発電所で、以前は蒸気機関による発電だったそうだ。現在はディーゼルエンジンの発電機を施設内に設置し島に供給している。道は整備され、トンネルや左右に石積みされた道が幹道だ。ところどころに兵舎や弾薬庫等の地下設備があり興味深い。平行して山の上を歩ける道があり、そこには砲台跡などを見ることができる。
島内は限られたところしか歩けないが、歴史の痕跡を見ることができ、自然を満喫し、美味しい物も食べられる。夏には海水浴もできるという。東京から日帰りで行ける異次元の世界。1度は訪れてみてほしい。
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